第480話 新たに得た適応進化のスキル
ふふーん! 水への適応進化、無事に完了! さーて、配信時間の残り時間も少ないけど、これをやっていこー!
「水への適応進化で手に入ったスキル、名前だけじゃよく効果が分からないのもあるので、1つずつ確認していきますねー!」
ゆっくりやってたら試す時間が無くなっちゃうから、スキルの確認は手早くやっていこー! まずはこれから!
『水化』:アクティブスキル
一定時間、自身の一部を水と同化させ、水中での移動速度を大幅に向上させる。
Lv上昇により、効果時間の上昇。
「え、これって水と同化しちゃうんです!? 移動速度を大幅に向上って凄いですね!?」
わわっ! 名前的にどういう効果なのかがよく分からなかったけど、割とその名前のままの効果だった!? あ、でも進化の途中で完全に水で出来たライオンの姿とかあったもんね! あんな感じになるのかな?
金金金 : ほほう、水化ねぇ? 『雷纏い』に相当するスキルな気がするけど、効果は移動速度の大幅上昇だけか?
ミツルギ : いや、説明欄に載ってないだけで、隠し効果的なのもあるぞ。まぁ使えばすぐに分かるやつだけど。
咲夜 : 効果範囲は種族によって変わってくるから、何とも説明しにくいやつ!
「おぉ!? そんなのがあるんですか! 使えば分かるなら、後で使って確認してみますね!」
んー、ライオンの一部が水になって得る効果となれば、どんなのがあるんだろ? あ、毒の実を洗い落とせるとか、そういうのはありそう! まぁその辺は後でだね!
富岳 : 一応、これは言っとくぞ。『水化』は『雷纏い』ほどの劇的に強くなる効果はないからな。
ミナト : 種族によっては『水化』を使えば戦いにくくもなるから、その辺も要注意だねー。
こんにゃく : サクラちゃんのライオンは……一部のスキルでデメリットが発生しやすいな。
ヤツメウナギ : 『水化』は、どちらかというと戦闘向きのスキルじゃないからな。
「え、戦闘向きじゃないんです? その辺はしっかりと確認しておかないと危なそうですね……」
一部のスキルにデメリットが発生するって、具体的にどういうものなんだろ? んー、まぁ使ってみればすぐに分かりそうだし、それは試してみればいい事だよね!
「そこは後で実際に確認するとして……次はこれの内容です!」
名前的にどういうものかは大体の予想出来てるけど、ちゃんと確認していこー! これは多分『放電』に相当するやつ!
『放水』:アクティブスキル
その身に宿る水を抽出して溜め、狙った場所へと放出する。
溜める時間に応じて、威力が増加する。
Lv上昇により、射程の延長。
「んー、これは単純に『放電』の水版って考えて良いんですかねー?」
名前の通り、水を放つスキルではあるっぽいもんね! 溜めが出来るっっぽいのも『放電』と一緒! ……でも、麻痺の効果に相当する追加効果が一切ないっぽいのは残念かも。
ミツルギ : 系統としては『放電』と一緒だけど、性能はこっちが下がるな。
いなり寿司 : 同系統に属するものではあっても、まるで性能は違うから、一概には言えんけどな。
G : マニュアル操作が苦手な人は、『放水』の方が使いやすいって意見もある。
イガイガ : まぁその辺は実際に使ってみればいいぞ!
「確かに使用感に関しては、実際に使ってみるのが早そうですもんね! サクッとスキルの確認を終えてから、実際に試してみます!」
ふふーん、こうなってくると実際に試してみるのが楽しみになってきた! 『放電』との違いがどういう風に出てくるのか、その辺をちゃんと確認しなきゃね! その為にも、最後の1つを確認していこー!
『潜水』:パッシブスキル
水中での状態異常『窒息』を無効化し、水中での行動制限を大幅に緩和する。
「これが水中で戦う為に、最重要なスキルですね! ……『窒息』を無効って、地味にとんでもない性能してますね!?」
この『潜水』が『麻痺耐性』に相当するものなんだろうけど、実感としてはこっちの方が遥かに強力な気がする! そもそも麻痺毒を使ってくる敵はいても、麻痺を使ってくる敵に遭遇した事ないもん!
いなり寿司 : まぁ水中での戦闘には必須なスキルだしな。『窒息』の無効化も相当大きいけど、行動制限の大幅緩和も大きいぞ?
咲夜 : それがある事で、近接攻撃での水の抵抗を受けにくくなるからな!
ミツルギ : 水中の敵にまともに攻撃を当てるには、その辺の緩和が無いと難し過ぎるぞ。水の抵抗で、かなりダメージは削がれるからな。
ミナト : 慣れればちゃんとダメージが出るように攻撃は当てられるけど、窒息は『潜水』がないとどうしようもないしねー。
神奈月 : いやいや、それ、簡単な事じゃないから!?
G : 出たな、いつものミナトさんの簡単そうな発言!
「あはは、まぁ確かに移動中でもかなり水の抵抗はあったので、攻撃が当てにくそうなのは分かります! その辺を緩和する為のものなんですねー!」
うん、これは本当に必須そう! 『窒息無効』とかの名前じゃなくて『潜水』なのは、動きやすくする性能も含めてるからなんだねー!
それにしても、相変わらずミナトさんはとんでもない事を言うね!? なんかミナトさんなら、あの走りにくい水の中でも普通に走ってそう! ……どうやるのか、分からないけど!
「さてと、確認を終えたのでお試し開始です! まずはこれからですね! 『水化』!」
そんなに時間も残ってないし、もうサクッと終わらせちゃえー! えーと、これでどういう変化が……。
「わっ!? ちょっとなんか、地面が沈みました!? ……あ、違いますね? 脚が水になってます?」
なんか脚が透き通ってる水に変わってるよ!? 爪はちゃんと爪だけど……脚が水になって、少し潰れちゃってる!? あ、これ、地味に踏ん張れないよ!?
水無月 : わっ!? なんか脚が水になってる!?
金金金 : 焦り顔の狐っ娘アバター。……これ、地上じゃ使わない方がいいやつか?
ミツルギ : まぁあんまり地上での使用はおススメはしないな。動きにくくなるし。
「それ、発動前に教えてもらってもいいですかねー!? これ、前に進むにはどうしたらいいんです!?」
うがー! かろうじてライオンが立っているバランスは保ててるって感じだけど、この状態では歩ける気がしないのさー!? 本気でどうすればいいの、この状態!?
富岳 : その状態で今まで通りに歩いたり、走ったりは出来ないと思ってくれていい。その状態での移動にはコツがあってな? 走るというよりは、滑るイメージだ。
こんにゃく : スキーとか、スノボーとか、そういうやつだ!
「その辺、全然やった事ないから分かんないんですけど!?」
うがー! ウィンタースポーツは全然やった事ないし、そういう滑る感覚は分かんないよ!? 滑って転んだ経験なら結構あるけど、それは何の参考にもならないし!?
ミナト : サクラちゃん、沢で滑らないように爪を立てて進んだ感覚は覚えてるよね? あの感覚で、爪を使って前へ進む推進力を作れば、後はそのまま進めるから!
G : ただし、上り坂だけは除く。
咲夜 : 上り坂だと、ただ勝手に滑り落ちていく!
「ぎゃー!? そういう危険性もあるんですか、この状態!? ミナトさん、アドバイスありがとうございます! ちょっとやってみますね!」
脚そのものでは踏ん張れない感じだけど、動けない訳じゃないから爪を地面に突き立てて、そこから全身を引っ張るイメージ! あ、前に進んだ!
「わっ!? 最初以外は全然動かしてないのに、真横にスーッと滑っていってますよ!? わわっ!? これ、地味にバランスを取るのが難しいです!?」
勝手に滑っていってるんだから、下手に何も動かさない方が良さそうだよ! そのまま姿勢を保って……あ、これなら滑っていけそう!
ミナト : うん、そうそう。そんな感じ!
ミツルギ : 転ぶかと思ったけど、そうならずに済みそうだな?
G : くっ! 転ぶのを期待していたのに!
咲夜 : ……残念。
「私が転ぶのを期待しないでもらっていいですかねー!?」
オフライン版のモンエボをプレイしてる人、誰もこうなるって教えてくれなかったけど、そういうのを期待してる人、結構いるよね!? わっ! 意識を逸らすと、すぐにバランスを崩しちゃいそう!?
水無月 : なんというか、独特な移動だねー? これ、不便そう……。
富岳 : 不便に感じるのは、地上で使っているからだな。脚に水掻きも出来ているから、水中だと普通に地面を走ってる感じで進めるぞ。
チャガ : 何気に水面も普通に走れるからな、その状態。あくまで、デメリットが出るのは地上で使った場合のみだ。
真実とは何か : それが真実なのである!
「え、そうなんですか!? ……ただ、地上で使ったのが悪かっただけなんですね」
あ、水になってて分かりにくいけど、脚の爪と爪の間に確かに水掻きがある! そっか、水中だと、これで泳いで進む感じなんだ! ……今の状況は地上で使った私のミスっぽいね。
んー、でも一部のスキルではデメリットがあるみたいって言ってたけど、その辺はどのスキルなんだろ? あ、水になってなんか柔らかくなってるから、『振り回し』でダメージが出るか怪しい気がする!? 水掻きがある分、連撃の速度も落ちそうな予感がするよ!?
むぅ……実際に試してみないと分かんないけど、なんか思った以上にデメリットはありそう。これ、途中でキャンセルとかは……あ、出来そう! 『雷纏い』に相当するスキルみたいだけど、仕様は細かいところで違うみたいだねー!
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