第498話 手に入ったのは
ふっふっふ! 妙な襲い方をしてきた巨大ブラックバス、なんとか撃破完了! 思ってたよりも放水が良い感じで使えてたね!
「さーて、今度こそ宝石系アイテムが入手出来ますように! それじゃ採集していきますねー!」
さっきまでブラックバスの頭を打ち付けていた宝石の原石に触れていくのです! なんか、今回のは結構大きな石だよねー! 大半の部分はただの石な気がする!
咲夜 : もう何も言わないでおこう!
イガイガ : わざわざコメントをしなければ済むだけの話では?
G : 確かになー。無理に宣言する必要もない。
咲夜 : 何かコメントするだけでもアウトなのか!?
サツキ : 今回はどうなるかなー?
水無月 : 今度こそ、何か宝石でありますように!
「そうであって欲しいですけど……えっと、原石ならどこに触れてもいい訳じゃないんですね? えーと、あ、キラキラしてる部分に触れたら採集可能みたいです!」
増幅石になっちゃった時のは、知らないうちに触れてたのかな? ……今は光るキノコが無くなって、湖の底で暗くて分かりにくいけども! 多分、そういう感じのはず!
ミツルギ : おう、それで合ってるぞー! 宝石部分に触れればいい!
富岳 : 種族によっては採掘なんて出来ないから、その辺はゲーム的な処理で簡易的にはなってるぞ。
いなり寿司 : まぁ掘れる場所もあるにはあるが……それはどこかで実際に出てきた時にでもだな。
「え、そんな場所があるんですか!? 掘る必要があるって事は……もしかして、入手個数に変化があったりします?」
自然薯とかレンコンとか掘る必要があるアイテムもあるんだし、なんかそういうのと近い気がする! 触れるだけで採集出来る今の状況と同じだとは思えないよね!
咲夜 : いなり寿司さん、それはネタバレ案件だろ!
いなり寿司 : あー、すまん。確かにそれはそうだ。
「あ、確かにネタバレ案件ではありますね!? んー、まぁ何か要素がありそうですし、その場所に遭遇するのを楽しみにしておきますね!」
なんとなくだけど、宝石が掘れるとなると洞窟な気がする! そもそも一番手に入りやすいのは洞窟だって話は出てたし、手に入りやすい理由ってそういう事なのかも!
ミナト : まぁその辺はそのうちという事で、サクッと採集しちゃおー!
サツキ : 採集開始だー!
水無月 : 開始だー!
「はーい、そうしますねー! 宝石、何の種類でもいいので今度こそお願いします!」
という事で、採集を選んで……今度こそ本当にお願い! 3連続で他のアイテムに変化するのは勘弁してー!
「……あっ! 今回はちゃんと手に入りました! 『ガーネット』ですよ!」
赤い色の綺麗な宝石が手に入ったー! やったー! 今度はちゃんとした宝石が手に入ったよ! うふふ、これで水への適応進化の保存が出来るようになったのです!
金金金 : 満面の笑みを浮かべる狐っ娘アバター。手に入ってよかったな!
咲夜 : アイテム欄を開いて、なんか表情がうっとりし始めた!?
「いやー、綺麗だなーって思いまして? というか、採集したら加工済みって言うのも凄いですね!」
実物の宝石って見た事ないけど、凄い綺麗! なんだか真珠とは全然違う雰囲気はあるもんね! まぁ真珠とガーネットじゃ、全然色が違うんだから当然だけど!
でも、なんか心が惹かれるのってなんでだろ? んー、他のゲームで杖に宝石が付いてたり、指輪に宝石があったりしたのはあったけど、それにここまで関心は出てなかったんだけどなー?
サツキ : そのガーネット、色合いはサクラちゃんのアバターの目の色に近い感じだね!
金金金 : あー、確かに? まぁガーネットの方が少し濃い赤だけど、かなり近くはあるな。
「あ、言われてみればそうですね! この色合い、私の好みの色です!」
そっか、そっか! 言われてみるまで気付かなかったけど、私の狐っ娘の目の色のそっくりなんだ! 目の色は色々弄ってて気に入った色に設定してたけど、それにかなり近いよね! 目は自分で見る事はあんまりないから、そんなに意識してなかった!
サツキ : サクラちゃん、赤とかピンク系は結構好きだよねー! リアルでそういう色の服はあまり着てない気もするけど。
「サツキさん、リアルの服装に話を広げるのは止めてもらっていいですかねー!?」
サラッとリアルの話に広げるのはやめてー!? 服とか、学校に行く以外にはほぼ出かけないから、あんまり持ってないもん! それに赤い服は、なんか目立つからそんなに好きじゃない!
アバターの着物は桜模様のピンクにはなってるけど、リアルじゃ着物も着ないからー! ……でも、姉さんのマンションに遊びに行く時に着替えは必要だし、今度ちょっと買い物に行ってこようかな? うん、結月ちゃんを誘ってそうしてみよー!
金金金 : 何かを決意したような狐っ娘アバター。今の流れで何を決意した?
サツキ : はっ!? もしかして、例の件を受ける決意を――痛っ!? え、なんで怒られたの!?
ミナト : ……例の件?
いなり寿司 : サツキさん、まだ何か企んでるのか?
サツキ : あっ! 今の無しで!
「……まぁ今の件はスルーしておいてください! ちょっと色々とややこしいので!」
どう考えても、今のは同業者の人達と一緒に着替えさせようと目論んでる件だよね! 私が決意したのは、その件じゃなーい! ……真面目にそっちも考えないといけないんだけど、その辺も結月ちゃんに相談してみよっかな?
ミナト : 怒られてるくらいだし、本当に下手に触らない方が良さそうだね? という事で、話題変更! ガーネットが手に入って、本当に良かったよ!
水無月 : 運頼りは、本当に難儀だね!
神奈月 : 『二度あることは三度ある』じゃなくて『三度目の正直』で良かった!
神楽 : そうだよねー! うん、これで先に進めるよ!
こんにゃく : 『再誕の道標』にならなくて本当に良かったわ! 『増幅石』ならまだ良いんだが……。
ヤツメウナギ : 増幅系のアイテム、入手確率が低いからなー。そういう意味では、1つ前のは運が悪いとも言い切れないのが何とも……。
「あはは、まぁ結果良ければ全て良しって事にしておきましょう!」
増幅系のアイテムも、ほぼ確実に次の進化の際に必要にはなるもんね! あ、よく考えたら、水への適応進化用の増幅分も必要になってくるの? ……うん、今はそこまで気にしなくていいや!
「さーて、それじゃ今度はエリアボスのワニを仕留めに行きましょう! 移動メインでしていきたいのでこれで! あと色々と再発動もですね! 『索敵』『見切り』『弱点分析』『看破』『水化』『疾走』!」
ふふーん、昨日の実況外のプレイの時にやってた移動方法で一気に進むのです! これ、移動が凄い速いんだよねー! 話してる間に効果が切れちゃったのも再発動でやっていこー!
富岳 : なるほど、移動に専念していくか。……ところで、『胃袋拡大Ⅲ』は解放しなくていいのか?
「あ、完全に忘れてました! ストップです! 一旦止まって、そっちをやりましょう!」
わー!? 元々は今日の配信の初めにやる予定だったのに、完全に忘れ去ってたよ! 疾走、ストーップ! って、水中だとどう止まるの!?
「……いつもと同じ感覚で、ズサッと止まるのはなんか不思議ですね?」
どう止まればいいのか分からなかったけど、普段通りに止まれたよ! なんか凄い違和感があるけど、どう説明したらいいのか分かんない!
ミツルギ : まぁ水の中を駆けてるの自体が不思議感覚ではあるけどな。
G : オンライン版だと、その水中を駆ける感覚が空中でも可能になってたりはするぞ。
水無月 : あ、空を駆けてる人って結構見るもんね! 喧嘩しながら空を駆けてるライオンとヒョウは見た事あるよ! サクラちゃんと同じ感じで電気を纏ってる人!
ミナト : あはは、あの2人……喧嘩しまくるので有名なんだよねー。
神楽 : うん、雷属性のライオンとヒョウのコンビは色んな意味で有名人!
チャガ : ……良い意味でも、悪い意味でも有名だよな、あのコンビ。オンライン版から追加になった『飛翔疾走』ってやつだな。あれは良いスキルだ。
「おー! 空を駆けられるってのもいいですね! ……オフライン版には、それはない感じです? というか、そんな有名なコンビがいるんですね!」
あったら使ってみたいけど、話の流れ的に期待は出来ない気がする! でも、念の為に聞いておくのです!
喧嘩しまくるので有名なオンライン版にいるコンビってのは謎だけど! ……喧嘩するほど仲が良いとか言うし、そういう人達なのかな? うーん、その辺は謎!
ミツルギ : 残念ながら、オフライン版には空を駆ける手段はない!
富岳 : オフライン版だと、空を移動出来るのは飛行が可能な種族のみになる。まぁ最初は飛べなくても、進化ルートによって飛べるようになる種族もいるにはいるけどな。
ミナト : そういう種族は、ごく少数にはなるけどねー。
「おぉ! 少数でもそんな種族もいるんですね! 機会があればどこかで見たいところです!」
どんな種族が空を飛べるようになるんだろ? まぁやってたらそのうち遭遇する事もあるかもしれないし、それに期待しよー! さーて、とにかく今は『胃袋拡大Ⅲ』を解放していこうっと!
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