Call of Cthulhu(6th)

CoC_6th「星の吸血鬼にさよならを」

※この感想記事には、シナリオ「星の吸血鬼にさよならを」の重大なネタバレを含みます。2022年8月14、15日に行われたセッションの感想記事です。


とうとう……来てしまったCall of Cthulhu! 超久しぶりだよ!! 最後にやったのがn年前なのでマジでお久しぶりのCoCです。といいつつも、実はこのセッションと別日でちょうど「5W1H」も走っている最中ですので、久しぶりなんだけど久しぶりじゃないのです。ややこしいね。そして相変わらず神卓でした……。


◆KPさんについて

我らが安心と信頼のフーカKP。普段はDX3rdだったりエモクロアだったりステラナイツだったりでご一緒するのですが、今回はCoCでKPをしていただいております。何気にCoCは初めてだったり。

もう圧倒的な信頼感ですね……相変わらず引き出しの数がすごい。「ちょっとケーキ屋さんに寄っていきたいですね」っていったらケーキ屋さんの背景に切り替わるんだもん。こわい。こちらの思考を先読みされ、言いようのない恐怖を感じた貴方はSANチェックです。


◆PLさんについて

今回「星の吸血鬼にさよならを」は2PLでのシナリオのようで、一緒に死地へと赴く相棒は、こちらもいつもお世話になっておりますベーゼンさん! ていうかここ最近(というかこの8月中)大体一緒の卓にいますね! 今回もよろしくお願いいたします!


◯PC:日高 夏央(ひだか なつお/16歳/高校生/男(の娘)) PL:ベーゼンさん

うぉぉなっちゃんだ! お久しぶり!! 実は他のシステムだったり卓だったりで登場するベーゼンさんのPC。私も何回かGMやPLしているときに一緒になっていたりしたのですが、今回はCoCVerでの登場です。


16歳の男子高校生、明るく活発で結構人の輪の中にいるタイプ。テコンドーマスターで滅茶苦茶強い(物理的に)のだけど、実は人には言っていない趣味に「女装」がある青年。ただ女装がバチクソ似合い過ぎて誰も彼が男の子だとは気が付かないのだ! 幼馴染の弥次郎はこの趣味を知っていて、パフェを食べに行くとき女装したなっちゃんと弥次郎で行くらしい。テコンドーを修める武術の達人でやたらとコスメや美容に詳しく、男子たちより女子との方が会話が弾む男子学生というベーゼンさんの性癖破壊デッキになっています。強すぎんだろ……!

二人の姉がおり、小さなころから姉の服を着させられたりしたお陰で、かわいいものが好きになったらしく、それが女装に繋がっている……のですが、そのおかげでいろいろ苦労してきたということがセッション前の幕間でぶつけて来てたりしていましたね! セッション前にお互い幕間ぶつけあったおかげで、超仲良しの二人になったのほんと好き……。自分のやりたいこと、すきなことに逃げずにまっすぐ向き合える。そういう強さが彼のすごいいいところで、幼馴染の弥次郎からも憧れの対象になっている部分だったりします。

まっすぐに向き合うのは自分自身だけじゃなくて他人に対してもそうで、滅茶苦茶相手のことを信頼するんですよね。今回のシナリオで登場したNPCたちと結構会話をしているのですが、疑うことなく受け入れて、結果として滅茶苦茶仲良くなって最良の結果に至るっていう一種の才能めいた能力が輝いてました。KPに「なっちゃんの信用はぶっちゃけ天元突破してるんですよねえ」と言わしめるほどの信用度の高さを勝ち得るのホント強い。すき。でも序盤から中盤にかけてあまりにもNPCの信用を勝ち取りすぎて全くCoCらしいイベントが発生せず、一人エモクロアTRPGしてるのは笑いました! いちゃらぶやん……やっぱすき。


私のPC弥次郎とは幼馴染ってことで、息の合ったRP掛け合いをさせてもらって満足でしたね……。お互いの弁当の中身見て「おっ今日のめっちゃ気合入ってんじゃん。なにかいいことでもあんの?」とかちょっとした隠し事された時でもそれに気が付きながら黙ってるとか。そういうこれまでの繋がりめいたものがちらほら見えるの好きなんですよね……。


◯PC:狐森 弥次郎(こもり やじろう/16歳/高校生/男) PL:とたけ

私のPCですね。16歳の褐色黒髪男子高校生。日高夏央とは小さなころからの幼馴染で、同じ高校まで一緒に来てます。お家がオーディオ機器の販売店ってこともあり、対人系技能に富んでいますが逆に戦闘系技能は皆無。それがあんな悲劇を招くことになるなんて、キャラメイク時点では思いもしなかったのであった。


割となっちゃんとは対照的になるようなキャラになっていて、人の輪に入ることはあんまりない、口癖が「めんどくせぇ」の思春期真っ盛り男子高校生にしています。今回は「男子高校生らしい男子高校生にしよう!」って思って創造したのもあって、どこにでもいるような男子高校生を目指して設定を練っていたりしました。こういう「普通」ができるのがCoCのすごい好きな所ですね。ファンタジー系だと戦闘向けビルドが存在するお陰で、大体戦闘が発生し、その結果英雄やら超人やらになっていくので普通が体現しにくい印象なのですが、戦闘が発生しない、発生しても誰に知られることもない、っていうのが多いCoCは普通の人っていうのができてものすごく好きです。といっても生存セッション数が多くなればなるほど、CoCの探索者たちも人外になっていくのであれなのですが……。


今回なっちゃんとは幼馴染という設定で事前に幕間を投げ合い(セッション始まる前からセッション終わるかと思った)その結果、セッションが始まるころには幼馴染にクソデカ感情を抱くキャラになってしまいました。なんてこった。

今までずっとなっちゃんと一緒に成長してきて、この高校生っていうタイミングでお互いに大きく変わりつつあるのを感じて嬉しい反面すごく寂しかったり、時折嫉妬したりと弥次郎は妙に情緒が不安定でしたね! 最初なっちゃんが叶奈に連れられて休み時間壁ドンされているときは悶々としつつも親友に彼女ができたことを喜びつつちょっと先を越された感じがして嫉妬したり、叶奈となっちゃんの仲が深まっていくのを一番近くでみていてそれを心の底から応援しつつも、叶奈がなっちゃんを傷つけるようなことをするんじゃないだろうか、いやなっちゃんが好きで付き合ってる人に限ってそんなことあるわけないだろ……! と思ったり。

日井崎といっしょに二人の仲を応援し隊を結成したときも思ったのですが、多分弥次郎はなっちゃんの一番のファンなんだと思います。もしなんかあったら絶対に駆け付けるぞっていうちょっとクソ重感情をもったファン。こうして文章にするとヤバい奴だな弥次郎……!

なっちゃんが人を信用する分、その分自分は警戒しておこうと今回はバリバリNPCのことを警戒して接しています。その結果超CoC始まった! なっちゃんが叶奈と一緒に学校の裏山で、星空を見ながらサンドイッチをつまんでいる裏で、弥次郎は明らかに様子のおかしくなった理奈の相手をし、ばれないように家探しをし、そのうえ帰り道に蜘蛛の化け物に襲われて死にかけるなど。戦闘系技能をまったく振っておらず(せいぜい回避が48)、しかも蜘蛛が割と攻撃を当ててきてHPが6まで削られ。直前に私がファンブルを出してなっちゃんの合流が遅れたのも、本当に死ぬ! と思ったら救世主の如く現れて武道キックで滅殺してくれたのホントヒーローなんだよね。弥次郎が惚れちゃったらどうすんだよなっちゃん!! でもあのシーンの温度差超面白くて笑いながら探索しちゃいましたね! 見事にキャラ性を示しているというか、裏でひーひー言ってる弥次郎がドツボにはまりすぎて好きでした! 最終的になっちゃんに助けてもらったので弥次郎的にはOKです。



◆シナリオについて

ある冬の寒い日、僕たちを非日常に誘ったのは、一条の流星で───遥か果ての星々に願いを届ける、ジュブナイルな青春シナリオ! シナリオ制作者は「もすい」様ですね。エモクロアやCoCでも「ネームレス・カルト」などで有名なシナリオ製作者様! いつもお世話になっております……。


シナリオとしては裏山で出会った二人のNPCと、それぞれのPCが関りを持ち日常の裏に潜む宇宙的恐怖を知り、そしてNPCたちを救うために動く物語。今回なっちゃんは星住叶奈とシーンを進め、弥次郎は星住理奈とシーンを進めていく形で物語が進行していきました。

もう最初っから感想になりますが相変わらずすごいシナリオだ……ものすごく緻密に伏線やらイベントやらが配置されているようで、今回所謂ハッピーエンドを迎えたのですが、いくつかのイベントを発生し損ねているようです。何もかも終わって帰ろうとしたら銃持った星住おばあちゃん出てきて何事かと思ったよ! 実はおばあちゃんとのイベントもあり、SBの力を借りることもできたらしいのですが普通に気が付かず突破してしまいました。お、惜しいことをした……!


タイトルの「星の吸血鬼にさよならを」って聞いたときは、真っ先に「星の吸血鬼(星の精)」を思い浮かべましたが、は? あんなん裏山で遭遇したら死ぬが? と思い。いろいろ話を聞いていくうちに、どうやらこの叶奈と呼んでいる人物は人間ではなさそうだと気が付き、「物体X」かと思っていましたがどうにもしっくりこない……物語の中盤あたりからこれ「ニーオス・コルガイ」か! と勝手に納得して進めていました。すごいよくできてる……タイトル聞いたら真っ先に疑うものね! でも敵対的でもないし、そもそも星の吸血鬼に人への擬態能力もないしでいろいろ考えれて楽しかったです!

星住里奈の方は、かなり早い段階から「アトラック=ナチャの娘」なのではと目星をつけて動いていて、母方の祖母(雨地 和江)はアトラック=ナチャを信奉する狂信者か神官なのかと考えていましたが、まさか祖母の方がアトラック=ナチャの娘とは思っていませんでした! おそらくお母さんは祖母によってアトラック=ナチャの娘にされたのではと考えていて、大体近い形だったので、大きく予測が外れていなくてほんとうによかった……。

叶奈と理奈でそれぞれ仲を深めていくのが結構面白くて、なっちゃんは叶奈と、弥次郎は理奈と仲を深めていったのですが、それぞれ特徴的で面白かったですね! 前述のとおり、叶奈となっちゃんは滅茶苦茶仲良くなってて、反面理奈と弥次郎はそれほど仲が深まらなかったのがちょっと反省ポイント……疑い過ぎたね! でも一人で部屋の中探索とか怖すぎるんだよ……どうすんだ理奈の部屋の本棚から雑誌に紛れてアル・アジフ出てきたり儀式の跡出てきたりラテン語の手記とか出てきたら。弥次郎怖くて泣いちゃうよ……。ただなっちゃんと叶奈の二人の仲が深まるのを、弥次郎と理奈の二人が応援するっていう新しい形式が浮かび上がってきたのでこれはこれでいいですね……! 弥次郎も理奈の中から蜘蛛が出てきかけるというトラウマもののシーンを忘れるほどの甘いひと時を理奈と過ごせれば、もしかしたら何か進展がある……のかもしれない。でも多分しばらく蜘蛛は見るのもいやになると思います!

シナリオを振り返ってみてわからないところといえば、唯一お父さんが一家心中を図りながら、「叶奈をよろしく頼みます」と残したのが、もしかしたらうまく殺してあげられない時の保険なのか、それとも別の何かがあったのか、そこらへんいまいちわかっていない部分もあったので、今からPDFを購入して読みます……!


そうそうPDFを購入するといえば(露骨な販促)なんとこの素敵なシナリオ、BOOTHで買えちゃうんですよね! しかもBGMとかスチルとかいろんな素材もついてお得な1000円!!(注:2022年8/16段階の話)

素敵なクリスマスシナリオをやってみたい? 探索者たちの甘酸っぱいCoCをやりたい? 命を懸けた願いを叶えたい? そんなあなた達に是非お勧めのシナリオなので、みんなも買って是非やってみよう! 尚友達は付属しておりません。


https://booth.pm/ja/items/3460135


そんなこんなでやはり神卓だった今回。そりゃ神KPと神PLに囲まれればそうなるのはそう……本当に素敵で素晴らしい時間を送ることができて幸せ! 

KPのフーカさん、そしてPLのベーゼンさん! おつかれさまでした! 卓をありがとう!!

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