第204話 つ天塩、清水、大吟醸、白米。

 女神、短編の草稿ができたのです。


「ほう」


 おかしなところがなければ、公募に出したいのですけれど。


「うんうん」


 どうですか?


「うん」


 なんだか、思っていたより盛り上がらなかった。


「いいと思います、だけどね、近くから見たら可愛いと思うけど、遠くから見たら円満に終わってもいい?」


 といいますと?


「あのね、結局魔法だからさ、ドラゴンがもうちょっと明るくスピード感出して。それから、昨日言った内容と違う」


 あー、プロットが女神に説明したのとはちょっと違っていて、古いんですね。


「あそうなの?」


 女神に説明したものの方がよかったですか?


「実は……片方だけかもしれない」


 といいますと?


「うっさいわね」


 ? お風呂に入ってきます。


「あいあい」


 で、女神に説明したプロットで作り直した方がいいでしょうか?


「ダメだと思う」


 ?


「たぶん、たまにはえーきちさんの言うとおりにしなさい」


 はあい。

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