海底天国

パソコン

第1話

俺は海底都市に住んでいる。

地上が大気汚染によって、汚れてしまったために深海に作られた都市である。

地上の過去の都市と比べても、何の違いもない。

というか、海底都市のほうが便利かもしれない。

電気は水力発電によって作られ、その電気で水を酸素と水素に分解して、暮らすことができている。

食料も魚だけでなく、豚肉なども食べられる。

新聞などの情報も充実していて、今日の新聞には

「大統領 久しぶりの長期休暇」と平和なことが書かれていた。

ある日、政府からこんなキャンペーンが公布された。

「過去の地上の都市にツアーに行きませんか?」

というものだった。

俺は好奇心に駆られて、すぐさま応募要項を見た。

政府主催だから、旅行代金は安いと思っていたが、べらぼうに高かった。

だが、俺はいろいろな知り合いに頭をさげて、どうにかお金を工面することができた。

そして、俺は高い抽選倍率を切り抜けて、無事にツアーに参加できるようになった。

ツアー当日、潜水艦の前には多くのツアー参加者が列をなしていた。

潜水艦の出発時刻になり、ツアーが始まった。

俺は、初めて直接見る地上の都市の姿に胸を高鳴らせていた。

地上に出るまで、1時間近くかかるらしいので、俺はこっそり持ってきたカメラを準備した。

このツアーでは、潜水艦の機器に影響を与えるらしく電子機器の持ち込みが禁止されていたのだ。

俺は小型のペン型カメラを胸ポケットにいれて準備した。

このペン型カメラは、最新型のもので高画質にものをとらえることができるものだった。

ついに、潜水艦が地上にでた。

俺の目に映ったのは灰色の雲に覆われ、高層ビルが廃墟としている姿だった。

俺は、その姿に心を奪われてしまっった。

すると、アナウンスがはいった。

「ただいま、この潜水艦は海流に巻き込まれました。

お客様の安全を確保するために、避難いたします。」

すると、潜水艦に大きな振動が走った。

俺は、座席の手すりをつかみ、ながら安全に帰れることを祈った。

結局、潜水艦は安全に海底都市に着くことができた。

潜水艦の前には多くの報道陣がいた。

このツアーはライブ配信されているので、多くの海底都市民が関心を持っていた。

俺は、報道陣を押しのけ家に帰った。

俺は服を着替えようとしたとき、胸ポケットにいれたカメラのことを思い出した。

俺はすぐさま、パソコンにデータを移した。

パソコンでカメラで撮った映像を見てみると、高画質カメラなだけあって、きれいに映像が撮れていた。

ふと、俺は違和感を感じた。

何か、光っている建物が映っているのだ。

地上には電気なんて止まってるわけがない。

俺はそこを拡大してみた。

すると、ロケットが映っていた。

遠近的に、すごく巨大なものらしい。

さらに、よく見るとロケットが点火しているみたいにも見える。

ロケットには海底都市のエンブレムがついていた。

つまり、あのロケットは海底都市が主導して動かしているらしい。

そういえば、大統領が長期休暇に出ている。

もしかして、大統領はあのロケットに、、、、

と思っていると。

急にテレビにこんなニュースが映った。

「大型の隕石が接近しています。

すぐに避難を。」

近くで、すごい衝撃と閃光が走った。

俺の意識はここでなくなった。



※※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

また、この物語はフィクションです。

実在の人物、団体などとは一切関係はございません。


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