第87話 花山葵(はなわさび)

 もう売っているのを見かけて早速購入しました。

 家に帰ってさっそく調理。

 

 春の味覚。

 私の好物。


 花山葵。もしくは葉山葵。

 名前の通り、ワサビの葉っぱの部分 花の部分です。


 これを生のまま売っている。

 といえ、売っているところはあまりないですよね。

 スーパーでは普通売っていない。

 山の方のお土産屋さんなんかではあるかもしれない。


 私が買ったのは、ちょっとマニアックな日本茶屋さん。


 食べ方としては即席漬けのような感じ。


 熱湯を沸かし、花山葵にかける。煮てしまうわけではない。

 よくやるのは、まな板の上に置いて夜間から熱湯を振りかける。

 それを冷水につける。


 そして、刻んだのちに塩でもんで密閉容器に入れて保存。

 (山葵成分は揮発性なので密閉しないといけない)

 30分くらいしたら、ワサビの香りとピリッとした辛さが出てきます。


 それをそのまま食べても良し、ご飯に乗せても良し、ネギのように薬味にしても良し。いろいろなものと合わせて香りと辛みを楽しむことができます。


 残念ながら、ワインよりは焼酎や日本酒の方が合うかもしれません。紫蘇焼酎に合わせて飲んだりしています。


 生のまま食べても辛くないのに、熱湯をかけることで辛くなる。

 刺激が必要だとのことです。


 人生と同じか?

 逆境を経験しないとピリッとした辛みが出てこないのか?


 やはり、安穏としていただけの人生ではだめで波乱を経験した人の方が人間としての深みが出てくるのかもしれません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る