第542話 新たなスキルの解放
むぅ……まさか、今ので終わるとは思ってなかった!
「麻痺して、そのまま落下死って……敵としてそれでいいんですかねー!?」
楽して勝てたけど、なんかこの決着の仕方は納得いかないよ!?
咲夜 : まさかの落下先に岩ー!?
ミツルギ : ……まぁ岩があったら、あの高さから落ちたらこうなるよなー。
金金金 : 勝ったのに不満そうな狐っ娘アバター。まぁ、これから本格的にって意気込みだったし、気持ちは分かる。
サツキ : サクラちゃん、運が良かったと思って切り替えて行こー! 不完全燃焼は、他の敵で晴らすのみ!
イガイガ : 狙って実行出来る状況でもなかったし、変に長期戦にならずに済んで良かったと思えばいいぞ!
「……それもそうですね! そうしましょう!」
うん、今のは私の運が良かったからあっさりと終わったって事にしておこう! 何度も放電を溜めて狙っていくのも、普通にやれば時間はかかったはずだし!
「さーて……そういえば、今の進化ポイントっていくらになりましたかねー?」
サイコロタイムで『守護増強』まで解放するのは決めてるもんね! 乱戦と今ので、進化ポイントが足りるようになってないかなー?
こんにゃく : あー、そろそろ必要分が溜まったか?
ミツルギ : 乱戦で結構稼げてたから、そこそこあるはず?
サツキ : 進化ポイントの確認だー!
水無月 : 確認だー!
「はい! それじゃちょっと確認して、足りそうならそのまま解放しちゃいますね!」
ふふーん、今の進化ポイントはいくつになってるかなー? えーと、『守護増強』は第10段階のスキルで、必要な進化ポイントは35だったよね。そこまで届いてたらいいんだけど……。
「あ、進化ポイントが43もありますよ! これなら余裕で足りますね!」
思った以上に溜まってたー!? うふふ、死んだけど乱戦をやった成果はあったのですよ!
「それじゃサクッと『守護増強』を解放していきます!」
という事で、ササっと堅牢のスキルツリーに切り替え! いぇーい! もう少し時間がかかるかと思ったけど、意外と早かったね! それじゃ、これで解放なのですよ!
<『堅牢』第10段階:スキル『守護増強』を解放しました>
ふっふっふ、解放完了なのさー! 残りの進化ポイントは8かー!
「これで私のライオンの耐久力が更に上がりましたね!」
これまで低かった堅牢とは、完全にお別れです! もう今の私のライオンは打たれ弱くはないのさー!
金金金 : 思いっきりドヤ顔の狐っ娘アバターである。
サツキ : あはは、まぁかなり耐久性は上がったからねー!
ミツルギ : ライオンは種族的なボーナスでは堅牢は上がらないから、意図的に上げていかないと駄目な部分ではあるしな。
ミナト : 全部の攻撃を躱せば、堅牢を上げる必要もないんだけどねー。
イガイガ : いやいや、それ、簡単じゃないから!?
ヤツメウナギ : 倒される前に倒せっていうのが、近接のライオンの上級者向けの基本仕様。まぁサクラちゃんの場合、変な育ち方だからなぁ……。
真実とは何か : 変な育ち方なのは、間違いなく真実なのである!
「……そんなに変ですかねー? なんだかんだで戦えてますよ?」
変な育て方って今までも言われた気がするけど、倒せているから問題ない気もするよ? さっきのタカとか、今の私のライオンだからこそ倒せたんだろうし!
富岳 : まぁ育て方のテンプレはあるにはあるが、別にそれに縛られる必要もないからな。その辺はサクラちゃんの自由にやればいい。
チャガ : 正直、攻略サイトに載ってるお勧めテンプレ構成で進めるのは、配信じゃ面白みがないからな。
真実とは何か : それが真実なのである!
いなり寿司 : まぁそれは間違いない。
咲夜 : とはいえ、サイコロで決まるとは思ってなかったけどな!
ミツルギ : それも確かになー。
「あはは、まぁ悩むと中々決まりませんからねー! これからもサイコロには頼らせていただきますよ!」
悩み始めたら中々決めきれないのは自覚があるもんね! なんだかんだでそれで戦えてるんだから、問題ないのです!
サツキ : それでこそ、サクラちゃん! これからもサイコロタイムは継続だー!
水無月 : 継続だー!
「はい、そうなりますねー! 今日はもう1回くらい、やる事もありますかねー? 進化ポイント8はありますし、ここから何か解放出来るくらいは溜まる可能性はありますよね?」
第4段階なら必要な量は7だし、第5段階でも10! 何かを解放しようと思えば、全く不可能な範囲でもないよね!
ミツルギ : まぁ可能性は十分あるが……それもまたサイコロで決まるのか。
富岳 : 今更な事だし、その辺は気にする必要もないだろ。
ミナト : そうだよねー。サクラちゃん的には防御面はなんとかなったし何か次に強化したい方向性ってある?
「えっと、そう言われると少し悩みますね……?」
うーん、私の希望かー。サイコロタイムは毎回、候補を出し直してるけど……今まで候補にならなかったやつを、改めて選んでみるのもありかな? ……あ、でも今までの候補ってろくに覚えてない!?
うん、覚えてないから、この方向はいいや! えーと、他に私が望む方向性は……。
「あ、出血効果が出やすいようにしたいですね! 継続ダメージはかなり便利ですし!」
ふふーん、毒もかなり強力だけど、スキルの攻撃で出血になりやすく出来ればやりやすくなりそう! 毒の実はどこかで補充したいけど、まだ出来てないままだしねー。
イガイガ : あー、出血狙いか。その辺は前からやりたがってはいたもんな。
いなり寿司 : それなら次は、それを目的に設定したらどうだ? 目的があるなら、悩む理由もないだろ。
咲夜 : え、サイコロタイムは!?
「あ、それもそうですね! それじゃそうしましょう! 悩んでない時は、流石にサイコロタイムはなしです!」
ふっふっふ、それじゃ次の目標は出血効果が出やすいようにやっていくのさー! えーと、その場合に必要になるのは……。
「必要になるのは屈強のスキルツリーの第5段階にある『鋭利化』ですね! その手前にある『強爪撃』はすぐに解放出来るので、今のうちに解放しちゃいましょう!」
ふふーん、ほぼ進化ポイントを使い切る事にはなるけど、探索しながら育ててる間にまた溜まるもんね! 足らないって状況になれば、その時は改めて溜めればいいのです!
<『屈強』第4段階:スキル『強爪撃』を解放しました>
よーし、これで残り進化ポイントは1になったね。でも、進化ポイントを使った分だけ強くもなったのさー!
こんにゃく : サクラちゃんって、迷わない時は割と即決だよな?
サツキ : 悩む時はとことん悩んで、悩まない時は即決がサクラちゃんだよ!
「あはは、そう言われるとそういう気がしますね! まぁ今日、2度目のサイコロタイムがあるかどうかは、ここからの展開次第ですかねー?」
スキル面ではサクッと決めちゃったから、それ以外で何か悩む事があればだね! あるかどうか、まだ分かんないけど!
「さてと、それじゃ胃袋のストック分を回復しつつ、先に進んでいきましょう! 敵もどんどん倒していきますよー!」
スキルツリーを見ていた間に敵は襲ってきてなかったけど、どこに敵が隠れてるかは分からないもんね! 索敵でちゃんと敵の位置を確認しつつ……って、わー!?
「スキルの解放をしてる間に、色々と効果が切れてます!?」
わわっ!? 再使用時間は過ぎてるからいつでも使えるけど、いつの間に切れてたの!?
金金金 : 気付けば、いつの間にか切れているいつものセットだな。
ミツルギ : まぁ立ち止まって他の事をしてれば、よくある事ではあるからなー。
富岳 : 戦闘の真っ最中に切れるよりは、まぁ今みたいな時に切れた方がいいがな。特に『見切り』は影響がデカい。
こんにゃく : あー、確かにそれは言える。
「確かに戦闘中に切れるのは嫌ですね!? ともかく再発動しておきましょう! 『索敵』『見切り』『弱点分析』『看破』!」
という事で、いつものセットを発動! ふぅ、本当に切れるのが戦闘中でなくて良かったー!
ミナト : サクラちゃん、その辺のスキルの発動状態の確認はしっかりとねー! 今は近くにいる敵が好戦的じゃないから大丈夫だったけど、気付かずに奇襲を受ける事もあるからね?
「……え? あ、言われてみればそうですよね!? 出来るだけ、その辺は気を付けます!」
ぎゃー!? 近くにゾウやキリンがいるのは見えてるけど、堅牢系統だから大丈夫だっただけなんだ!? うん、その辺は本当に気を付けよう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます