第3話何!?
「魔王よおー。お前もなかなか粋な計らいをしてくれるじゃねえーか」
「ん?何のことだ。余は何もしておらんぞ」
「そうだぜ!素直じゃねえなあー!お前、ちょっとだけ見直したぞー!」
「気のせいだろう。それよりも馴れ馴れしい口を利くな。余を誰だと思っておる」
「まあまあ、『とてつもない力を持つもの』が近い将来くるってことで。我々も経験値をもっともっと積まないとと思っておったが。あの『銀色』の泡っぽいスライムがやたら現れるし。しかもあいつら、いつもはすぐに逃げ出すくせに全然『逃げない』だもん。なあ?」
「知らんものは知らん」
「まあ、そういうことにしといてやるよ。でも」
「(おい!それは言っちゃあダメだろ?絶対気を使ってくれてるんだから!な!な!)」
「(いや、多分あいつも把握してないと思うから言うといた方がええって)」
「なにをくっちゃべっておる。時間がないのだろう。もっともっと強くならないと『とてつもない力を持つもの』を迎え撃つことは出来ぬのではないか」
「いや、あの『銀色』の泡っぽいスライムがたくさん現れて、しかも『逃げない』のはいいんだけど。たまーに、あれ、ペンキかなんかでコーティングしてるんか?倒したら銀が剥げて実は『緑色』の泡っぽいスライムが混ざってる時があるぜ」
「何!?おい!側近どもよ!」
「はい!魔王様!」
「ちょっと裏で話そうか」
いろいろ手下の管理も大変な魔王である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます