第2話 高架下の奇跡まとめ

 自分の住んでいた場所が地下鉄沿線と新プラットフォーム建設(「ワイルドカード」の沿線上)に伴い工事になる。


 主人公追い出されて自らのアイデンティティを失う。


 一人の女性が現れて、行き場を失った彼女を介抱する。


 彼女は設計士で、新プラットフォーム建設の主任をしている。それを知った彼女は、彼女をなじる。


 涙を流す女性。彼女は部屋を出ていく。


 しかし行き場がない。もともと払っていた家賃で駅前のホテルに泊まれるので、ホテル暮らしになる。しかしアイデンティティを消失してしまったため行き詰まり、死を考えるようになる。


 彼女がようやく新プラットフォームを建設し終え、彼女に高架下の一等地をプレゼントしに行くも、彼女がホテルで見たのは風呂場で浴槽を真っ赤に染めるほどの血を流す彼女の姿だった(ENDmarker)。


「あっごめん。鼻血出ちゃって」


「鼻血かよ」


「血が出るとアイデンティティが復活したような気がするのよ。で、なに」


「工事終わったわよ。あなたには、高架下の一等地をあげる」


「え、うそ」


「ほんとほんと」


「高架下に、また、住んでいいの?」


「あ、私も住んでいいかな。あなたと一緒にいたい」


 血だらけ(鼻血)の彼女が彼女に抱きついたところで終了(&α)。




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