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  • 第1話への応援コメント

    えっと、これって怪談……という方向性じゃないんでしょうかね?
    あと二つ三つフラグがあったら、クトゥルフっぽいホラーそのまんまになっていたと思うんですけれど、それをぎりぎりで叙情短編との中間的な雰囲気に落とし込んでるように見えるのは、やはり情景描写に親しさと言うか、あくまでホームグラウンドの中での出来事、という印象があるからでしょう。いささか異様な場面でしたが、主人公は世界から拒絶されてはいなかった。むしろ、ミケの方が異邦人の扱いだと思うんで、主人公目線だと、いっとき"ここ"から離れて再び戻ってきた話、という読み方に落ち着くのかなと。そうなると、最後のくだりも、"ここ"から離れる不安を常に意識している思春期の主人公の心理、などと、私小説っぽく丸めることも可能です。……まあ、今無理やり解釈を作ったんですが。
    話としてはいろいろと中途半端な印象もあるものの、その居心地の悪い宙ぶらりんさがテーマであるとすると、これはこれでややビターな青春掌編ということになるんでしょうか。私の妄想ですけれど、この主人公は、わくわくの伝奇SFアドベンチャーの入り口に足を掛けながら、「このまま進む Yes/No」の選択でビビってしまったヒーローのなりそこないという感じがしますね。もちろん、そんなキャラにも、短編の主人公を張る資格はあるということで、ここに登場したんではないかと。でも、世の中ってそういう人が当たり前ですしね。

    作者からの返信

    いつもながらの慧眼に感服します。私は「少し不思議お話」をよく書きますが、実はこれ「5分で読書」に応募しようと、それをもっと怪談っぽく書こうとしたものなのです。結果、何やら中途半端になってしまった気がします。モラトリアムの青年が、ちょっと不思議な体験をしたというだけで、どちらかというと私小説っぽい感じもしますが、彼の内面に迫る叙述もなく。ただ、「クトゥルフっぽいホラー」や「伝奇SFアドベンチャーの入り口に」など、私には思いもつかなかった切り口のご意見をいただきました。なるほど。細かい描写ばかりに気を遣って、そんなふうに物語を展開させるという発想が、私にはないんだな……などと思ったりしました(笑)。さらに言いますと、これ、以前に読んでいただいた「夜を拾いに 第6話 洞」をベースにしているので、何となく似たような雰囲気と似たような描写があったかと思います。お読みいただき、貴重なご意見、ありがとうございました。

  • 第1話への応援コメント

    何気なく書いているようで懐かしい風景が思い浮かんでくる。美しくもあり、とても読みやすい。

    そうなんですよね! こうした幼い頃の秘密基地の思い出。ほのぼのとしておりとても良い作品です。

    ありがとうございます。

    作者からの返信

    何となく進学を考えているだけの、若かりし頃のモラトリアムな少年(青年?)の、夏休みに体験したちょっと不思議な出来事を描いてみました。私の家の周辺の風景を、そのまま描写しています。ちょっとでも心に触れるものがあれば、とてもうれしく思います。読んでいただき、ありがとうございました。

    編集済
  • 第1話への応援コメント

    田舎の縁戚の家の庭に大きなうろのある木があります。とっても大きなうろで、小さな子供が入れる大きさです。当時まだ小さかった子供たちが試しに入ってみましたが、体育座りしてちゃんと入れました。それでも木としてちゃんと生きているのが凄いなあと思った覚えがあります。不思議の国のアリスや黄泉平坂じゃないですが、そういう穴やら坂みたいなものって異世界に通じているような気がすることがありますね。日常の横に何食わぬ顔して佇む怪異をきれいに切り取っているなあと思いました。

    作者からの返信

    木のうろって、なんか好きです。かなりの大木じゃないと、人が入れるほどのうろってできなくて、だからそのたたずまいや周りの風景にも、どことなく不思議な雰囲気がただよっていて。そんな空気感を醸し出せたらなぁ、と思って書きました。とてもうれしい感想をいただけました。ありがとうございました。