第5話

俺の目の前には土下座をしたマシュー兄妹がいる。


「お前らなぁ……」


「「ごめんなさい。」」


マシュー兄妹は土下座のまま謝ってきた。いつもなら許してやるのだが、今回は許していいものかどうか……


「それにしても……これはなぁ……」


マシュー兄妹から視線を外し、俺は一枚の紙きれを見つめた。その紙にはこのように書いてあった。


『クスタ様へ

この度はダンジョンギルドへの就職おめでとうございます。ダンジョンギルド職員一同、クスタ様の就職を心より歓迎いたします。

今回の採用は事務員での採用となります。

これからもダンジョンがより一層の発展が出来るよう、共に尽力していきましょう。

  ダンジョンギルドマスター 魔王より』


えっと……何からツッコめばいいのか……分からないまま時が流れてしまうが、とりあえず。


えぇ~!!? ダンジョンギルドって~!? 俺、就職活動してないんですけど!?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る