第3話 11月20日

 深夜に19日の分を書いていると、寝落ちしてしまった。その後2回程目を覚ましかけたが、結局身体を起こして顔を洗いに向かったのは10時過ぎだった。

 全然朝の感じではなかったが、カーテンを開けて日光を浴びる。

 日光がその日の体内時計を整えるなんて聞いた事があるが、この時程それを感じた事は今までになかった。

 そして、着替え等の荷物を取りに家に戻る。結果から言えば、この時が唯一家から出た瞬間だった。

 必要な事を取って戻り、食事をとった。休日1日のスケジュールを考えると、午前に関しては、いつもと比べてそこまで変な生活ではなかった。

 しかし、この後はダラダラな時間が延々と続く。再び寝転がりながら、ゲームをしたり掲示板を見たりして数時間を過ごしてしまった。とは言え、1人ぼっちで外にも出られず、退屈になるのは仕方ない気もするが。勉強に関しても、スケジュールが狂った影響でおろそかになり、日中は1時間程度しかやらなかったと思う。

 そのまま外は暗くなり、夜中になる。晩飯を食べて、最早自分の巣と化した炬燵こたつ(スイッチOFF)へと埋まって寝転がり、そのまま携帯を見続けた。

 しばらくして起き上がろうとした時、ふと自分はある事に気付いた。


「イテテ……」

 腰が痛い。


 1日の7〜8割は炬燵の中にいた気がしたので、身体を痛めていたのだろう。外に出て体を動かす事も出来ない弊害が、ここで出て来てしまった。

 その時に思ったのが、毎日引きこもっている、所謂いわゆる不登校やニートは、よくこんな動かずにいて平気で生きていられるよな……という事。それとも、学校や仕事に行ってないだけで、時々外に出て運動しているのだろうか。

 よく分からないが、動かない生活に体が慣れてしまわないうちに、部屋の中で筋トレやらの運動をしておこうと、自分はこの時思った。

 自分は仮にも運動部に入っていて、小学生の頃からサッカーやら軟式野球やらを友達と公園でやったりしている人間なので、たまには散歩や自転車に乗ったりの軽い運動はしないと何気に辛い。

 思い出してみれば、休校期間中は中学の同級生と数日に1回程集まって、野球やサッカーをしていた。そういった活動は、運動不足と共にストレスの解消にもなっていた。

 ただ、今回の状況では、長期間外にすら出ないようにしないといけないもの。誰かとスポーツをする事も許されないし、言ってしまえば他の人は学校に行っている。

 そんな状況だからこそ、筋トレやらの家でも出来る少しの運動をやる必要があると感じた。


 さて、大分夜遅くになってしまった。

 シャワーを浴びて、歯を磨いて、寝る準備をする。結局は深夜1時過ぎまで起きてしまい、携帯を見ていた時間も10時間を超えていた。

 少しずつ、変えていこう。その意識を実現出来るようにと思いながら、自分はもう一度炬燵に潜った。


 ………………昨日は寝落ちしていたからあまり気にしてなかったけど、枕欲しい。

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