ミスチルの小ネタ

 もしかしたら、ここが一番ネタの主軸かもしれません。

 まず前提として書いた当時、ミスチルの名盤「IT’S WONDERFUL WORLD」にドハマりをしておりまして、このアルバムをモチーフにして何か書きたいと思ってました。いや、本当に最高のアルバムなんです。

 マジで聴いてほしいです。

 名曲のオンパレードですから!


 主軸として「蘇生」の曲の歌詞から、「♪そう何度でも何度でも、僕は生まれ変わって行ける。そしていつか捨ててきた夢の続きを。~~~そうだ まだやりかけの未来がある」という部分を拡大解釈をして構想していった気がします。新しい気持ちで挑もう! みたいなニュアンスを輪廻として物語に組み込んだ感じです。


 第一章は元々別のお話を作っていた過程から、がっつりミスチル色ではないです。その分、小ネタを挟みました。まず冒頭の文章、これ完全にイントロダクション的な短い曲「Dear wonderful world」ですね。雨の描写が美しいので2つの世界の対比として雨を冒頭に降らせました。


 次に、ノドスが恋愛について多少調べていたシーンの文章。「そいつを知って大きく成長したり、大人になれたり、ひねりのない歌で想いを届けたり……調べるほどによくわからなくなってしまう。」のところ、ここは「LOVEはじめました」という中盤の曲からの引用です。曲の後半、ブリッジパートあたりです。この曲もなかなか桜井さんの毒舌が効いてて良きです。スルメ曲ってやつですね。


 次のパートに見晴らしヶ丘で語らうシーンがありますが、落下防止柵が鳥籠みたいになっているという描写。これは「Bird Cage」という曲のタイトルをオマージュしました。


 そして、最後のパート。ノドスが前世の記憶に触れて何かに気付いたシーン。「それはまるで許されざる想いへの後悔を歌うように、儚い願いのままくすぶっていた魂が歌うように、忘れかけていた愛する誰かのために誓った優しい歌のように、」の部分です。これは超絶名曲「優しい歌」の歌詞を少しギュっと縮めてパワーワードだけを寄せ集めました。

 さらに、ノドスがエリンへの恋心に気付いて、改めて「君が好きだ」と告白するシーン。そうですね、その通りです。名曲「君が好き」をそのまま使っております。BGMとして流してほしいくらいです……!



 第二章はタイトルからしてまんまです。「Youthful Days」すなわち、若かりし頃って意味です。本当ならタイトルでめちゃネタバレしてます。過去編って意味ですし!笑

 この超絶に最高の大名曲を分解し、拡大解釈を持って作り上げました。冒頭のにわか雨のシーンからすでにそのまんまですね。

 落ちてきた林檎を食べちゃうシーンで、ニヤニヤ笑ったりゲラゲラ笑ったりも歌詞から引用してます。

 ナイフで切り裂いた肌から落ちる血を拭う彼女の仕草がセクシーだと思ってしまうのも引用です。


 そして、地味に最後のシーンだけに小ネタ挟んでますね。ノドスとアモルが別れのキスをするところで「渇いたキス」というワードが出てきます。これもそのまんま「渇いたキス」という曲のタイトルを使ってます。

 本当はもっと「ファスナー」とか「いつでも微笑みを」とかも組み込みたかったですが、整合性を考えると難しかったので割愛せざるを得ませんでしたとさ。


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