考察する小説家(小説家side)
鳥籠、 盾の騎士、 小説家のチームはホールの中を色々回って行った。
「やはり食品関係が多いが文明レベルは人間とほぼ同じレベルだな・・・」
屋台を眺める小説家。
「廃屋に住むでぶ妖精は見た事が有るし文化的生活をするでぶ妖精は珍しく無いだろ」
「いや、 この屋台、 かなりしっかりと作っている」
「何か頼んでにょ―」
屋台の主のでぶ妖精に突っ込まれる小説家。
「あぁ、 ごめんよ、 じゃあ焼き鳥を」
「はいにょー」
じゅうと焼き鳥を焼き始めるでぶ妖精。
「見て見ろあの調理台や椅子やテーブル、 さっきの店では左程気にしないが
明らかに小さなでぶ妖精に合わせて作っている、 でぶ妖精サイズで作っているという事は
でぶ妖精が作った、 と見るのが正確だろう」
「なるほど・・・」
「おまたせにょー」
「あぁ、 ありがとう、 これはお礼のキャベツだ」
「にょーん♪」
キャベツを受取るでぶ妖精。
「こうして食べ物を調達出来ているのも変な話だ、 どうやって食材を調達している?」
「でぶ妖精では狩りはほぼ不可能、 いい味だ」
焼き鳥を食べ終える小説家。
「なぁ君は何処でこの屋台を作って貰ったんだい?」
「にょー・・・忘れちゃったにょー、 大分前に作って貰ったからー」
「それにしては随分しっかりした屋台じゃないか」
「大事に使っているからにょー」
「そうか・・・食料は何処で調達してるんだい?」
「・・・・・」
黙るでぶ妖精。
「何故黙る」
「うーん、 ただじゃ教えられないなぁ・・・」
「分かったキャベツ二玉だ」
「うーん、 それじゃあなぁ・・・」
足元を見て来るでぶ妖精。
「じゃあ何が欲しいんだ?」
「アワビを煮た奴が食べたいです」
「思った以上に舌が肥えている!!」
「というかアワビを食べた事が有るのか?」
「あるにょー」
「何処で食べたんだ?」
「前に焼き鳥300本と交換したにょ、 美味しかったにょ―」
「食性も訳が分からん、 ここから出られないんじゃないのか?
入口にでぶ妖精詰まってたぞ?」
「あ、 おでぶちゃん達は体が柔らかいから小さな穴からでも出られるにょー」
「なるほどな・・・」
謎が謎を呼ぶでぶ妖精遺跡であった。
「このホールの奥には何が有るんだ?」
「うーんとね
昔下に住んでたけども通せんぼしているおでぶちゃんが多いから上に来たにょー」
「ふむ・・・下?」
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