第464話 移動しながら
とりあえず、アイテム採集を狙いつつ、崖部分を目指して出発で決定! それじゃ出発して……あ、その前に!
「色々と切れてるので、出発前に再発動していきますね! 『索敵』『見切り』『弱点分析』『看破』!」
いつもの便利なスキルセットを発動で! ふふーん、少し話してる間に効果時間が切れてたみたいだけど、再使用時間も過ぎてたからすぐに使える状態なのはありがたいね!
「チラホラと、湖の方に薄っすらと魚影は見えますねー。あ、Lv28の『頑強なザリガニ』とかもいるにはいるんですか! あれなら、引っ張り出して陸で倒せそうです!」
ザリガニの赤い姿が、暗い水中でも少し目立ってる感じ! んー、でも浅瀬ではあるけど、水中だから攻撃がしにくい! 堅牢系統だし向こうから襲いに来てはくれないよね。
ミツルギ : 河川域にいるような種族は大体いるから、ザリガニは普通にいるぞ。
イガイガ : 堅牢系統のザリガニは普通に硬いんだよなー。まぁ甲羅や殻を持ってる敵は大体そうだけど。
富岳 : 地味に位置的には引っ張り出すのは難しいか。投擲で近くに石を弾いても、堅牢系統だと無視される可能性もあるからな。
咲夜 : 屈強系統なら、それであっさり引っ張り出されるんだけどな!
こんにゃく : 他にも近くに魚っぽい魚影がいくつかあるし、看破で見えてない状況だと流石になー。
ヤツメウナギ : 『巧妙なコイ』や『巧妙なナマズ』辺りは、ほぼ確実に水を飛ばして攻撃してくるだろうし……見えている範囲でそれだから、下手な無差別攻撃も危険か。
「……そうなりますよねー。ザリガニだけピンポイントで狙うのは無理そうですし、アイテムの捜索を優先していきましょう!」
ザリガニを仕留められないのは残念だけど、まぁ今はまだ本格的に湖に入るのはなしで! 死にまくっていいのは、宝石系アイテムをあと最低1個は手に入れて、再誕の道標の補充も済ませてから! ……早く入りたいけど、今は我慢!
「それじゃ改めて、出発です!」
目指すは、崖部分になっているという場所! 方向的には湖の周りを進みながら、南に進んでいくのさー! 位置はお煎餅の丘への切り替えになる、西側なのですよ!
サツキ : サクラちゃん、出発だー!
水無月 : 出発だー!
「お願いなので、物欲センサーは仕事をしないでくださいね!」
1つ目の真珠は物欲センサーを回避して手に入ったけど、まだ水中への適応進化を発生させるなら雷への適応進化に戻す時に保存しておきたいもんね! そうしておけば、他の水場に行った時にも便利になるはずだもん!
G : 自分でプレイしてる訳じゃないから、ここは盛大に物欲センサーが働いてサクラちゃんが焦る様子というのも見てみたい。
金金金 : その気持ち、同意しよう!
咲夜 : あー、それは分かる!
「そういう期待は止めてもらって良いですかねー!? 本当にそうなりそうな予感がするんですけど!?」
あ、でも待って!? そういう方向からの期待があるなら、逆にそっちに物欲センサーが働いてくれて、スムーズにアイテムが手に入る可能性もある!?
真実とは何か : 果たしてどちらの欲が勝つか、その真実はまだ分からない!
いなり寿司 : そもそも、Gさん達の言っているのは物欲か?
ミナト : 願望ではあるから欲ではあるけど、物欲ではないよね?
富岳 : 実際に物欲センサーなんてものが実装されている訳でもないし、その辺の言葉の定義を気にしても仕方ないだろ。
「あはは、確かにそれはそうですよねー!」
どっちになるかは、実際にやってみてからじゃないと分かんないよ! 宝石系アイテム自体がレアアイテムって話だから、1個手に入った現状から完全に空振りの可能性は十分あるよね。
ミナトさんを頼りには出来るけど、そもそも無ければミナトさんでも見つけるのは無理だよね。お願いだから、物欲センサーは本当に仕事をしない方向でお願いします!
「それにしても、この湖は広いですねー!」
これまで見てきた森の中にあった湖とは全然違って凄いよね! 流石は湖エリアってなってるだけはあるよ!
ミナト : エリア的には他よりは狭いんだけど、湖としては大きいからねー! 今のサクラちゃんのライオンにはかなり向いてないけど、独特のエリアで楽しいとこだよー!
ミツルギ : 湖エリアは水棲系の種族で遊ぶのが楽しいところだからな。この手の場所なら、場所を変えずに時間を飛ばして敵を強くして育てていくのが良かったりするぞ。
ヤツメウナギ : 徹底的に水中特化で遊ぶんだよな! まぁここまで来るのに、どこかで地上への適応進化は必須になるけど。
咲夜 : 基本的には、スタート地点で湖エリアはないからなー。
「あ、そうなるんですか。でも、それはそれで楽しそうです!」
そっか、そっか! 1ヶ所に留まって時間を飛ばして育成していくっていうのもありなんだね! 湖から出ないつもりでやるなら、そういう手段もありなんだ!
イガイガ : ワニで捕食攻撃をしながら育てるってのも割と面白いぞ!
神奈月 : ワニなら素で多少は陸にも行けるから、育てやすくはあるしな。
ミナト : 逆に、メダカとかの小魚で大型魚やワニみたいな大型の捕食者を倒していくのも面白いけどねー!
サツキ : 天下を取るメダカ! 確か出来たよね?
こんにゃく : 出来るし、そういう楽しみ方もありだよな。
「あはは、その辺はモンエボならではって感じですね!」
普通に考えたらメダカがワニに勝てる訳がないんだろうけど、普通の生物とは違うモンスターに進化してるゲームだからこその話だよね! 聞いてたら、そういう楽しみ方も面白そう!
「あ、少し敵のLvが下がってき始めましたね。とは言っても、まだLv28とかですけど!」
さっきまでLv29かLv30の敵ばっかだったけど、少し南に進んだらLv30が減ってきて、Lv28の敵が増えてき始めた! 私のライオンがLv26だから、もう少しLvが下がってくれば戦いやすくなるよね!
ミツルギ : Lv26以下が増えてきたら、まぁ戦闘もしやすくなってくるな。威嚇を上手く使えば、水中の敵も数を絞って戦っていける。
咲夜 : まぁその辺も敵次第だけどな!
「あはは、それはそうですね! 追い払いたくないのまで追い払ったら意味ないですし!」
地上に引っ張り出してこれる敵じゃないと、その辺は戦いやすくなるとは言えないもん! 獅子咆哮や獅哮衝波を凝縮してもいいんだろうけど、多分だけど、水が邪魔になって威力が下がりそうだしねー。
「あ、ふと思ったんですけど……今日のサイコロタイム、どうしましょうかねー?」
あちこちに視線を向けながら進んでて思ったけど、特に運任せで決めるような事が特になかったよ!? ここにきて、毎日やってたサイコロタイムが発生しないピンチ!?
咲夜 : 定番コーナーの出番なし!?
金金金 : あー、でも確かに今日はそういう運任せは出来そうにないよな。
イガイガ : 既に、物欲センサーっていう運要素に左右されてるしなー。
富岳 : 別に無いなら無いで構わないんじゃねぇか? 定番コーナー化してるとはいえ、必須な事でもないだろ。
サツキ : そだよー! あれはサクラちゃんがやりたいと思った時にやってくれればいいし! 無理して定番コーナーとしてやる必要はなし!
「え、それでいいんです!?」
待って、待って!? 今日は宣伝は特にないから無理にする必要はないとは思うけど、それでも宣伝をする時には大事なコーナーだよね!?
あ、別に宣伝自体がいつの配信でやるって決まってる訳じゃないんだし、出来る日にすればいいの? んー、確かに強引に定番コーナーだからってやるような内容でもない気はするかも!
サツキ : うん、それでいいよ! 偶に出来ない時はあっても、ずっとないとは思えないしね!
G : あー、それは確かに。
ミツルギ : 今日は進んでいる湖エリアが特殊なだけだしなー。
咲夜 : サクラちゃんなら、それでも途中で何かでサイコロタイムをしそうな予感!
神奈月 : それもあり得そうか!
こんにゃく : 実際、今日の配信が終わるまでにどうなるかは分からんしな。
真実とは何か : 何が起こるか、その真実はまだ誰も知らない!
「んー、確かに言われてみればそうですね! まぁ今は気楽に考えて、機会があればにしましょうか!」
物欲センサーが仕事をしないでいてくれて、サクサクと他の宝石系アイテムが手に入れば色々と違ってくるもんね! そうなれば戦闘の回数も増えそうだし、その分だけ進化ポイントも手に入るはず!
進化ポイントが溜まれば、何を解放するかでサイコロタイムを行う可能性もあるし……そういえば、今の進化ポイントっていくらあるんだろ?
ミナト : あ、サクラちゃん! 貝、また見つけたよ!
「おぉ! それじゃ、その貝の回収に行きましょう!」
ふふーん、そんな事を考えてたら真珠の入手チャンスがまたやってきた! 必ず手に入る訳ではないって話だったけど、また手に入ればいいなー! ともかく水中にいる敵の様子を確認してから、貝の回収をやっていこー!
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