第2話 気遣い

日本人のいいところは、互いに気遣えるところだと思う。

ちょっとしたことで、言葉には出さないまでも、見知らぬ相手を思いやる。

道を譲る。電車で席を開ける。エスカレーターの列に入れてあげる。

ちょっとした思い遣り。それがいい。

お互い様だから、相手もわかっている。言葉にはしなくても、ちょっと会釈する。それで通じる。

最近では、日本大好きな外国人も増えた。日本人より日本のことを知っている人もいる。

そんな人でも、この気遣いを会得するには、やはり時間がかかる。

日本の文化、風習、価値観を共有できるなら、その人も日本人だと思う。

自分の価値観を押し付けてくる人とは違う。

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