第3話 お礼

次の日俺はいつも通り学校に行き教室に着いたそしたらある人物と目が合った。その相手は学園のアイドル向坂凛だった。最初は気のせいだと思い気にせず席に着いたら隣から

「ねぇ、なんで昨日は帰ったの?」

ん?なんの話しだ?

なんて事を思いながら聞き返した

「ごめん向坂さん、なんの事かな?」

「え、昨日の夜不良から助けてくれたじゃん、ずっとお礼言いたかったのありがとう」

「まさか昨日の女性向坂さんだったの?」

「そうだよ、本当にありがとう、私怖くてなにも出来なかったけど光星君が助けてくれて本当に嬉しかった」

ピーンポーンパーンポーン

そこで先生が入ってきて朝のHRが始まった

その時も隣の席から視線をずっと感じた。

HRが終わった瞬間に

「お、おい光星なんでお前が向坂さんとあんなに仲がいいんだよ」

「い、いや昨日偶然会ってから喋った的な?」

「なんでお前が疑問系なんだよ笑」

「ごめん俺もよくわかってなくて」

「でも向坂さん絶対お前に気があるだろ」

「なんでそうなるんだよ」

「向坂さん今まで男子に喋りかけた事ってないんだよ、言ってる意味わかるか?つまりそーゆー事だ」

あの学校のアイドル向坂さんが?俺の事を?

絶対にないだろ。

「さすがにそれはないよ」

「ま、いずれわかるよ」

そこで授業のチャイムが鳴り授業が始まった。1限を受けている時に違和感を感じた。

なんか視線を感じる。そう思い周りを見たら向坂さんと目が合った。今日はやたらと目が合うなと思い授業を受け1限が終わった。

あっという間に休憩時間も終わり2限が始まって少しした所で紙が飛んできた。もちろん投げてきたのは向坂さんだ。

俺はなんだ?と思い紙を開いた。

「今日の放課後お礼したいからどこか行かない?」

俺は驚いた。まさかあの学校のアイドル向坂凛が俺の事を誘うなんて。

俺はいいよと紙に書いて向坂さんの方に投げた

「ありがとう」

小さい声でそう言ってきた向坂さんだった。

今日の授業が終わり着いにデート(お礼)の時間がやってきた。

「光星君行こっか」

「うん、そーだね」

そう言い俺たちは学校を後にした。

「今からどこに行くの?」

「ファミレスでいいかな?」

「全然いいよじゃあ、行こっか」

そう言い俺たちはファミレスに向かった

ファミレスに着いてしばらくしてから向坂さんが昨日のお礼を言ってきた。

「昨日は本当にありがとう。」

「当然の事をしただけだよ」

ちょっとイキったかな?

「かっこいいセリフだね」

ちょっと恥ずかしくなった俺は目をそらした

「それで私急だけど光星君と仲良くなりたいなと思ったの。だから連絡先交換しない?」

俺は初めて女子の連絡先を知れた。しかもそれが学園のアイドル向坂さんだとは。これは友達に自慢しなくては、友達いないけど。

「全然いいよ、交換しよう」

「ほんとに?ありがとう」

「あと私の事凛って呼んで。向坂さんだと他人感があるから」

「わかったよ。り、凛?」

「何?光星?」

急にさん付けが消え俺の名前を呼ばれてびっくりした。少し頬が熱くなるのがわかった。

「あ、私バイトの時間だ。私から誘ったのにごめんね。」

「全然大丈夫だよ。気おつけて行ってきてね。凛」

俺はさっきの仕返しだと思い名前を急に言った。でも凛は全然反応しなかった。

「じゃあまた明日ね。バイバイ光星。」

俺は名前呼びにまたもドキドキしてしまった。仕返しのつもりがまた返されてしまった。しかし光星は気づいていない、凛がすごく緊張していたことに。


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