第34話

日曜日だ!!今日も朝から端末にてパズルを解いているぞ!!

(これは・・・★1ののりのりですわね!!おーっほっほっほ!!2マスしかない領域を入り口に、1マスだけ孤立した部分には黒マスは入らないことを使いつつ次々埋めていけば・・・解けましたわ〜〜!!これは・・・★3のフィルオミノですわね!!おーっほっほっほ!!初めて解いた時はこの最初からある灰色の線は何かと思いましたけれど、予めフィルオミノプレーヤーが異なる数字の間に引いておいてくれている線ですのね・・・。とりあえずすぐ数字を伸ばして行きますわ〜〜!!こうして押してドラッグするだけで数字が埋められるのは本当に便利ですわね!!・・・そして、このマスには1、2、3・・・が入らないので入るのはこの数字ですわね、それを数え間違えないように・・・)

「ギャーーーーーー!!!」

(ああ、数字の伸びうる箇所を見逃していましたわね・・・。ここをこう治せば・・・できましたわ〜〜!!・・・。ああ、1のマスには線だけ引くのではなくて1をきちんと入れなくてはなりませんのね・・・。入れたら正解判定が出ましたわ〜〜!!)

ひとしきり解いたのでそういえばパズル本も置きっぱなしにしてありましたわね、と机に置いてあったパズル本をとって解き始めた!!最初から順番に解いていたのでばらばらとめくって未だ解いていないパズルのページを開いた!!

(あら、次のページからは解答ページなのですわね・・・。この本の最後の問題を心して解きますわ〜〜!!・・・最後の問題だけあって大きい問題なのでハタンしないように気をつけながら・・・。・・・あ!!危ないですわ、2と3を逆に入れていましたわね・・・。・・・?進むところが見つからないですわね、上から順番に見て行きますわ〜〜!!ありましたわね!!・・・でもやっぱり大きい数字が波及するのはすごいですわね・・・。この前このパズルを自分でも作ってみたのですけれど、すぐ矛盾が生まれてしまって小さい問題でも難しかったですのに、こんなに大きい盤面で成立させられるのは本当にすごいですわね・・・。わたくしももっとパズルを作る方もしてみたいですわね、この本を解き終わったら作る方もやってみようかし・・・)

「ギャーーーーーー〜!!!!!!!ハタンしましたわ〜〜!!!」

(別のことを考えながら解いていたら集中が切れてしまっていましたわね・・・。ええと・・・。ここの一帯だけ消したら上手くいきませんこと?・・・。ええと、あら、ここの数字矛盾していますわね・・・。ここを変えたら・・・いい感じですわ〜〜!!あとは埋めて・・・。ああ、また進まなくなってしまいましたわね・・・。)

そんな詰まったり進むところを見つけたりするのを繰り返してどんどん盤面が数字で埋まっていく!!

(!!あとは確定していなかったところを埋めるだけで解けそうですわ〜〜!!なんとなくナンプレの終盤を思い出すような・・・。埋まりましたわね・・・。一通り矛盾している箇所がないかみてみますわね・・・。・・・大丈夫そうですわね、答えを見て・・・)

答えと問題のページを見比べているパズルお嬢様!!・・・見比べている!!相違はなさそう!!

「・・・解けましたわ〜〜!!!」

嬉しそうなパズルお嬢様!!そのパズル本を最初からパラパラとめくって自分の解いてきたのを振り返ってみたり、各ページに色々書いたりするのでややゴワゴワな感じも出ているパズル本の小口のところを見て達成感や終わってしまった寂しさをぼんやり感じているぞ!!

ほっと一息ついてパズルお嬢様本棚に・・・。その本をしまいに・・・相変わらず机から遠い・・・。本棚にたどり着いて解き終わった本コーナーにその本を片付けたぞ!!そして机に戻る・・・遠い・・・。コンコン!!

「失礼いたします、お嬢様」

「あら執事、ちょうど今から勉強をしようと(はしていなく、パズルを作ろうとしていたところですわ)。」

「筒抜けでございます、お嬢様。」

「あら・・・」


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