第494話 宝石系アイテムの探し方
ふふーん、もう少しで昨日見つけた貝があった場所まで辿り着く! 自分だけじゃ辿り着けなかったのは残念だけど、視聴者の皆さんは頼りになるのですよ!
ミナト : えっと、向きは少し右の方! もう多分、それで距離的には見えると思うよー!
「はい、分かりました! えーと、少し右で……あ、ありました!」
ふっふっふ、遂に見つけたよ、真珠が入っている貝! 20センチくらいある大きな貝で……名前ってなんて言ってたっけ? うん、忘れたけど、まぁいいや! すぐに触れて採集が出来る位置まで近付いて……。
「それじゃ採集開始です! 真珠、出てきて下さい!」
真珠が手に入るかは運任せだけど、何か宝石系アイテムを手に入れてからじゃないと、エリアボスに挑みに行けないもんね! という事で、ここで入手をお願いします!
「……あれ? 入手にならないです?」
大きな貝に触れたけど、採集の表示が出てこないよ? えー、なんでー!?
ミツルギ : おーい、サクラちゃん? その貝は触っただけじゃ無理だぞ?
イガイガ : 仕留めないと駄目だから!
「あ、そういえばそうでした!? それじゃ『噛みつき』で!」
ぎゃー!? 完全に仕留めなきゃいけないって事を忘れ切ってたー!? うん、ど忘れは仕方ないし、ちゃんと噛みついたし問題なしで!
「中々、貝殻が硬いですね? これ、強牙で一気にやった方がよかったです?」
噛みつきだとじわじわと時間をかけてダメージを与えてるから、硬い貝だと一般生物でもすぐに撃破とはいかないね。うーん、使うスキルをやっぱり間違えた気がする!
富岳 : まぁその貝は硬いが、噛みつきで十分ではあるぞ。
ミナト : 必要な時間が少し長めってだけで、威力そのものには問題ないからねー。
サツキ : 真珠、カモーン!
水無月 : 出てくれたらいいんだけど……ここは運次第なんだよね?
こんにゃく : まぁなー。絶対に手に入る訳じゃないから、まだ安心は出来ない。
「ここで手に入ってくれると、気分的に気楽になるんですけどねー! あ、貝殻が砕けました! ……って、『再誕の道標』になっちゃってるんですけど!?」
ぎゃー!? 折角この貝の場所までなんとか辿り着けたのに、一番嫌なパターンを引いちゃった!? こんなのって、こんな結果になるって、酷い……。
咲夜 : ……え、マジで?
G : あーあ、咲夜さんが変なフラグを立てるから……。
咲夜 : 俺のせいなの、これ!?
イガイガ : マジでピンポイントでそれを引くか……。
ミツルギ : サクラちゃん、ドンマイだ……。
サツキ : これはショックなやつ!
金金金 : 悲しそうな狐っ娘アバター。まぁ気持ちは分かる。
「……あはは、まぁ運なので仕方ないですよ。……はぁ」
本当に咲夜さんが言ってたのが現実のものになっちゃったけど、そこで責めても取り返しはつかないしねー。そもそも、悪ふざけで言ってるだけで本当に因果関係がある訳じゃないんだし……。
でも、ガッカリなのは間違いないよね。うぅ……再誕の道標も欲しかったけど、今欲しかったのはそれじゃないから!
ミナト : まぁ運だから、そこは仕方ないよ! ワニを倒すのに決めてるなら、そこまで行きながら次を探そうね?
水無月 : そうだよ、サクラちゃん! 次に期待!
「それもそうですね! 気分を切り替えて、他の宝石系アイテムを探していきましょう!」
落ち込んでいるよりも、次に向けて動き出す方がいいのは間違いない! うん、そうしていこー! ここからだとエリアボスのワニの位置まで結構距離もあるから、湖の底を進んでいけば他にも機会はあるはず!
富岳 : さて、全員で宝石系アイテムを念入りに探していくか。
金金金 : そういや、探し方のコツってあったりするのか?
ミナト : えーと、基本的に地面の中に埋もれてるんだけど、ほんの少しだけ出てて、光の加減で光ってるように見える時があるからそれが目印だね。
ミツルギ : ぶっちゃけ、昼の明るい間の方が見つけやすいんだが……。
「今、夜ですねー。次、昼になるのは今日の配信が終わる頃です?」
昨日の実況外のプレイの時間を考えたら、大体それくらいになるはず! ……とことん、間の悪いタイミングで湖に来てる気がする!
金金金 : なるほど、昼間の方が探しやすいのか。
富岳 : 一応、裏技というか小技もあるにはあるんだが……サクラちゃん、聞くか? すぐに実行出来る手段ではあるぞ。
ミツルギ : あー、あれか。確かにあれなら、すぐに出来るな。
「おぉ、そんなのがあるんですか! ネタバレ案件な気もしますけど、今回は切実に宝石系アイテムが欲しいので、教えてください!」
自分で考えるのも時間が惜しいから、もう今回は直球で聞いちゃおう! 見つけにくい条件が重なってる上に、元々見つけるのは得意じゃないし、ハズレを引いたばっかだもん! これくらい、いいよね?
富岳 : よし、なら教えよう。少し前に洞窟へ入った時に、光るキノコを採集しただろう? 光量はそれほどじゃないが、それでも宝石系アイテムが光を反射する事があるから、あのキノコを湖の底で転がしていくといい。
咲夜 : あ、そういや光るキノコは採集してたな!?
神楽 : おー、そんな手段があるんだ!
イガイガ : でも、あんまり遠くだと意味なかったような……?
サツキ : 忘れちゃいけない、ミナトさんの存在!
ヤツメウナギ : 些細な変化でも、ミナトさんなら発見確率はとんでもなく上がるか!
イガイガ : あ、確かに!
ミナト : え、別に光るキノコは無くても大丈夫だけど……まぁ自分で操作してる訳じゃないから、その方がいいかな?
「光るキノコって、そういう使い道があったんですか!? 採集しててよかったです!」
なんとなくで採集した、微妙な効果しかなかった光るキノコの出番がここでくるとは思わなかったよ! うふふ、あの時採集しておいて良かった!
「それじゃ光るキノコを出しておきますねー! えーと……間違っても食べて酷い事にならないように、毒キノコではない方にしておきましょう!」
という事で、アイテム欄を確認! えーと、椎茸っぽい『キノコ(ツキヨタケ・麻痺毒)』は酷い事になりそうだから、使うのはシメジっぽい『キノコ(ヤコウタケ)』の方で! 性能としてはHP10%回復だけど、まだ胃袋のストック用に使ってなくてよかったー!
「……これ、咥えたまま移動でも大丈夫です?」
ほんのり光ってる程度だし、咥えた状態で移動して光は届くのかな? うーん、よく分かんない!
ミナト : 一応、湖底まで光は届いてるから問題ないよー! 出来れば夜目も切ってしまった方が探しやすいんだけど……流石に足元が殆ど見えなくなるのは良くないよね?
金金金 : 月明かりがまともに届かない暗い中、夜目まで切って大丈夫なのか?
ミツルギ : 全然大丈夫じゃないな。湖の底には結構起伏や岩があるから、絶対に躓く。
ヤツメウナギ : まぁ陸地みたいに転びはしないだろうけど……やめといた方がいいのは間違いない。
「……あはは、全然平坦な道のりではないですし、夜目を切るのはやめておきます! 光るキノコは咥えても大丈夫みたいなので、咥えて進んでいきましょう!」
ふふーん、夜なら夜で、それなりに探し方はあるんだね! ふっふっふ、光るキノコを採集しておいてよかった! ……1個ずつしか採集してないから、無駄にしないようにしないと!
「というか、こういう使い道があるなら、洞窟に入ってた時に教えてくれてもよくないです? なんだか採集は無駄みたいに言われた覚えがあるんですけど……?」
無駄どころか、ものすごく大事な役割はあったもん! その辺は、ネタバレ厳禁だからなのかもしれないけど……。
富岳 : 無理に採るものではないとは言ったが、無駄とは言っていないと思うが……?
ミツルギ : サクラちゃんの場合は、あの洞窟に入った時、雷への適応進化をしてたからってのも大きいんだよ。
こんにゃく : 水中でない限り、雷への適応進化で十分代用になるからなー。
ヤツメウナギ : 雷への適応進化を一時封じていて、その上で夜だからこそ意味がある状況になってるぞ。
「あ、そういう事になるんです? なるほど、あの時の私には本当に無意味な状態だったんですね!」
ネタバレ厳禁の中で、今の状況を想定しておいてっていう方が無茶な気がしてきた! うん、そういう事なら気にしても意味はなーい!
それじゃ気分を切り替えて、キノコを咥えて宝石系アイテムを探していこー! ……サイズ的に咥えにくいし、間違えて食べないように気を付けよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます