【新約】ビクスキ!女性しかいない異世界で虐げられてきた俺、最強の《触れた女性をビクンビク〇させるスキル》でざまぁ+成り上がり

ゴールドユウスカイ

新第1話 男性ドミー、女だらけのパーティを追放される

 登場するヒロインの2ショット

 https://imgur.com/292hafI



==========



  レムーハ記 序章より抜粋


 剣と魔法が支配する世界で唯一の大陸、レムーハ。

 知的種族の大半が人間、特に女性と呼ばれる存在である。

 他種族よりやや身体能力は劣るが、スキルと呼ばれる特殊な能力を利用し、大陸を支配する存在となった。

 女性はパートナーとした女性同士で子を作り、育て、死んでいった。

 まさに、レムーハは女性の楽園だったのだ。




 しかしごく僅かながら、も存在していた…


 

==========



 レムーハ大陸 アンカラ地方 【出会いの森】 




 「男性ドミー、あなたは今日からパーティ追放とするわ」


 荷物、荷物、荷物。

 どっかの誰かさんが押しつけた荷物の山に埋れて寝ていた俺に、無情な宣告が下る。

 目を開くと、すぐ近くで1人の人物が見下ろしていた。


 ー白銀の鎧と剣。

 ーブロンドの髪。

 ー美しいが、どこか人を見下したような表情。


 女性で構成されるAランク冒険者パーティー、【アレスの導き】のリーダーを務める【英雄戦士】ロザリーだ。

 

 偉そうなことを言ってるが、まだ15歳。


 「えらく急ですね」

 俺は気のない返事をしながら、立ち上がった。

 地面は柔らかい砂地となっており、歩くたびにさらさらと音がする。

 

 「俺が追放されれば、長くは生きてはいけないでしょう。モンスターに殺されるか、偏見を持った女性に殺されるか」


 「…だって、やっぱり男性とか気持ち悪いし。ねえ、ルギャ、レイーゼ」


 「それなー。こいつ1年間こきつかっても荷物持ち以外なんにもできねーし、まじあたおか」 


  両手に身につけたメリケンサックと珍妙な語尾が特徴的な【拳闘士】のルギャ。


 「元々ロザリーさんが奴隷として買ったはずでは…まあ同意しますけどね」


 ローブに身を包み眼鏡を掛けた【上級魔法士】であるレイーゼ。


 【アレスの導き】を構成する残り2名も横に並び、それに同意する。


 「ロザリーさん。知っていると思いますが、私はこの奴隷に代わる新たなスキルを身につけました。【トランスポート】!」


 レイーゼが【祝祷の杖】でスキルを唱える。

 

 すると、俺が今まで背負ってきた荷物たちが浮遊した。


 「色々な動きもできますから、荷物持ちが1人消えても問題なさそうですね」


 回転、上下移動、速度の自由な調整。 


 レイーゼは荷物を自由に操って見せた後、ニヤリと笑った。


 こちらの苦労をあざ笑うかのように。


 「…」

 

 俺はの嫌がらせには答えず、男性である自分の特徴を考えてみた。


 ー平坦な胸部

 ー女性より筋肉質な体

 ー子供を作れない

 ー何のスキルも持っていない

 ー1000年に1度生まれるとされ、女性の奴隷として一生を終える。

 

 この状況で役に立ちそうなものは、なにもない。

 

 懐に、手を入れてみる。

 このの目を盗んでとあるものを手に入れていたのだが、今の条件では使えなかった。


 仕方ない。




 一発だけでもかましてみるか。



==========



 というわけで、蹴り上げた。





 

 

 砂が宙を舞い、3人に襲いかかる。


 「なっ!?」

 「ぴえん!!!」


 ルギャとレイーゼは怯んだが、ロザリーは剣で冷静に防ぎ、こちらを睨みつける。


 「おりゃあああああ!!!」

 そのロザリーに向かって拳を思い切り振り上げた。

 理由は至極単純。


 (そのいつもこっちを見下してるようなツラが大嫌いだったんだよ!!!)


 もう少しで届くー


 「【インパクト】!!!」


 しかし、俺は直前で弾き飛ばされる。

 ロザリーが剣を抜き、衝撃波を発するスキルを発動したのだ。


 俺の体は吹き飛び、地面に叩きつけられる。


 「・・・ガハッ!!!」


 声にならない声が出て、全身に鋭い痛みが走った。

 

 そして、意識を失った。



==========



「…奴隷風情がいいご身分ね」

「まじありえない、ひくわー」

「窮鼠猫を噛むと言います。油断は禁物ですよ、ロザリー」


 気づけば、ロザリー、レイーザ、ルギャの3人がそばにいた。

 仰向けに横たわっている俺を見て、ニタニタ笑っている。


 (くそ…)

 

 悔しいが、全身が痛くて何もできない。


 「最後にあれを拝んでやるわ。ルギャ、こいつ抑えておいて」

 「なしよりのありだわー。【バーサーカー】!


 ロザリーは俺のシャツへおもむろに手を伸ばすと、なんと脱がせようとした。

 

 なけなしの抵抗も、肉体を強化したルギャのパワーに抑えられる。


 そしてー、


「ふーん、これがねえ」

「いつ見ても不気味です…」

「潰してもよき?」


 俺は上半身を露にされ、腹のあたりをまじまじと見つめられる。

 男性の筋肉量が実現する肉体的特徴、シックスパックである。

 だが、スキルを持たない俺にとって大して意味をなさない。

 屈辱で泣きそうだったが、それだけはこらえた。


 「…面白いわね」

ロザリーは、少し顔を赤らめているように見えた

シックスパックにゆっくり手を伸ばし、触られる。

「んっ…思ったより硬い」

他の2人よりも、興味深く感じているのだろうか。

だが、やがて興味をなくしたのか、手を離した。


 「…もういいわ、レイーゼ。【トランスポート】でどこかに飛ばしてちょうだい」

 「はい。地獄まで飛ばしてやりますよ!【トランスポート】!」


 俺の肉体は、まるで羽でも生えたかのように浮遊する。


 (…俺も女に生まれたかったな。まじで)


 


 3人の姿はみるみる小さくなっていった。



==========



 次回予告


 第2話 ドミー、天使に力を与えられる



 「なにを言う!男性でも活躍できるさ!」

 謎の天使は微笑み、絶望するドミーにとあるスキルを授けます。



 評価やフォローをいただけると大変励みになります!!!

 具体的にいうと、かわいいイラストやドラマCDが増えます!!!

 ここにイラスト欲しいな…などあれば遠慮なくコメントしてください。

 

 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る