第2話私の親友

私たちはホラーや絶叫系等のスリルがあるものが好きという共通の趣味を持っていた。

一緒にDVDを借り漁り、互いの部屋に泊まって、朝方まで興奮と震えが止まないまま手を繋いでテレビに釘付けになることなど数えきれないほど経験した。


私たちは、とても仲のよい親友だった。


出会いなんて覚えていないけれど。何でも話せる互いに唯一の人。

それが、私たちの共通の認識だった。

そんな私たちが近場に「おもしろそう」な穴場があると知った。これは行くしかない。


時刻はもう既に夜10時を過ぎていた。辺りはもう真っ暗だったけど、病院が近いということ、そしてふたり一緒だったことが背中を押してすぐさま向かうことにした。

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