第458話 逃げたカニを追いかけて
再誕の道標は設置完了したし、ランダムリスポーンした場所の確認も出来た! この湖エリアでの最高LvのLv帯みたいだから、無茶して戦うのはなしで頑張ろー!
「えーと、カニの位置は……少し離れた場所で止まってますね」
今の時点で、索敵には他の敵の反応はなーし! カニが逃げたのは森部分の中だけど、そっちで他の敵と遭遇しないように要注意!
金金金 : そういや、妙に索敵への反応が少ない気もするな?
水無月 : あ、そういえばそうかも? 陸地で他の敵は全然見てないね?
「言われてみれば、確かにそうなりますね? これ、何かあったりするんです?」
警戒度合いが変わってくるし、ネタバレ案件になったとしても聞いておくべきな気がする! この湖エリア自体が独特な感じもするし、何かありそうだよね!
ミツルギ : サクラちゃんからの質問になるなら、答えても問題ないやつだな。まぁ単純に言えば、湖エリアでは陸地での敵の出現数は少ない!
咲夜 : まぁ全く出ない訳じゃないから、油断大敵だけどなー。
ミナト : 単純に夜だからってのもあるけどね。木の上に夜行性のフクロウとかはいたりするし、地面にはヘビもいるから、その辺は注意ね!
金金金 : 出現頻度は下がっても、上も下も決して油断は出来ない訳か。
真実とは何か : それが真実である!
「なるほど、そういう感じになるんですね! 油断大敵なのは了解です!」
でも、この今の高いLv帯の場所で出現頻度が控え気味なのは助かるね! ふふーん、なんだかんだでかなり良い場所にランダムリスポーンをしてきた気がする!
富岳 : 難易度が上がればその辺の出現も増えてくるが、まぁイージーだからな。湖エリアは水中に入らなければ進みやすいエリアだぞ。……その分、Lvは上がりにくいがな。
「あはは、水中に入らなければまともに敵がいないって事ですもんね。ある意味、陸にも動いてくる敵が狙いどころです? あ、確実に倒したいので溜めていきましょう! 『放電』!」
さっきは溜め無しの放電じゃ倒し切れなかったし、逃げた先でHPを回復されてたら困るもんね! 止まってるって事は、回復をしてる可能性は十分ありそうだもん!
サツキ : サクラちゃん、放電の溜めを開始!
水無月 : 溜めて、カニをぶっ倒せー!
「もちろん、そのつもりですよー! 慎重に近付いて、逃げに動く前に仕留めるつもりでいきます!」
マップでカニの位置は分かってるんだし、焦りは無しで! 他の敵との戦闘になっても困るから、索敵でしっかりと敵の位置を確認! ……今のところ、他の敵はいなさそう?
金金金 : 狐っ娘アバターの神妙な顔で、慎重に進んでいくサクラちゃん! さて、どうなるか!
咲夜 : よっぽどでない限り、早々変な事にもならないと思うけど……。
神奈月 : 咲夜さんがそう言うと、何か変な事が起きそうな予感。
神楽 : こんばんはー! ちょっと遅れちゃったけど、咲夜さんがまた何かやらかした感じ?
咲夜 : 何もやらかしてないんだけど!?
いなり寿司 : 今はまだ……な。
G : あるとしたら、これからだな!
「……あはは、何もなければいいんですけどねー。神楽さん、こんばんはー! 今は湖エリアで、美味しいカニを狙っているところです!」
そろそろ距離も近付いてきたから、目視出来たらしっかりと狙いを付けて仕留めていこー! 咲夜さんの発言が何か変なフラグになりませんように!
神楽 : 美味しいカニ!? 今の時期で旬なのは花咲ガニ辺り? え、でも湖エリアで? 淡水なら、モクズガニ?
いなり寿司 : なんでリアルのカニの旬になった!? あ、言い方の問題か。
ミナト : ここで言う美味しいのは、経験値の事ねー! 逃げていくカニを追いかけてる途中だよ!
神楽 : あ、そういう話なんだ!
「あはは、言い方が紛らわしかったですかねー? 夏が旬のカニ……なんだか、普通にカニが食べたい気分になってきますねー」
こういう風に話題に出ると、なんだか食べたくなってくるって事はあるよね! カニって冬が旬なイメージがあるけど、冷凍もので年中食べられるし、夏が旬になるカニもいるんだ!
サツキ : ……サクラちゃんは、カニが食べたいと。そっか、そっか! うん、覚えとく!
いなり寿司 : サツキさんが何かメモをしているな。
ミツルギ : 今度はカニの飯テロか!?
ミナト : あはは、それはありそうだねー?
「無いとは言えない可能性ですねー! あ、そうしてる間にカニを見つけました! えーと、『迅速なカニ』で弱点は『俊敏』以外全てですね。やっぱり経験値がたっぷりな個体です!」
何かを食べてるみたいで、HPがもう少しで全快するって感じではあるね! Lv29なのは最初に見た通りだけど、ちゃんと経験値がたっぷりな個体の特徴を確認出来たのは良かった! さーて、このカニの経験値はどれくらい手に入るかなー?
神楽 : え、Lv29!? いきなりLvが高くない!?
こんにゃく : 既に1度死んで、ランダムリスポーンした後だからな。
ヤツメウナギ : ちなみに殺してきたのは、エリアボスのワニだぞ。
神楽 : 最初の方から既に見所を見逃してたー!? うぅ、後でアーカイブでその辺は見ないと!
「まだ開始10分くらいなんですけど、いきなり色々ありましたからねー! さてと、とりあえずサクッと仕留めちゃいます! 放電、いっけー!」
カニが私に気付く前に、放電を放つのです! そこそこ溜めているし、止まっているところを狙えてるから、これで仕留められるはず! うん、ちゃんと当たりそう!
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv22に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを4獲得しました>
<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv23に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを4獲得しました>
<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv24に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを4獲得しました>
<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv25に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを4獲得しました>
わわっ!? びっくりするほど大量の経験値が入ってきたよ!? え、今のカニだけでLvが4も上がったの!?
「いくらなんでも、経験値が多過ぎじゃないですかねー? まぁ今の状況では助かりますけども!」
経験値が多い個体だって事は分かってたけど、Lv差も含めてこんなに大量の経験値が入ってくるとは思わなかった!
金金金 : こりゃまた凄い経験値の入り方だな。
ミツルギ : まぁイージーで、ここまでの経験値の入り方は早々ないけどな。
イガイガ : ノーマル以降なら、一気にLvが上がるのはそう珍しくもないぞ。まぁ流石に一気にLv4も上がるのは、経験値が豊富な敵だからこそだが。
G : 基本的に格上を倒せば、サクサクとLvは上がっていくからな。
富岳 : 格上狩りが出来なきゃ、ハードやヘルは進めていけん。
金金金 : あー、そういう感じになるのか。
ミナト : うん、そうなるねー。
サツキ : のんびりやりたければイージー、それなりに歯応えはありつつもサクサク進めたいならノーマル、タイムアタック要素が入ってくるのがハードやヘルだったはず!
「おー、そうなるんですか! ハードやヘルって、どういう部分がタイムアタック要素になるんです?」
なんだかイージー以外は格上を倒していくのが当たり前って感じっぽいね! 1種族目はイージーでじっくりやれって事になるのかな? だから、初めはイージー固定なのかも?
ミツルギ : タイムアタックを前提にしてるんじゃないんだが、変に時間をかけると敵の進化が始まるからな。呑気にやってたら、あっという間に進化階位の差が出来て詰むのがハードやヘルだ。
富岳 : ハードやヘルでは、スキルの使い方の確認なんてしてる暇はないからな。予め育成方法や戦法を決めておいて、可能な限り無駄なく進めるのが定番だぞ。
サツキ : その中の安定した手順の中に、縄張りを使った戦法があるんだよね!
いなり寿司 : サツキさん、具体的な内容を言うのはなしだぞ?
サツキ : あ、それもそうだった! これ以上は言わない!
「なるほど、敵の進化が発生する前に、自分が進化に辿り着けなきゃアウトなんですね! それは確かにタイムアタック要素にはなりそうです!」
そう考えると、自分から時間を飛ばしまくらない限り、進化階位の差が出てこないイージーは本当にイージーなんだねー! というか、色々悩む時間をくれないのがハードやヘルなんだ!
うーん、姉さんからヘルの分は買ってもらったけど、チャレンジ可能になっても実際に始める前にはその辺を考えなきゃいけなさそうだね。まぁでも、それはまだ先の話!
「さてと、次はどうしていきましょうかねー?」
再誕の道標は残り1個になっちゃったから補充したいし、宝石系アイテムも確保しておきたいし、あのエリアボスのワニをどうするかも考えなきゃいけないし、そもそもLv30までのLv上げをどうするかも考えないと! 今回はかなり変則的になっちゃってるから、何をやるかをしっかり決めて動いていこー!
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