第6話

創太は17歳の老犬を飼っている

ちょうど私達が知り合った頃から認知症の症状が出たらしく、夜泣きと徘徊が始まったらしい

加えて、創太がいないと食事を取らないらしい

なので、どんなに遅くても帰って食事を与えないといけないらしい

これは後々詳しく聞いた事

そんな事もあり恵比寿でのデートの夜、ホテルに私を置いて帰っていった

これが人生初めての事である

エッチも私にとっては身勝手な感じがした

かくいう私も多分だいぶ身勝手なエッチをしていたのだろう

元カレに聞いてみないとわからないが

次の早朝、創太は車で戻って来た

『チェックは済ませてあるから、出てきて』

そんな事を言われて、びっくりしたが経験したことのない人に惹かれる体質らしい

ワオ!面白いって思ってしまった

創太は築地に住んでいる。お気に入りの街みたいだ

横浜在住の私にしてみれば、築地のイメージは魚河岸だったが、確かに都内に通うには便利そう

なので都内の諸々に詳しいので、その日もモーニングをどこか覚えてないけど、した

私はお蕎麦がとにかく好きなので、虎ノ門近くの老舗お蕎麦屋さんでランチして、横浜に送ってくれた

8月17日猛暑だった

デートの一部始終をを友達に電話した

15年ぶりにドキドキが止まらない1日だった

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