第3話 ラブトリガー😆🎶✨

《パァーン✨✨💕✨✨🔫✨✨》

 ラブトリガーがヒカリの胸元へ向けて暴発してしまった。



 運動会のスタート時に鳴らす、スターターピストルのような破裂音だ。


 当然、実弾など発射される事はない。



「あッ 😲💦💦💦」

 一瞬、驚いて二人とも全身が硬直した。

 


「……」すぐさま目の前に、パァーッと鮮やかなピンク色の霧が立ち込めた。

 


 そのピンク色の濃霧の匂いを嗅いだ瞬間、目がくらんだ。



「うッ、ううゥ」

 軽い眩暈めまいがするほど濃厚で甘美な薫りが部屋じゅうに漂った。



 嗅いだことのない香水みたいだ。

 


 まさか、毒ガスではないだろうが、特殊な媚薬か何かかも知れない。


 一気に、全身が熱く火照ほてってくる感じだ。




「ううゥ…… 吸うな❗❗」

 とっさに僕は口と鼻を押さえヒカリをきかかえてリビングの外へ運ぼうとした。



「フフ……、大丈夫よォ~😆🎶✨」

 だがヒカリは僕の手をサッと振りほどいた。


 妙にあやしげに笑みを浮かべている。



「いや、確かに毒ガスじゃないかも知れないけど、特殊な脱法薬物かもしれない❗❗」

 こんな妖しげなピンク色のガスは吸わない方が良い。



 とにかく窓を開けて換気をしようと立ち上がった。



「フフ…… 平気だってばァ~…✨👄🎶✨」

 だがヒカリに腕を掴まれ、グイッとソファの方へ引き戻された。 



「わァ~…😲💦💦💦」

 僕はバランスを崩し、ソファに座っているヒカリのオッパイに顔面からダイブする状態かたちになった。



「キャァ~…😆🎶✨」

 いきなり彼女は、オッパイに顔を埋められ悲鳴をあげた。



「ゴッ、ゴメン🙏💦💦」慌てて僕は謝った。

 土下座する覚悟だ。


「わ、わざとじゃないから、窓を閉めようとあっちへ行こうとしてェ、不可抗力で」

 捲し立てるように言い訳をした。



「良いよ。わかってるから」

 またさっきのように、ドラゴン殺法で痛めつけられるかと思ったが、意外とアッサリ許してくれた。



「もォ~~😳💦💦 いきなりオッパイに顔をうずめるなんてェ」

 妖艶な仕草だ。



「うッ、うゥ…… 悪気はないから」

 ペコペコと何度も頭を下げた。



「良いよ。そんなに謝まらなくても……」

 微笑んで許してくれた。



 明らかに、彼女の様子が可笑しい。

 さっきまでの彼女ではない。



「……😳」

 頬がほんのりと紅潮し、目が潤んでなまめかしい。

 あやしく瞳がギラギラと輝いている。

 



「ううゥ……😳💦💦」

 まさか、本当に【ラブトリガー】の効果が出たのだろうか。



「ねぇ、ヒカルゥ…✨👄✨✨」

 ヒカリは、甘えるように僕へ抱きついてきた。



「ちょッ、ちょっと…… リー❗❗」

 こんなヒカリを見たのは初めてだ。



 僕は困惑した。






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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