第104話

「もう、ミスターブロウズが突如ウィスパーに操縦する事になっても問題ありませんね」





 満足そうに言いながら、隣でクリップボードの評価項目にペンを走らせるクルーガーに、笑みを溢しながら訓練装置の吊り下げベルトを外す。


「実際のウィスパーも、こうだと良いんだけどな」


 別にウィスパー操縦課程の教官という訳でも無いのに、よくもまぁここまでクルーガーも付き合ってくれたものだ。


 結局、あれからもクルーガーとの友好関係は以前と変わらず続いていた。


 団内での数少ない味方、クルーガーとの友好関係も遂に終わりかと一時は覚悟したものだが、あの過去の話を聞いてからも変わらず紅茶に誘ってくれるし、こうしてウィスパー操縦訓練装置にも誘ってくれる。


 本音を言うと、後者はそろそろ勘弁願いたいのだが。


 まぁ中々に長かったウィスパー操縦訓練も、過ぎてしまえば良い経験になったと言えるだろう。


 今ではウィスパー特有の機構、内燃式駆動機関の起動から離陸に上昇、傾斜や旋回、勿論安定した着陸まで一通りこなす事が出来る。


 クルーガー曰く、一応はウィスパー操縦訓練課程を修業した事になるらしいが、恐らく本番はまるで違う感覚に違いない。


 イステルの任務に向かう時、クラウドラインの貨物コンテナにぶら下がって揺さぶられている際の肝が冷える感覚を今でも覚えている。


 ただぶら下がっているだけで良い筈のクラウドラインでさえ、あのザマだ。自身の一挙手一投足で空を飛び回るとなると、とても訓練装置の様な気軽さで挑めるとは思えなかった。


 まぁ、言うまでもなくこの俺がウィスパーを操縦するなんてまず無いだろうが。


 そんな取り留めの無い事を考えていた、最中。


「終わったか?」


 急に背中に飛んできた、あからさまな不機嫌な声にクルーガーと同じく振り返る。


 不機嫌な様子を隠すつもりが微塵も無い、煙草を咥えたキセリア人の男がウィスパー操縦訓練装置を眺める様にして立っていた。


 男の風貌は、厳ついの一言に尽きる。


 唇から頬にかけて裂傷の痕、加えて襟から既に覗いている胸元から首へと伸びているタトゥー。


 短く刈り込んだブロンドの髪。本来の意図はどうにしろ、少なくともあの短さでは髪は掴めない。


 そして何より、男の肩幅と首の筋肉を見ただけでも、“荒事”に親しんでいるのが手に取る様に分かる。


 直ぐ様、直感した。


 こいつは荒事を起こすつもり、もしくは荒事が起きても何一つ構わないと思っている類いだ。


 体躯と雰囲気以上に、その眼が物語っている。


 こいつは酒場の喧嘩を見かければ、事情を聞く前に酒の拍子に近場の奴を殴り付けて、そのまま名前も事情も知らぬまま乱闘に入り込んでいく類いだ。


 首と肩の筋肉をやや膨らませつつ、その男が此方に歩いてくる。


 目線の高さはほぼ同一。身長は6フィート余り。その両手は既に拳を握っている。


 “やる気”だ。


 此方も僅かに肩と腰に力が入った。


「お前もウィスパーの訓練か?」


 そう言いながらクルーガーより自分に注意が行く様に、一歩前に出る。


 目の前の男と相対すると、身長差は1インチも無かった。


 俺を睨み付けていた男の眼が尚更険しくなり、咥えていた煙草を吐き捨てて靴底で揉み消す。


 その所業に、クルーガーが眉を潜めたのが視界の端に見えた。


「なんだって、てめぇがこんな所に居るんだ?帝国軍の飼い犬風情が」


 男はこうして口頭で事情を聞いてきてはいるが、恐らく何を言っても円満に収める事は難しいだろう。


 気に食わない俺を殴り付ける理由を探している、と言った所か。事情があれば殴る、ではない。


 “殴る事情を考えている”のだ。


 端的に言えば、殴り合いは避けられない。


 そんな結論を出した後、頭の中で直ぐに矛先を変える。


 こいつを宥めるのはほぼ無意味だろう。先に手を出せば直ぐ片付くかも知れないが、クルーガーに迷惑がかかるかも知れない。


 場所を移して片を付けるのが最善か。


 不本意ながら初めてではない、上手く誘導しつつ訓練場にでも移動させる事にしよう。


 いや、訓練場は些か遠いか。この男が待ちきれず噛み付いてくる可能性、もしくは距離を理由に移動を却下されるかも知れない。


 それならば、近場の人気が無い場所にでも移動して片を付けるのが現実的か。


 何にせよ今の所は、この男を上手く誘導して“闘技場”を設定するのが最善の選択だろう。そして、それにはこの男を焚き付ける必要がある。


 つまりは、挑発。


「お前みたいな野良犬じゃ話にならないらしくてな、わざわざ帝国軍から“元”飼い犬が来る羽目になった訳だ」


 男の眼に不敵な色が混じり、顎の筋肉に力が入ったのが分かる。


 獲物が、罠に掛かった。火種が、薪に燃え移る。


「帝国軍の連中は入隊して最初に、同期でカマ掘り合って“仲良し”になるんだろ?飼い犬は飼い犬でも、帝国軍は“雌犬”ばかりじゃねぇか。“雄犬”の知り合いは居ねぇのか?」


 近くに居たクルーガーが、顔をしかめるのが眼を向けるでもなく分かる。


 普段紅茶を嗜み、ベストとスーツを着こなし、懐中時計を持ち歩いてるクルーガーからすれば、尻から出る音より汚いスラングだった。


 獣の糞より臭うと言い換えても良い程のスラングだったが、不本意ながらこの手のスラングと会話には慣れている。


 路地裏には、路地裏の流儀があるものだ。


「思ったより捻りが無いな。随分と在り来たりな文句だが、他の連中からの受け売りか?それとも昨晩も“雌犬”になっていたから、最初に思い付いたのか?」


 顔をしかめていたクルーガーが、驚いた顔のまま此方に振り返る。


 悪いな、クルーガー。


 スーツや懐中時計、銀の食器じゃ解決出来ない事もあるんだ。


 高いインクの筆記体や高級紙の書類より吠える獣の、それこそハネワシの様な獰猛さが必要な時があるのだ。


「娼婦の前でも無いのに、随分男らしいな。いつもはクローゼットに仕舞い込んでるナニとタマを今日は付けてきたのか?」


 そんな言葉と共に、目の前の男の傷跡を帯びた口角が獰猛に歪んでいく。


 言葉だけでも目の前の男に充分“火が通り”、弾ける寸前なのが伝わってきた。


 今この瞬間、返事を言う前に殴りかかってきてもおかしくない。


 現に目の前の男は重心も態勢も、今すぐ殴りかかれる体勢になっていた。


 言葉の途中に相手が殴りかかってきても対応出来る様に身構えつつ、話を続ける。


「お前は付けてこなかったらしいな。いつも使わないから何処にしまったのか忘れたのか?それとも母親に取り上げられて、返して貰えないのか?」


 相手が一歩前に出る。言葉で殴り合う段はもう過ぎた。


 始まる。


 息を吸い、顎を引いた。




「マルセル・エベール?」




 細い首から出した様な、高く綺麗な声が突然男の後ろから聞こえてきた。


 思わず男の肩の向こうを覗き込み、目の前の男でさえ怪訝な顔と共に肩の後ろを振り返る。


 男の背後に、ブロンドの長髪を後ろで尾の様に束ねた女が立っていた。


 爆発寸前だった空気すらも忘れ、二人して呆気に取られていた。何だ?


「俺に何か用か?」


 5フィート半を少し越える程のその女性に、先程まで俺と睨み合っていた男が向き直る。


 こうして見ると男女は8インチ近い身長差だったが、女は一歩も引かなかった。


 先程まで、あれだけのスラングを吐きながら牙を剥いていたのは、この女性も分かっている筈だが…………


 少しの間の後に、マルセルと呼ばれた男が含み笑いと共に言葉を漏らす。


「何だよ、誰かと思えば“見境無し”の“カワセミ”じゃねぇか。どうしたよ、男日照りで寂しいならそのでっけぇムネでも揉んでやろうか?」


 見境無し?カワセミ?


 男にカワセミ、と呼ばれた女は汚いスラングにもまるで動揺する事なく、鼻で笑って言葉を返す。


「あら、ちゃんと噛まずに言えるのね。ママと練習したの?でも、ブサイクが言っても情けないだけよ」


 少し顔を上げた。表情と語気で分かる、この女はこの“流儀”を分かっている。


 しかし、女の言葉に対して男の背中に力が入るのが分かった。


 まずい、先程まで“薪が燃え盛っていた”事を考えると最悪、この女に矛先が向くかも知れない。


 騎士も紳士も気取るつもりは無いが、目の前で自身と揉めていた男が八つ当たりで女を殴るとなれば、流石に寝覚めが悪い。


 今までしてきた事を考えれば、とてもそんな口を利けた身分では無いとしても。


「イザベルから伝言よ」


「イザベル?」


 マルセルと呼ばれた男の眼が、細くなる。



「“テメェのナニを喉に詰めてくたばれ”ってさ」



 その瞬間、“カワセミ”と呼ばれていた女がマルセルの襟首を下方に手繰り寄せつつ、鈍い音と共に顔面へ自身の額を叩き込んだ。


 鼻骨が潰れ、呻き声と共に鼻血を噴き出すマルセルが反射的に手を振るうも、“カワセミ”がその手を払いのける。


 少しして、女の片腕を男が両手で掴んだ。


 だが男の動きは明らかに防御だった上、女の片手は自由になっていた。


 自由になっていた手が、鼻血と涙で前が見えないマルセルの片耳をしっかり掴む。


 耳を掴むのは、素手の殴り合いに置いてかなりの優位性を誇る。そのまま耳を引っ張るだけで、意識するより先に身体が反射的に痛みを逃がそうと従ってしまうからだ。


 “耳を掴まれたら負け”と教える教官さえ居る程の優位性を逆転するのは、自分から耳を引き千切りでもしない限り難しい。


 痛みを手綱に、女が男の頭部を上方へと引き上げる。


 意識と姿勢が頭部に集中したその瞬間、勢いの付いた膝蹴りが男の身体が浮く程の衝撃と共に、股ぐらを蹴り上げた。


 声は殆ど出なかった。


 片手で鼻、片手で股間を押さえながら、青ざめた顔で両膝を付くマルセル。


 弱ったヤギの様な声が口から弱々しく漏れるも、顔を真横に回転させる様な理想的な肘打ちが横向きに叩き込まれ、肉を打つ音と共に男が仰向けに倒れる。


 不意打ちの初手、意識の誘導、致命的な打撃、全てが理想的な連撃だった。


 目に見える体格差と筋肉量、体重を完璧に覆した“カワセミ”に不覚にも感心してしまう。


 やるじゃないか。


 しかし、“カワセミ”はそれだけに終わらなかった。


 仰向けに倒れて呻いているマルセルの、胴に跨がったのだ。


 明らかにもう相手は戦意を失って抵抗出来ないのに、まだやるのか?


 マウントポジションとも呼ばれるその姿勢は、覆すのが難しい優位な姿勢の一つだ。このまま、一方的に殴られ続けて敗北する事は決して珍しくない。


 それが、大の男同士の殴り合いであってもだ。


 一際大きい肉を打つ音と共に、“カワセミ”が拳を振り下ろす様にして男の顔を殴り付ける。


 防ごうとする男の腕を払い、時には押さえ付けながら、殴打の度に呼吸で気合いを入れつつ“カワセミ”は一心不乱に男を殴り続けた。


 鼻骨の潰れた男の顔面が血塗れになり、殴り付けた拳だけでなく服にまで男の血が飛び散るも、“カワセミ”は止めない。


 最初は数度抵抗していた男も、鼻が潰されていた事、睾丸を蹴り上げられていた事、また圧倒的不利な体勢によって、徐々に動かなくなっていき、最後には殴られる度に微かな呻き声を漏らすだけとなっていた。


 声すら出なくなり、殆ど動かなくなった相手に対して、片方の拳をもう片手で包んで槌の様にした両手を“カワセミ”が大きく、天高く振りかぶる。


 鋭い息を共に振り下ろされようとしたその腕を、素早く掴んで止めた。


 跨がっていた上半身が揺さぶられ、掴んだ両腕が静かに離れる。


 “カワセミ”と呼ばれていた女がマルセルに跨がったまま、此方に振り返った。


 両手は真っ赤に染まり、返り血が頬に張り付いた女の風貌は控え目に言っても随分と恐ろしかったが、それでも腕を掴んだまま淡々と言葉を紡ぐ。


「殺すつもりか?」


 男は既に気を失っている上に、腫れの様子から見ても間違いなく鼻骨は潰れていた。


 気絶した相手の顔面に、心得のある者が両手で思い切り殴打すれば比喩でも冗談でもなく、相手を殺す事になりかねない。


 腕を掴まれたままの“カワセミ”が跨がったままの男を静かに見下ろした後、興醒めの様に鼻を鳴らして男から離れた。


 女が、鬱陶しそうに俺の手を振り払う。


「まぁ少なくとも、これだけやればイザベルの気は晴れるわね。どれだけ浮気がバレても、女は殴れば泣き寝入りすると思ったんでしょう。このクズは」


 女がそう吐き捨てて顔に飛んだ返り血を拭うも、微かに頬に残った返り血が内面を表しているかの様だった。


「何よ。文句でもある?」


「いいや。正直に言うと、お前がやらなければ俺が殴り倒していただろうな。こいつが俺のケツに噛み付く寸前にお前が来たんだ」


 そんな言葉を返すと、またも鼻を鳴らして女が手に付いた血糊を適当に振り払う。


 お世辞にも上品な話し方では無いが、先程のやり取りからしても確実にこの女相手には“この流儀”で話した方が良いだろう。


「ミス・スペルヴィエル…………」


 クルーガーが、苦い顔で呟く。どうやら、知り合いらしい。


 スペルヴィエル、と言うのか。


「散らかして悪いわねクルーガー、少ししたら片付けるわ。あ、それと今日はあの台空いてる?任務が近いから、またやり込んでおきたいのよ」


 マルセルには“カワセミ”と呼ばれ、クルーガーにはスペルヴィエルと呼ばれた女が此方に振り返る。


 興味無さそうに、スペルヴィエルが腰に血塗れの手を当てる。


「それで、あんたは?何でこのクズに絡まれる羽目になった訳?」


 小さく肩を竦める。考えてみれば、こいつが噛み付いてきた理由は結局分からず仕舞いだったな。


「検討も付かん、この団じゃ俺は歓迎されない存在だからな。ケツを蹴られる心当たりが有りすぎる。……あー、スペルヴィエル?一応聞くが、あんたは何でこいつを?」


 頬に微かな返り血を残したまま、スペルヴィエルが意外そうに眉を上げ、「ラシェルで良いわよ、面倒臭い」と呟く。


 ラシェルか。名前かニックネームか、少なくともそちらで呼称した方が良さそうだな。


 思い出す様な少しの間の後、ラシェルが記憶を手繰る様に言った。


「イザベル……こいつに浮気されて捨てられた女が、“二度と浮気なんて考えない様に叩きのめしてほしい”って私に頼んできたのよ。それでこのクズが訓練装置の所にぶらついてるって聞いて、叩きのめしに来た訳。どうせ、ウィスパー訓練もしたかったしね」


 今の出来事を見る限り、こいつの機嫌を損ねるのは余り良い選択では無さそうだ。


 血塗れで伸びているマルセルを見やる。女性陣の中の、“荒事担当”と言った辺りか。しかし、それにしても随分と腕が立つ様子だったな。


「それで、大の男を殺す寸前まで殴り付けたってのか?随分と腕が立つんだな、操縦士より戦闘員でも目指した方が良いんじゃないのか?」


 俺がそんな言葉を返すと一瞬、間が空いた。


 此方を見ていたラシェルが少しの間の後、呆れた様に笑い出す。


「クルーガー、私、戦闘員に向いてるかも知れないわ。男の人を殴っちゃったんだものね」


「何だ、どうした?」


 先程の連撃の完成度からしても、戦闘員を勧めるのは決して悪くない提案だと思うのだが。


「ミスターブロウズ、彼女は……」


 クルーガーがラシェルの方を見るも、目線と顎で楽しそうに促され、観念した様にクルーガーが言葉を続ける。


「……彼女はラシェル・フロランス・スペルヴィエル。一流のウィスパー操縦士でありながらその…………優秀なレイヴンでもあります。浄化戦争中も、何人もの士官や尉官を抹殺しました」


「何だって?」


 思わずクルーガーの方へと振り返る。レイヴン?


 目の前のこの血塗れの女は、ウィスパー操縦士でありながら最前線の工作員、レイヴンでもあると言うのか?


 そこまで考えて眉を潜めた後、かつての記憶が脳裏から引き摺り出される様にして蘇る。


 そうだ、以前クルーガーは確かに言っていた。


 レイヴンでありながら、ウィスパー操縦士でもある隊員が居ると。


 あの時は紅茶の席な事もあって、そんな器用な奴が居るのか、世界は広いなと噂話の様に笑っていた。


 だが今、目の前に居るのがそのレイヴン兼ウィスパー操縦士だって?


「ミス・スペルヴィエル、彼は……」


 クルーガーの言葉を遮る様にスペルヴィエルが、ウィスパー操縦訓練装置に触れながら堂々と言葉を返す。


「知ってるわよ、デイヴィッド・ブロウズ。元帝国軍のラグラス人を殺しまくって奴隷制度を存続させた英雄で、軍を追い出されて今更レイヴンになった上に、今や黒魔術を使う“悪魔の遣い”でしょ。この団じゃ有名人よ。勿論、悪い方面にね」


 訓練装置に触れながら、周辺にあるウィスパー訓練装置を一頻り見回した後、一つの合点が行ったらしくラシェルが笑みを溢しながら、俺の方に向き直る。


「待って、嘘でしょ?」






「あんたみたいな化け物が、まさかウィスパーに乗るつもり?」


 そう嘲る様に笑うラシェルの左目は、白く濁っていた。

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