第22話 相互主義

平和を願う気持ちはいい。

ただ、みんなが平和を願って行動してくればければ意味がない。

日本は世界でも特異な位置にある。

近隣の国家が、独裁主義か、極端な反日教育を行っている国であることだ。

言うなれば、自分が友人だと思っている隣人から「お前のことは嫌いだ」と言われているに等しい。

教育は国家戦略であり、個人の問題ではない。

国として日本は反日国家に囲まれている。

そんな位置にある日本で、空想的平和主義でいいのだろうか?

日本だけ平和を願っていて日本は大丈夫なのだろうか?

独裁主義国家は、露骨に侵略の意思を示している。

軍備も極端に増強してきている。

対抗できる軍事力を持たないままで、話し合いができるのだろうか。

対話の窓口を維持することは大切だ。

しかし、相手側の窓口は日本にとって有効なのだろうか。

一旦軍事的対立が表面化したとき、その窓口は機能するのだろうか。

国際関係は相互主義だという意見がある。

相手と同等の力を持っていて初めて、対等に話ができる。

腕っ節の強い相手に、非力な文学青年が対抗できるだろうか。

もし本当に平和を願うならば、相手を対話の場に引き摺り出さねばならないのではないか。

少なくとも、こちらが呼びかけた対話の場に独裁国家の権力者が出てこなければ、話は始まらない。

民主主義国家日本は、非力であってはならない。

独裁主義国家や反日教育を行っている国家が、日本の声を聞く態度を示すような現実的な日本でなければ、平和は実現しない。

平和は、お互い様の関係に中から生まれる。

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