眼鏡を外したら恋愛対象説?!

なかたろう

宮守香澄はいきなり主人公ポジ変更になりかねない?!

灯宇くんは今日もかっこいい。

毎日みても惚れ惚れする。世界は灯宇くん以外モブキャラ。灯宇くん今日もなんて王子様なの…。


そう、彼と付き合えるのはこのあ、た、し。だって主人公ポジだも〜ん!って思っていた。


「今日もクラスの男子にね、血出たからって保健室まで連れて行ったんだよ〜」

「あーはいはい。確かにイケメンだけどさぁ、そんないいか?」

「香澄ちゃんは灯宇くん好きだもんね〜」


香澄の灯宇好きにはことごとく呆れる成美と真尋。

呆れられる程に灯宇のことは好きだが実際は片隅で見てるだけ。これが主人公で大丈夫なのかははたまたわからない。


「違う!顔がイケメンだけじゃない!行動言動全てが輝いているのッ!わかる?」

「ごめ、ツッコミどころ沢山すぎてわけわからん」

「同じくで〜す」


宮守みやもり 香澄かすみは高等部きってのイケメン好きで名が通される程の悪い意味で有名である。


でも実はそんなにイケメン好きじゃない。


なぜそんなにも有名になったかって、

それは―だる絡みであった。


というのも訳あって市販の洋酒入りチョコを食べたときのことだった。

香澄は超がつくほどお酒に弱かったのだ。それ故酔い学校中に噂と疑惑が拡がった。

先生にも誤解を解くのに少々ばかし手こずったという成美と真紘。さすがにお酒臭くないから信じてはくれた。


つまりその洋酒チョコを食べたばかりにうざったらしさを極めきった洋酒入りの女、宮守 香澄はクラス一のイケメンである灯宇とうう 飛斗あすとに絡みまくったらしい。


酒臭くはなかったし周りの証言もあって停学や名も酔っ払い女などとは言われなかった。


「飛斗く〜ん」


蛇のようにへばりつく香澄。飛斗を抱きしめ離さなかった。


あれ以来、彼のことを避けるようになった香澄。


「あっ、飛斗くんっ…」


自分の方向に視線がいった瞬間に逸らす。

単純なように見えてこれは心が痛かったりしてとても心苦しかったらしい。

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