第4話 家族にステータス公開

 家に着いた後、風呂に入って自分の部屋に戻った。マリー(本当はマリアだけど、マリーって呼んでます)にも、大事な話があると言って部屋に呼んだ。


「マリー、僕はマリーを信頼してるから僕のステータスを先に見せることにするよ」


「……なぜ私に先に見せるのでしょうか。家族に先に見せる方がよいと思うのですが?」


「まあまあ、とりあえず見てよ、『ステータスオープン』」


「ッ、これは……」


 マリーが言葉を失う程のステータス、とくとご覧あれ。


ステータス

アリエル・フォン・アルバート

称号:【天才肌】【魔法の才】【武術の才】【精霊に愛されし者】【アルバート辺境伯家三男】【神になりうる存在】

Lv:1

体力:10000/10000(上限∞)

魔力:1000000/1000000(上限∞)

知力:1000/1000(上限∞)

身体能力:10000/10000(上限∞)

魔法適正:全属性

固有属性:時空間・無・聖・創造・精霊

魔力導線Lv:Ex(上限10)

スキル:【五感強化Ex】【空間支配Ex】【世界地図Ex】【隠蔽Ex】【物理無効Ex】【魔法無効Ex】【第六感Ex】【神眼Ex】【言語理解Ex】【無限成長】【並列思考Ex】【高速思考Ex】【瞬時理解Ex】【精霊視Ex】【万物創造】【超越成長】【剣神Ex】【拳神Ex】【蹴神Ex】【魔神Ex】【大賢者の知恵】【万物切断】【威力調整Ex】【神気術Ex】

固有スキル:【万物支配】【神気】

加護:【創造神の加護】【魔神の加護】【武神の加護】【獣神の加護】【精霊神の加護】


「……」


「言いたいことは、伝わった?というより初めてマリーの感情という感情を見た気がする」


「……ふぅ。小さい頃からかなり規格外な子だというのは理解していたつもりですが、まさかここまでとは。あと、さらっと失礼なことを仰らないでください。それより、言いたいことは大体分かりました。いろいろステータスをいじくった方がいいか、という事でしょう?」


「さっすが僕の専属メイド! 分かってるね! というより絶対いじった方がいいでしょ。怖がられるのは、嫌だよ」


「私的には、正直このまま見せた方がよいと思います」


「いやさすがにッ、……一応理由聞いてもいい?」


「はい。まず絶対混乱されるでしょうね。間違いなく」


「言い切ったね」


「当たり前ですよ。こんな人外なステータスみて混乱しないほうがおかしいです。いや、しかし、この家の方はおかしい人しかいなかったですね。これは五分五分、ですか……」


「うん、最後の方は聞かなかったことにするよ。うん」


「それはさておき、話を戻しますが、隠し事というのはいずれバレるものです。それに自分が規格外だ、ということを先に伝えていれば、後々役に立つかも知れません。それに、あなたの家族はこの程度で我が子のことを怖がったりしないと思います」


「そういうもんかなぁ」


「決めるのはエル様なのでどうとらえようとエル様の自由です」


「……うん、せっかくマリーに相談してアドバイス貰ったんだ。マリーの言う通りにするよ」


「そうですか、お力になれて良かったです。そういえば、固有スキルの件なのですが……」


 やばい!2つあることにいろいろ迫られたらどうしよう……、いっそ2つ貰ったってことにするか?


「あー……たまたま2つ貰えたんだろーなー、きっとー(棒」


「いえ、そのことではありません。2つあることは、エル様ということで納得しております」


 え? そんな納得の仕方ある?


「私が申したいのは、【神気】のことです」


「あー、そういえば奇跡の光が出たからすごいのが貰えるって言ってたね。」


 もう神様から説明あったんだけどね。詳細は聞かされてないけど。


「……」


「どうしたのマリー?」


「非常に申し上げにくい事なのですが……」


「どういうこと?」


「あの、過去その固有スキルを貰った方々は、そのスキルを使うことが出来なかったのです」


「へー、そうなんだ。」


「何かすごい他人事見たいですね。」


「いやさ、今僕の中で仮説が1つあるんだよね」


「仮説、ですか」


「うん。僕の仮説は、称号の所がカギとなってると思うんだよ」


「称号……あ、確か"神になりうる存在"という称号がありましたね」


「そう、そこなんだよ。神になりうる存在、もしくは、神の称号がなければ使えない、みたいな?どう、僕の立てた仮説。結構いい線いってると思うんだけど……」


「……そうですね。もしこのスキルを貰った人達がその称号を持っていなかったとすると納得できます」


「だったとしても、使ってみなきゃ分かんないや」


「そうですね。しかし使えることができたらこの仮説は信憑性が増しますよ」


「だね。そろそろ行こうか。みんなが心配しちゃう」


「はい。……エル様」


「ん?」


「もしエル様が怖がられたりして独りになったとしても……私はあなたの味方です」


「うん、心配してないよ!」


「そうですか」


 あっ、今ちょっと笑った! マリー可愛いな。これがギャップ萌えってやつか!


◇ ◇ ◇


「おぉ、エルよ。やっと来たな。それじゃあ、家族全員揃った事だ。ステータス公開といこうではないか!」


「あ、その前に1ついいですか?」


「ん? なんだエル」


「先程僕の部屋で、マリーと一緒に僕のステータスを見たのですが、異常なものだと分かりました。なのでどうか、驚きすぎないようにして欲しいのですが……」


「なんだそんなことか。エルの凄さは、我ら家族が1番知っている。どんなものが来ようと驚くことは無い」


「……そっか。分かった。じゃあ見せるよ。『オープンステータス』」


 見せた瞬間部屋の時間がとまった。いや、正確には僕とマリー以外の全員の時間がとまった、と言った方が正しいな。……だから言ったのに。


「……ふぅ。」「あわわわわわ……」「なんなんだ? ここの家族は。」「さっすが私のエルね!」「ははっ、弟が世界最強だった件」「はぁ〜、さすが兄様ですぅ〜♡」


 リアクションが様々だけど、兄妹の反応がのんきすぎる……。


「あの〜、みなさん?」


「とりあえずエル、先にあんなことを言った後に見せた理由が分かった。そして家族を信頼してくれたこともな。」


「あ、ありがとう、父さん」


 この返しで合ってんのかな。


「このことは絶対に他言無用だぞ。ま、言っても信じてもらえるか定かではないがな!」


 そりゃそうだよ。


「よし、今日はこれでお開きにするか」


「ねぇねぇ、エル、今日部屋に行っていい?」


「あっ、姉さん1人ずるいです! 私も行きます! 絶対いきますからね!」


「あんまり遅くまでいちゃダメだよ?」


「「はーい」」


 ホントに分かってんのかな……。




____________________


遅くなりました!!もっと早くだそうと思ってたんですけど、試験があって出してる暇ありませんでした。これから投稿頻度上がると思います。(願望

もし、誤字脱字等あれば感想に書いてください!


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