第553話 崩れた中で
ふふーん! 色々と話してる間に、崩れた……というか、崩した鍾乳洞の破片が集まってる場所に到着!
「あ、そういえば……そもそも、この洞窟が崩れたりはしませんかねー?」
なんかそこが急に不安になってきた!? 森の破壊が出来るんだし、崩れないと思い込んでるのは危険かも!?
ミツルギ : あー、それはネタバレ案件にはなるんだが……質問という認識で構わないか?
「あ、はい! 今のは質問で大丈夫です!」
実際に何か攻撃をぶっ放してみたら分かるんだろうけど、崩れる場合はそれはしたくないもん! だから、ここは質問でいくのですよ!
ミツルギ : おし、了解だ。まぁ結論から言えば、洞窟は崩れるぞ。
いなり寿司 : とはいえ、どこでも簡単に崩れる訳じゃないけどな。今は大丈夫だろ。
イガイガ : さっきの獅哮衝波を天井にぶっ放してたら、流石に威力的には危なかったかもしれないけどなー。
こんにゃく : だなー。鍾乳洞は鍾乳石が崩れやすいだけで、全体的に崩れやすい訳じゃない。
富岳 : まぁ天井を狙わなければ、ここは洞窟そのものが崩落する事はないぞ。
「あ、それは一安心ですね! でも、鍾乳石が崩れやすいって事は……そもそも崩れやすい場所がある感じですかねー?」
どこでも崩れる訳じゃなくて、ランダム生成な洞窟ならそういう事もありそうな予感! 洞窟でありそうな地形が、ランダムで用意されて繋がってるのかな?
ミナト : んー、まぁそういう事になるね。崩れやすい洞窟エリアは存在するけど、そういう場所は大急ぎで駆け抜けた方がいいよー!
金金金 : あー、なるほど。そういう特徴の場所があるって事か。
富岳 : 細かく言い過ぎると質問だとしてもネタバレになり過ぎるから、この辺までだな。
ミナト : あはは、まぁそれはそうだね! どういう感じかは、どこかでそういう場所に遭遇したらかな?
「崩れやすい場所、やっぱりあるんですね! 足元が崩れたり、天井が崩落してきたり、危険な予感がします!」
そういう事が起きるかどうかは、実際に体験してみろって事なんだろうね! まぁ今回の洞窟では関係なさそうな気はするけども!
サツキ : はっ!? あ、これはネタバレになりそうだから、やめとこー!
いなり寿司 : サツキさんが、自重しただと!?
サツキ : そこ、驚くところなの!? 咲夜さんと同じ過ちはやらないよ!?
咲夜 : うぐっ!?
ヤツメウナギ : まぁ言ってる事は確かにそうなんだろうけど……なんだろう、この説得力の無さ?
チャガ : これまでの、悪い意味での実績じゃないか?
真実とは何か : それこそ、真実の理由なのである!
サツキ : あー! 酷いんだー!?
「あはは、まぁそれはサツキさんの自業自得な気もしますけどねー! さてと、それじゃ宝石系アイテムを探していきましょう!」
ちょっと脱線しちゃったけど、方向修正なのですよ! サツキさんが何を考えたのか気にはなるけど、ネタバレ案件なら触れない方向で!
「うーん、瓦礫が邪魔ですねー」
伏せてる状態だし、近くで見てみるとどれも濡れてるからやっぱり滑りそう! うーん、でも周囲をよく見るには立ち上がった方がやりやすいけど……難しいね、これ!?
金金金 : 困り顔の狐っ娘アバター。まぁ確かに、邪魔な瓦礫だな。
水無月 : 無理に立ち上がると、滑りそうだしねー。
「そうなんですよねー。とりあえず立ち上がってみますけど……わっ!? わわっ!?」
やっぱり滑ったー! すぐに伏せた状態に戻して、転ぶのは回避! むぅ……この状態で宝石を探すのは地味に難しいよ!?
G : やっぱり鍾乳洞は、ライオンでは進みにくいな。
こんにゃく : だよなー。大型動物には向いてない場所だし。
ミツルギ : 少し前にサクラちゃんが言ってた……いや、あれを言ったのは咲夜さんか。あー、そうなると言及はしにくいな?
「えーと、それって水への適応進化の事ですかねー? あれって、ここで有効なんです? あ、これは質問で!」
私も少し考えた内容だし、これは聞いても大丈夫な内容だよね!
ミツルギ : あ、質問になったなら答えられるな。
咲夜 : 水に関する問題なら、大体は水の適応進化で解決するぞ!
G : ここぞとばかりに、復活する咲夜さんであった。
神奈月 : ネタバレ、反省してんのかね?
咲夜 : 反省してるけど!? 質問であっても、俺に答える資格はないの!?
富岳 : まぁ咲夜さんの言っている通り、水への適応進化なら水が原因で滑るのは大体どうにかなるぞ。ただ、ここの鍾乳洞を進む為だけに使うのは……コスト的にお勧めしにくいがな。
ミナト : 宝石系アイテムが新しく入手出来る可能性は上がるけど、絶対ではないからねー。ちょっと博打にはなっちゃうかな?
「なるほど、博打になってもいいなら、水への適応進化もありなんですね!」
そっか、そっか! 既に水への適応進化を保存してるガーネットと、今の雷への適応進化を保存する為のガーネットを使い切る事にはなっちゃうけど……それを上回る量の宝石系アイテムが手に入る可能性自体はあるんだね!
逆に言えば、それを使わないと伏せたまま以外での移動が難しそうな感じだし、色々と崩しちゃった現状では宝石探しも上手く出来ないよね。
「うーん、一かバチかになりますけど、ここは水への適応進化を使いましょう! 折角、保存してるんですし、有効活用しないとです!」
うふふ、いつでも使えるようにと保存してるんだから、今こそ使い所だよ! 宝石系アイテムの入手確率が高い場所でなら、尚更に!
ミツルギ : おっ、賭けに出るか。
いなり寿司 : まぁここなら、決して分の悪い賭けではないし、ありだろ。
サツキ : ハイリスクハイリターンを狙っていこー!
チャガ : いや、ここはそこまでハイリスクでもないぞ。
真実とは何か : 危険を犯すことも、真実に辿り着くには必要な時もある!
「あはは、まぁダメだった時はその時に考えます! それじゃ一旦、雷への適応進化を保存しちゃいますねー!」
今日はそんなに運が悪いって感じでもないし、宝石系アイテムを2個以上の入手は出来る気がするもん! もう既に1個はどこかに転がっていってるんだから、滑っちゃうのを解決出来れば探せるはず!
という事で、まずは今の雷への適応進化を保存だー! アイテム欄から、何も保存してないただのガーネットを選択して『適応進化の保存』を選択して、決定!
<成熟体【巧妙なライオン【雷】】の適応進化を【ガーネット】に保存し、成熟体【巧妙なライオン】へと変化しました>
ふふーん! 私のライオンから電気が迸って、ガーネットの表面にバチバチッと電気が流れてる! 適応進化の切り替えが出来るのって、何気にいいね! えーと、とりあえずこれはしっかりと確認しとこー!
「保存したのは……ちゃんと『ガーネット【雷】:増幅Ⅰ』になってますね! 失くすと悲惨なので、アイテム欄にしっかりと戻しておきましょう!」
縄張りのおかげで近くに敵はいないけど、敵に使用されて消滅とかしたら大惨事だし! そういう事もあるって言ってたから、要注意! というか、伏せたままでも大丈夫なんだ!
イガイガ : 案外、早くに水への適応進化の出番がまた来たな? 正直、次の河川域の下流まで出番はないものと思ってた。
ミナト : まぁこの洞窟に来て、こういう状況になるとは予想出来なかったしねー。
G : 展開が完全に予想出来ても面白くないから、これはこれで構わんけどな。
水無月 : サクラちゃん、宝石系アイテムが沢山手に入るといいね!
サツキ : ……物欲センサーが仕事しなければいいんだけどね?
「サツキさん、不穏な事を言うのはやめてもらっていいですかねー!? そういえば、次のエリアはカラメル河川域の東側になるんでしたっけ! 今日、平原を抜けれるか分かりませんけど……次のエリアでも出番はありそうです!」
次のエリアで使う可能性もあるなら、宝石系アイテムが手に入っても雷への適応進化には戻さないって選択もありなのかも? んー、まぁそれは後で考えよー!
「それじゃ、水への適応進化にしちゃいますね!」
えーと、アイテム欄から『ガーネット【水】:増幅Ⅰ』を選んで……水で間違ってないよね!? ここでさっき保存した雷を使用したら色々と台無しだけど、大丈夫だよね!? 同じガーネットだから、しっかりとアイテム名を確認して、間違わないようにしないと!
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