第58話 いちご

※ぶつぶつ注意


「すき、きらい、すき・・・」

いちごの種を、爪で引っ掻いて落とす。

「・・・きらい、すき。」

最後の粒を落とす。すき、だって。


ふと、いちごを見ると、種の穴だらけで背筋がぞわりとした。何を占ってたんだっけ、ああ、好きだった男の子だ。無理。あの子も、もう気持ち悪い。

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