第24話 努力すれば…
彼の家は自営業だった。
高校を卒業し働き出した頃には、家は赤字で借金が一生働いても返せない額になっていた。一家離散。両親が言ったが、彼は皆んなで頑張ろうと励ました。
高校を卒業し工場で働いていたが、親の会社も手伝う事にした。ほとんど寝ずに一日中働いたが、お金は返せない。働けど働けど借金は減らない。一生こんな生活なのかな〜俺は何のために生まれてきたんだろう。
死んだ方が楽になる。そんな生活を何年もしたが、やっぱり死ねなかった。
20代前半で付き合っていた彼女が東京の大学に通うために引っ越して遠距離恋愛をしていた。
親の会社・工場の仕事毎日が大変だったが若さもあったため仕事が終わってそのまま東京に行ったりもしていた。
俺は、将来彼女と結婚するんだ。
別に、お金も無いし何もないけど彼女を愛していた。
彼女も俺を愛している、それでいいじゃないか。幸せだった。
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