冒険者ギルドでめちゃくちゃ感謝される
「ふー……なんとか片付いたな」
「はい! これもランス先生のおかげです」
俺とサラの二人は冒険者ギルドに帰っていった。
その時、冒険者ギルドがざわめきだした。
「あれが噂の召喚士だ」
「ああ。あいつが災厄の竜を倒したらしい」
「マジか。すげぇ。まさかそんな事ができるなんて」
ん? なんだか騒がしいな。
「ランスさん! ありがとうございます! あなた様のおかげでこの国は救われました!」
「そうですか。それは何よりです」
「はい! そしてこれは報酬になります! 特別報酬です! 少ないですが受け取ってください」
そう言われてドスンとカウンターに小包を受付嬢は置いた。
「中見て良いですか?」
「どうぞ。ご自由に」
俺とサラは中身を見る。
「すごいですっ! ランス先生! 中全部金貨です!」
どっしりと中には金貨が入っていた。
「国を救った英雄ですもの。これくらい当然です」
受付嬢は笑みを浮かべる。
また誰かがギルドに入ってきた。
「来たぞ! 紅竜騎士団の連中だ!」
「何でも災厄の竜を相手に逃げ出してきたらしいぜ!」
「Sランク冒険者パーティーのくせに、何と見苦しい連中なんだ!」
「聞こえているぞ! 我々は逃げ出したのではない! 見逃してやったのだ!」
クロードはそう言っていた。
「ふん! 召喚士よ。あの災厄の竜を倒したらしいな」
「そうだけど。それがどうかしたか?」
「ふん。紛れだろう。たまたま、ラッキーで勝っただけだ」
「そんな事ありません! ランス先生は実力で勝ったんです!」
サラは怒鳴った。
「次はこうはいかないぞ。我ら紅竜騎士団の実力を見せてやるからな! いくぞっ!」
「「「はい!」」」
こうして紅竜騎士団は捨て台詞を入って出ていった。
「なんだったんだ……あいつ等」
「さあ……」
「それじゃあ、サラ。明日から具体的に召喚術を教えていくか」
「はい!」
「明日の朝早くから教えていくから、ちゃんと起きろよ!」
「はい! わかっています!」
「それじゃあ今日は晩飯を食べて宿へ行こう!」
「はい! ランス先生!」
俺達は宿へと向かった。
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