釣りをしていると。

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第1話

釣りをしている。

ただ、海に糸を垂らして、魚が針に食い付くまで待つ。

もちろん、魚以外の物が釣れる時がある。

ゴミや死んだ魚が釣れることもある。

俺は今、古池に糸を垂らしている。

ここでは、ブラックバスなどの外来種が釣れる。

糸を垂らして、少し待っていると小さな振動が手に伝わった。

俺は糸を巻き上げた。

針には亀がかかっていた。

多分、ミドリガメとかだろう。

最近は本当に外来種が多くなった。

世話を仕切れなくなったペットを適当に捨てた結果であろう。

俺は亀を池に戻す。

針に新しい餌を付けて、もう一度池に垂らす。

また、少し待った後に手に振動が走った。

それも強い振動だった。

まるで、俺を池に引きずりこんでいるみたいだ。

俺は負けじと竿を引っ張った。

針には、女がついていた。

糸に捕まっている。

俺は慌てずに糸を持ってきたハサミで切って、女を池に落とした。

多分、幽霊なのであろう。

特に考える必要はないだろう。

こんな事には慣れた。

誰にも世話されなくなったペットが池にいくつもように、誰にも忘れられた幽霊が池に行ったのだろう。



※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

また、この物語はフィクションです。

実在の人物、団体などとは一切関係はございません。


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釣りをしていると。 パソコン @meganepapadoragondesu

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