第579話 アイテムのある場所へ
ミナトさんが回復アイテムの採集が出来る場所を見つけてくれたから、止まってから方向転換! もう通り過ぎちゃったみたいだけど、どのくらい過ぎちゃったんだろ?
「ミナトさん、どのくらい戻ればいいですかねー?」
とりあえず回れ右で、来た道を戻っていくのさー! んー、この辺は草むらで拓けてるけど、どこにあるんだろ?
ミナト : 結構通り過ぎちゃったから、そこそこ戻る必要はあるかな? 位置としては左側ねー! 少し離れてる場所に木が集まってる場所があるから、そこに赤い実が見えたよ。野イチゴか毒の実かの判別は、流石に距離的に厳しかったけど!
「おぉ! 毒の実がある可能性もあるんですか! 回復アイテムでも、毒の実でも、どっちも補充しときたいですね!」
いざって時には役に立つ毒の実だけど、結構数が減っちゃってるもんね! 回復に使える野イチゴも欲しいけど、毒の実も是非とも補充しておきたい!
ミツルギ : 木々って……結構離れた位置にちょっとあった程度じゃね? 流石に洞窟があった部分の森じゃないよな?
富岳 : 洞窟があった森部分から出て、少し進んだ頃に東側であった気はするが……それか?
ミナト : うん、それそれ! ちょっと離れてたから、サクラちゃんは見落としてるだろうなーって思って、改めて確認をね?
「わー!? そんなとこ、あったんですか!? ミナトさん、助かります!」
ミナトさんが見つけられてたって事は私にも見えてたはずだけど……うん、全然気付かなかった! ふふーん、まぁ折角見つけてくれたんだし、必要にもなるものだから、戻ってしっかりと確保していくのですよ!
「毒の実と野イチゴ、両方あったりしませんかねー? どっちも欲しいんですよねー!」
どっちも大量にあっても困らないし、むしろ可能な限り手に入れたいのですよ!
ミナト : んー、そこまで大量に採集が出来る場所じゃない、ランダム配置の採集場所って感じだし……どうだろねー?
いなり寿司 : あー、その手のタイプの場所じゃ、あんまり量は期待出来んな。
イガイガ : 固定位置の大規模な採集場所は、流石にネタバレ過ぎて教えられんしなー。そういう場所は、採り過ぎるとヤバいし……。
サツキ : 上位の進化階位の敵が襲ってくるヤツー!
「そういえばそういう場所もあるんでしたっけ? あんまり到達出来てない気もしますけど……」
採り過ぎて湖の中からクラゲに殺されたとかもあったもんねー。ああいう場所なら回復アイテムも大量に手に入るんだろうけど……どこにあるのかが分かりません!
多分、洞窟と一緒で決まった位置にあるんだろうねー。今回、ミナトさんが見つけてくれたのは、そういう場所ではないっぽいけど!
ミナト : あ、サクラちゃん、そろそろ見えてくるよー! もうちょい左側!
「えっと、左側ですか? あ、あそこの木々ですね! 確かにちょっと赤い実があるのは見えます! 」
一旦止まって見てみたけど、ギリギリ見えるかどうかの距離だよね!? しかもこの辺の草むらは背が高めだから、ちょっと見えにくい!
ミナトさん、あれをよく見つけられるよね!? 私なら、疾走中じゃなくても見落とす自信はあるよ! ……疾走中で、思いっきり見落としてたしねー!
ミツルギ : なるほど、あれか。あー、こりゃまた微妙な……。
G : これはっ!? 誰も何も言うなよ!?
イガイガ: 何も言うなって何が……って、あー!?
こんにゃく : あー、そういう事か。
「……何かあるんです? まぁ今はサクッと採集して……って、あれ? 何か地面が柔らかい……あ、ここ沼ですか!?」
わわっ!? 駆け抜けていこうとしたら、変な感じがしたけど、草むらの間をよく見たら水の上だよ、ここ!? え、なんで脚が嵌ってない……あっ!
「水への適応進化のおかげで、沼に沈まなくて済んでます!?」
わー! 多分、そうだよね! これってそういう事だよね!? 草むらで隠れてて危うく沼に嵌るとこだったけど、セーフ!
いなり寿司 : 残念だったな、Gさん。サクラちゃんは無意識で、沼に嵌るのを防いでいるぞ。
G : くっ、水への適応進化め! 折角の沼に嵌って慌てるサクラちゃんの様子を見るチャンスを!
こんにゃく : 隙あらば、そういうチャンスを狙ってるよなー。Gさんって。
神奈月 : そこはほら、オンライン版でもそうだから……。
咲夜 : 沼があるのには気付いたけど、何も言わなくてセーフ!
「沼があるのに気付いてたなら、忠告してくれてもよかったんじゃないですかねー!? 今回は水への適応進化に助けられましたけど!」
もしそうじゃなかったら、脚が沼に嵌って大変な事になってたかも! 敵はLv的に呼び寄せられない状態だったし……あれ? でも、水の上を歩くのって水化が必須じゃなかったっけ? んー、まぁ土要素も多いからなのかも? それはそうとして……!
「あのー、もしここで沼に嵌ってたら、どう脱出すればいいんですかねー?」
もし仮にそういう事態に陥った場合の解決策が必要だよね!? これは聞いておかないと危ない気がする!
サツキ : サクラちゃん、そういう場合は頭を沼に突っ込んで窒息狙いだよ! 私はやりたくない手段だけど!
ミナト : 大体の種族で出来る手段はそれになるかなー。まぁ今回は大丈夫なのが分かってたから敢えて何も言わなかったけど……足元注意だよ? 特に色んなエリアを内包してるタイプのエリアではね。
富岳 : 今みたいにシレッと沼が隠れてたりするからな。特に、高めの草むらは要注意だ。そもそも、その手前と植生が変わっている証みたいなとこではあるしな。
真実とは何か : 足元注意! それが真実なのである!
神楽 : 色々踏み付けちゃってたりもするし、本当に要注意かもねー?
「うっ!? 確かにそれは要注意ですね……」
むぅ……草むらの高さが変わってたのには気付いてたんだから、もっと慎重に進むべきだったのはその通りかも……。今回は水への適応進化のおかげで、窒息でランダムリスポーンにしなくて済んだだけだもんね。
サツキ : そこは今後の反省点として、果物の採集をやっていこー!
水無月 : やっていこー!
いなり寿司 : さて、本当に反省となるかは不明だが……まぁ今は採集優先か。なんだかんだで、ここはもう適正Lvじゃないしな。
イガイガ : まぁ目の前に何かあれば、他への注意が疎かになるのは今更な話だし。
チャガ : 少し遅れたが、こんばんは! ……沼地の上を、水への適応進化で歩いてるのか? あぁ、アイテムの採集をしようってとこか。
「チャガさん、こんばんはー! その通りの状況なので、サクッと採集していきますよー!」
ふふーん、足元注意なのは分かったし、次は気を付けていこー! でもあんまり気にし過ぎても先に進めないから、今は気分を切り替えなのですよ!
「沼といっても、大した広さじゃないですね?」
ちょっと進めば、普通の陸地に到着! ふっふっふ、これは雷への適応進化に戻さず、水への適応進化を続けていた成果なのですよ!
「使ってみて実感しますけど、水への適応進化って色々と便利ですねー!」
ミツルギ : まぁ最強は雷への適応進化だけど、便利さでは水への適応進化が相当上位だしな。
ヤツメウナギ : 水中での活動より、何気に滑り防止や水の上を歩けるのが役立ったりする。
咲夜 : まさに今みたいにな!
「あはは、確かにそれはそうですね!」
雷への適応進化と同時に使えたら凄く便利になりそうだけど……流石にそれは出来ないよねー。
神楽 : あ、全然話は違うんだけど、次に昼夜が入れ替わるのっていつになるのかな?
「えっと、どうでしたっけ? ちょっと見てみますね!」
確か、ここの平原に来た頃が夜明けだったはず……? えーと、約2時間後だね!
「今日の配信の最後くらいで日が落ちるみたいですねー! 出来れば、河川域の下流は昼の間に探索したいとこです!」
夜目があるから完全に真っ暗にはならないけど、それでも色々と見えにくくなるのは間違いないもん! 足元に気を付けるんなら、視界の確保も大事!
神楽 : そっか、そっか。今日は昼間なんだねー!
富岳 : まずは河川域の東側のエリアへ到達すべきだが……まぁ先に果物の採集だな。
ミナト : あ、見た感じ、あるのは野イチゴだね。範囲の割に、結構採れるかも?
「おー、結構採れそうなのはいいですね! それじゃサクッと採集していきますねー!」
うふふ、野イチゴだけみたいだけど、回復アイテムが補充出来るのはありがたいもん! ササっと採集を済ませて、改めて河川域の下流に出発だー!
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