奥に行く必要がある(トレジャーハンターside)

3人のトレジャーハンターは色々と探し回っている。


「食べ物屋が多いな・・・でぶ妖精の住処だから当然だが・・・」

「何かお宝とか無いかなぁ・・・」

「でぶ妖精がお宝を持っているとは思えないぞ?」

「ばっかだなぁ、 歴史的遺産とか発見とかもお宝だろう」


ヘルメットが馬鹿にした様に言う。


「うん? あれは・・・」


でぶ妖精達が集まって祈りを捧げている。


「ナニトゾー、 ナニトゾー」

「優しいおっさん像か・・・」


優しいおっさんとはでぶ妖精に御飯を与えた事で

でぶ妖精に信仰されている聖人である。


「丁度良い、 話を聞いてみよう」


トレジャーハンター達はでぶ妖精達の元に向かった。


「おーいでぶ妖精達、 御飯あげるよー」

「にょ!!」「にょー」「にょにょー」


でぶ妖精達がわらわらと集まって来た。

豆をまくトレジャーハンター達。


「さてと・・・おでぶちゃん、 何かここの歴史が分かる物はあるか?」

「にょ? うーんとね、 下の階に図書館があるにょー」

「図書館? 意外と文化的だなぁ」

「にょー、 失礼な、 でぶ妖精にも文化はあるにょ」

「例えば?」

「出された物は全部食べる」

「あ、 そう・・・下の階には如何やったらいけるんだ?」

「穴に入るとか」

「穴?」

「君達は大き過ぎるから入れないにょ」

「そうか・・・」

「だからあそこから奥に行くと良いにょ」


そう言って先程自分達が逃げ出した通路を指(?)指すでぶ妖精。


「あそこはSLKFとか色んなでぶ妖精が居るから先に進みにくいんだが・・・」

「おでぶちゃんに言われても・・・」

「地図とかはあるか?」

「ないよー、 枝分かれしているけど真っ直ぐに行けば下の階に行けるよー

大きなおでぶちゃんが詰まってるけど」

「またこのパターンか・・・」

「中々にグルメだから気を付けてね」

「おう、 分かった」


トレジャーハンター達はその場を去った。


「如何する?」

「とりあえず一回戻るか、 皆も戻っているかもしれないし」


トレジャーハンター達は別れた所に戻って来た。

先に小説家達が待っていた。


「店長達は?」

「まだ来ていない様だな、 と思ったら来たな」

「ほまたせー」

「あ、 来た」


肉まんを頬張りながらやって来るラビー達。


「マジで何してんだぁ!!」

「肉まんどうぞ」

「むぐ・・・あ、 かなり美味しい」

「でしょお?」

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