今は亡き私から、未だなきあなたへ

@asgariyu21

プロローグ

これはオーガゼノンとの戦いを終えた後の話。

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 アルド達はミグランス暦300年のセレナ海岸にいた。

アルド「ここを通るのも久しぶりだな!最近は次元戦艦で移動が多かったからかな。」

サイラス「確かにそうでござるな。まぁ、こうやって歩いてみると新しい発見があるかもしれんでござる!」

 

 数多の修羅場をくぐり抜けてきた彼らにとって、ここ久しくなかった平穏な日常。海岸を吹き抜ける潮風に、緊張感のない笑い声やケロケロ声が溶けていった….


エイミ「それにしても、ここの風は気持ちいいわね!それに波の音を聞いてると、なんだかボーっとしちゃって、昔を思い出ちゃった…。」

リィカ (ココハ、沈黙ハゴールド、デスノデ。)

 少し優しく、少し懐かしそうに微笑むエイミ、穏やかな空気を楽しむアルドとサイラス、そして珍しく静かなリィカ。絵に描いたような平穏で静かな日常。このまま何も起きず、彼らはのんびりと過ごす….はずだった。


少年「誰か、誰か助けて!」

 遠くから響いてきた悲鳴によって、一気に緊張感が戻る一同。声の聞こえる方へ向いてみると、籠を背負った少年がこちらへ走ってきていた。


アルド「一体何があったんだ!?」

少年「リンデから薬草を取りに海岸に来たら、さっき魔物に襲われて…。 数も多くてどうにも出来なかった時に、青髪のお兄さんが魔物を引きつけて逃がしてくれたんだけど…」

サイラス「その青年はまだ魔物に襲われている、ということでござるな。」

エイミ「アルド!」

アルド「あぁ!早く、助けに行こう!」

 おびえた表情だった少年に、アルド達は優しく話しかける。そしてすぐに、歩み出す。


アルド「ここもまだ危険だ!案内も必要だし、君に来て貰いたいんだけどいいか?」

少年「うん、任せて!こっちだよ!」


 こうして、また数奇な運命へと誘われるアルド達であった。

 運命が行き着く先はハッピーエンドか、バッドエンドか…それとも?

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