第7話

時刻は、夜の8時ぐらい。

「......お兄ちゃん、背中洗ってあげる」

「わ、私も、洗ってあげます!」

......幼女二人が、俺を取り合っているだと?

「どう、かな......気持ちいい?」

「え?あ、うん、いいよ......」

「わ、私はどうですか?」

「うん、朱莉もいいよ......」

お風呂場にて。

俺は、今幼女二人に背中を洗われているという状況。

というか、ロリコンにそんな事したらダメだろ普通......まあ、この子たちはそんなのは知らないし。

というか、「俺ロリコンなんだよね」って言ったところで、二人ともポカーンとするだろう。

それに、ロリコンの意味を知っていたら、間違いなく嫌わることだろう。

......そうはなりたくない。

「というか......俺の風呂よりも、温泉とかでよかったんじゃないか?」

「いえ、そんなこと......というより、第一に悠真さんの背中が洗えなくなるじゃないですか......」

あー......たしかに。

「それに、お兄ちゃんと一緒にお風呂入れないじゃん......もぅ」

なるほど......そういう事もあるか。

「ん?というか、二人とも何が目的でここに?」

「悠真さんと、お風呂に入りたいからです!」

ときっぱり言う朱莉に対して、ゆあは、

「あ、ええと......お兄ちゃんと......入りたかったから......」

と、恥ずかしそうに言うゆあ。

「そうか......実は、俺も二人と一緒に入りたかったんだよ」

「そうなんですか?!」

まあ、そりゃそうだろ。

ロリコンだもん。

そりゃあ、小さい子と一緒にお風呂に入りたいと思うだろう。

「うん、だって......二人とも、かわいいんだもん」

かわいいから、一緒にお風呂に入るっていうのはちょっと......違う気が。

理由としては違う気がする。

「そうなんだ......ふーん......あ、お兄ちゃんって小っちゃい子好きだもんね......そりゃあそうか......」

ゆあが言ったことについては、なにか引っ掛かるが......まあ、とりあえず、意味は通じた......のか?

それよりも......この状況に至るまでを説明した方がいいか。


夜ご飯を食べ終えて、自室に一時戻った俺。

そして、それから数分後、部屋のドアが開いたと思ったら、朱莉とゆあが入ってきた。

「ど、どうしたの?」

二人が俺の部屋に入ること自体そもそもないのだが......というか、朱莉が俺の部屋に入ってくること自体がそもそもないのだが。

「あ、あの!一つ、お願い聞いてもらっていいですか?」

と、最初に口を開いたのは朱莉だった。

ゆあは、俺の顔を見ると少し微笑んでいた。

「な、なに?」

「あの......!」

朱莉は少しモジモジしながら、こう言った。

「わ、私と一緒にお風呂入ってください!」

「............うん?」

今、一緒にお風呂入ってくださいって言った?

......よっしゃぁぁ!!

なぜ心の中で喜んでいるかというと、幼女と一緒にお風呂に入れることによる喜びだ。

「あ、あの......私もいいかな......?」

と、小さな声でいうゆあ。

マジか......!

幼女二人と一緒にお風呂って......考えただけでも、興奮してくる。

「ま、まぁ......別にいいけど......でも」

「でも?」

と、朱莉が聞いてくる。

幼女二人の、おっぱいとかが見えるかもしれない。

「でも......朱莉とゆあのおっぱいが見えるかもな」

「あ、そっか......でも、お兄ちゃんなら、いい......よ」

なぜかゆあは、おっぱいが見えることに対して了承してくれた。

「そ、そっか......朱莉は?」

「わ、私は......」

朱莉はそこで言葉を切ってしまった。

そして数秒後、決意したかのように少し大きな声で言った。

「私は、悠真さんならいいです!」

「......マジすか」


という感じで、俺は幼女二人と一緒にお風呂場にいるって訳。

こういうのってなんかいいよね。

幼女に限ったことじゃなく、誰かと一緒にお風呂に入ったりするのは楽しいと。

まあ、そう思うのは俺だけかもしれないが......。

「はい、終わりましたよ」

「あ、うん、ありがとな、朱莉もゆあも」

「えへへっ、そ、そんなこと......」

とりあえず、二人の頭を撫でるのは後にしておいて、俺は体に付いた泡をシャワーで流していった。

「それで......次は、私たちの番だね......」

そういいながら、小さい背中を俺に見せてくるゆあ。

色白の肌で、柔らかそうな背中、そして腕など。

「わ、私も......」

そして朱莉も色白の背中を見せてくる。

俺は......ロリコンだが、変態ではない。

ただ単に小さい子が好きってだけで......いや、それってもう変態では?......まあいいや。

「んじゃあ、洗ってくぞー」

「ん......っ」

幼女二人の背中を洗うため、両手に泡がついたタオルで幼女の背中をあらっていく。

洗うと同時に、ゆあから少し声が出た。

「あ、うっ......」

と、朱莉からもそんな声が聞こえた。

というか、この状況ってもはやエロい事をしている感じになってるじゃねぇか。

そ、そんな思いでやってないんですけど......。

「へ、変な声出さないでくれますかね......」

そんな声を出されると、俺が変態みたいになるじゃんか......いや、ロリコンって......。

「だ、だって、悠真んの手つきが......えっちですもん......っ」

「そ、そんなつもりは!?」

「むぅ......えっちなんだから......っ」

「ち、違う!」

朱莉は顔を赤くして俯きながら言うが、ゆあはちょっと嬉しそうに微笑んでるんですけど......。

「......は、はい!終わったよ」

とにかく俺は、急いで幼女二人の背中を洗い終わると、シャワーを手に取り背中を流してあげた。

「んっ......もうちょっと、やってほしかったなぁ......」

「......そ、そんなこと言っちゃダメ......」

二人は、何か言っているようだったが俺には声が小さすぎて聞こえなかった。


「お、お兄ちゃん......わ、私......」

風呂からあがり、自室でゆっくりとしていると、ゆあが部屋に入って来ておずおずと何か言いたそうにしていた。

「どうした?」

「あ、あぅ......」

俺が逆に聞いてみると、ゆあは視線をそらして体をモジモジさせていた。

俺は、ゆあが言ってくれるまで待っていた。

そして数分後。

「あ、あの!」

すると、ゆあが勢いよく俺に近づいてきて言ってきた。

「な、なに......?」

ゆあの小さい体が、俺にほとんど密着している。

「わ、私......お、お兄ちゃんと......一緒に寝たい......」

人生の中で、幼女と一緒に寝るというのはどうなのだろう。

というか、ロリコンにそんなのをしていいのだろうかと疑問になってくる。

まあでも......ゆあが望んでいることだし、もちろん俺は承認した。

「う、うん、いいよ」

若干抵抗はあるものの、ゆあが言ったことなのでいいだろう。

「ほ、ほんと?......えへへ、ありがと、お兄ちゃん......」

「うおっ......」

と、会ったときは内気だったゆあが、俺に抱き着いてきた。

貧乳を俺に押し付けてくる。

この感触は......俺からしたらものすごい良い。

「どうした?」

「えっ?あ......ちょっと、嬉しくて......い、嫌だった?」

ゆあは、俺の事を上目づかいで見てくる。

「そ、そんなことない!むしろ嬉しい!」

「そ、そっか......」

もちろん俺は、嬉しいのだ。

「そ、それじゃあ......ねよっか」

「う、うん......あ、言っとくけど、あんまり、おっぱいとか触んないでよ?......べ、別に嫌とかじゃないけど......その、一応ね......」

「も、もちろん......うん」

俺の楽しみが少し減った気が......するというは置いといて。

俺は、部屋の電気を消しゆあとベッドに入った。

「ねぇ、ほんとにおっぱい触っちゃダメ?」

俺は一応ゆあに訊いてみた。

ゆあは、少し笑って。

「そ、そんなに触りたいの?.....今はダメかな」

そりゃあそうですよね。

「そうか......じゃあ下は?」

「そ、そっちはもっとダメっ!」

と、小さい声ながらも言ってくるゆあ。

そして、小さい手で俺の左手を握ってきた。

「あ、あの......これは?」

「あ、うん.....その、手を繫ぐぐらいならいいよ......」

というか、俺は ロリコンなので、こういう事でも興奮するのだが。

「いや、普通に興奮する」

「えぇ、これでも?.....んもぅ、どうしたらいいかわかんなくなっちゃったじゃん......」

「あはは......ごめん」

ゆあは呆れたように言うが、俺は乾いた笑いをしながら返す。

「まあでも......私は......」

と、ゆあはもっと小さい声で言った。

「お兄ちゃんの事、好きだから......」

すると、小さい声なのでさすがに聞き取れなかった。

「うん?もっかい言って?」

もちろん俺は、もう一回聞こうとするが。

「だ、ダメっ!も、もう言わないっ!......むぅぅ......」

ゆあは、恥ずかしさのせいなのか俺とは逆の方向を向いてしまった。

「......はぁ......」

俺は小さなため息をつくが、まだ左手が暖かいことが分かった。

「お前......俺の事好きだろ」

「......ん......」

かすかながらも、うんというような声が聞こえた気がする。

「通りでな、だってずっと俺の手握ってんだもん」

「......!」

俺の言葉で知ったのか、ゆあは慌てて俺の手から小さい手を離した。

「む、むぅぅ......どうして、お兄ちゃんはいじわるするの......」

俺とは反対を向きながら小さく言うゆあ。

「いや、別にいじわるとかはしてないと思うんだけどな......」

「......うそ、絶対やってるって......」

......どうしたらいいんだろうか。

「くふふっ......まあ、お兄ちゃんは優しいってことだけは分かってる、そのほかは.....しらないことがいっぱい」

「なんだよそれ」

「別に......なんでもない」

というか、いつからツンデレになっちゃったんだ......。

「とりあえず、早く寝ようよお兄ちゃん」

「う、うん......?」

すると、また俺の手を小さな手が握ってきた。

「えへへ......好きだよ、お兄ちゃん」

俺の興奮はより一層高ぶってしまった。









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