第348話 次の進化階位


 ふっふっふ、大量の進化ポイントが凄まじい勢いで無くなっていってるけど、それだけ私のライオンが強化になっていくのです!


「さてと、それじゃ器用のスキルツリーの第11段階と第12段階の解放をしていきましょう! それで次の進化階位が判明です!」


 うふふ、成熟体に進化したてで、更に次の進化階位が分かる状況になりそうだとは欠片も思ってなかった! 実際に進化出来るのはまだまだ先だろうけど、なんていう名前の進化階位なんだろうねー?


ミツルギ : この展開は予想してなかったなぁ。

いなり寿司 : 元々、予想通りになる配信でもないけどなー。

ヤツメウナギ : それは間違いない。

こんにゃく : 確かにそりゃそうだ!

真実とは何か : それこそ真実なのである!


「今回は予想外だったのは私も一緒ですけどねー! というか、なんでも予想出来る配信だとつまらくないです?」


 やった事があるゲームの配信を見る場合にしても、配信者さんの反応とかって分からないこそ面白いってとこはあるよね! 淡々と予想通りの反応しかない人のは、なんか見ててもつまんないもん!


イガイガ : まぁそれは分かる。定番化して予想が出来るからこそ面白いってのもあるにはあるけどなー。

ミナト : その手のは、配信者そのものが面白い場合だしねー。予想通り過ぎる内容や普通のリアクションじゃ、やっぱりどうしても退屈しちゃうし。


「ですよねー! さて、あんまり脱線しててもあれなので、サクッと済ませちゃいましょう!」


 とりあえず今はサクッと次の進化先を出して、そこから残った進化ポイントで何を取るかも考えないとだしね! その為にも器用のスキルツリーに切り替えてやっていこー! まずは第11段階の解放から!


<『器用』第11段階:ステータス強化『器用+35』を解放しました>


 進化ポイントを40消費して、ステータスを一気に強化なのですよ! ふっふっふ、この伸び方は凄い!


「これで更に器用のステータスが伸びましたね! これ、器用のステータスが300超えたんじゃないですかねー?」


 確か、成熟体に進化して確認した時は276だった気がする! だったら、普通に超えてるはずだよね! 


ミツルギ : あー、確実に超えたな。

サツキ : どんどん遠距離攻撃が強くなっていくねー!

神奈月 : 1種族目のライオンとは到底思えない育成状況だなー。

G : 雷の適応進化があるからこそ、なんとか成立してるってとこか。

富岳 : 正直に言ってしまえば、そうなるな。

咲夜 : あれが無ければ……攻撃手段が乏し過ぎる状況だし!


「え、そんなに言うほどそんな事は……よく考えたら皆さんの言ってる通りですね!?」


 うがー! 獅子咆哮も、獅哮衝波も溜め攻撃だったー! 投擲はたまに使うけど、便利なのは間違いなく放電だもんね。咆哮じゃダメージは与えられないし、放電があるからこそ成立してる状況だー!?


「これ、絶対に雷の適応進化を手放したらダメなやつです!」


 そんな事をしたら、凄まじい勢いで弱体化になっちゃう! 次の進化にも、ちゃんと維持が出来るようにしなきゃね! ……気が早い気もするけど、そういう心構えでいないと!


サツキ : えっと、次の進化階位への適応進化の引き継ぎの条件ってどうなるのー?

ミナト : んー、少しネタバレになっちゃうんだけど、サクラちゃん、どうする? そこまで極端に変わる訳ではないんだけど……。


「そこは教えてもらってもいいですかねー? なんとなく、必要なアイテム数が増える予感はしています!」


 確か成熟体に進化する時に一度雷の適応進化を水晶に移した時に、『水晶【雷】:増幅Ⅰ』って表示になってたもんね! あの時の増幅Ⅰの表示が気になったから覚えてた! そこが何か関係はありそうな気もするもんね!


ミナト : まぁそれっぽいのを連想させる部分はあったもんね。えっと、察しはついてるみたいだけど、次の進化の際には増幅系のアイテムが2個必要になるよー!

ミツルギ : 宝石系のアイテムは1個でいいけどなー。

水無月 : おー! 思ったよりは軽いコスト?

咲夜 : そう思ってると、意外と落とし穴なんだよなぁ……。

チャガ : 運での入手しか手段がないから、そこで足止めを食らう可能性は誰にでもある。

金金金 : あー、一番実力ではどうにもならないやつか。


「……なんとか進化までに拾えるように祈っておくしかないですね! さーて、それじゃ次は第12段階の解放……の前に、この『衝撃凝縮』の内容を見ていきましょうか!」


 これから解放するスキルが、どういう性能をしてるかは大事だもんね! このスキル名からじゃ具体的な効果がよく分からないし、内容を確認していこー!



『衝撃凝縮』:パッシブスキル

 衝撃波の発生範囲を狭めて、威力を上昇させる事が出来る。

 スキル発動時に任意に効果の有無の設定が可能。



「えっと、これは……どういう事です? 影響があるのは、獅子咆哮と獅哮衝波の2つですかねー?」


 ここのスキルツリーの項目が解放出来るなら、絶対にその2つは解放出来てるもんね。でも、範囲を狭めるってどういう意味? 獅子咆哮はなんとなく分かるけど、獅哮衝波はよく分かんないよ?


ミツルギ : 一応、『衝撃波生成』にも効果は出るには出るが……まぁほぼ意味ないから、そこはスルーでいいぞ。

金金金 : 隣のツリーにある『覇気の咆哮』ってのには効果はないのか?

富岳 : それはあるにはあるが、性質が根本的に違うからな。


「え、そうなんです? そういえば、『覇気の咆哮』ってどんな効果になってるんですかねー?」


 話題に出たら、なんか気になってきた! 『覇気の咆哮』って名前だし、咆哮の萎縮の効果と関係あったりするのかな? ちょっと確認してみよーっと!



『覇気の咆哮』:アクティブスキル

 『咆哮』に溢れ出る意気を込めて、広範囲に放つ。

 Lv上昇により、効果範囲の拡大と萎縮の効果確率の上昇。



「えっと、説明を読む限りだと……広範囲版の咆哮ですよねー!? これに『衝撃凝縮』の効果が出るってどういう感じになるんです!?」


 まさかの性能だったー!? でも、これって乱戦向きなスキルだよね! どの程度の広範囲なのかは分かんないけど、うまく使えば雷纏い同じくらいに役立ちそうな予感!


ミツルギ : あー、それも説明はするするけど、先に『獅子咆哮』と『獅哮衝波』の場合の説明をするのでいいか? それとも『衝撃凝縮』自体は確実に取るだろうし、自分で試してみるか?

富岳 : まぁ実際に自分で使ってみた方が、効果自体は実感しやすいか。


「あ、確かに進化先を出す為に解放するんですし、自分で確認する方が良いかもですね! それなら今のは聞くのは止めておきます! あ、でも『覇気の咆哮』だけは教えてもらっていいですかねー?」


 なんでもかんでも聞いて済ますのは駄目なのですよ! 『衝撃凝縮』の性能は、スキルを解放し終えてから試していこー! ふっふっふ、敵も倒してLvも上げなきゃだしね!


ミツルギ : よし、それじゃそういう事で。『覇気の咆哮』は、萎縮の成功確率は下がるけど、広範囲化した『咆哮』ってのが基本性能だ。それを『衝撃凝縮』の効果で範囲を狭めれば、萎縮の成功確率が増す。

富岳 : 一応、範囲での攻撃キャンセル性能もあるが、再使用時間が長めだからその用途では使いにくいな。

神奈月 : 下手に使うと、ダメージが入らないのに交戦状態に入って敵を増やすって事にもなるぞ!

G : スキルLvが上がれば、同時に何体もの萎縮狙いで使いやすいんだがなー。

咲夜 : 大器晩成型のスキルだな!


「あー、そういう感じなんですか! 便利そうに見えて、意外とそうでもないんですねー」


 そっか、大器晩成なスキルなんだ。うーん、それだと解放してすぐには使えそうにはないから、今回は候補としては却下? 他に解放したいものもあるし、そうしよう!


「さてと、知りたい事は分かったので、第12段階の解放をやっていきますねー!」


 うふふ、それで同時に次の進化先も解放だー! ふふーん、巧妙なライオンの次はどんなライオンになるんだろ? という事で、解放開始!


<『器用』第12段階:スキル『衝撃凝縮』を解放しました>

<進化先の1つが解放されました>


 進化ポイントは第11段階で40、第12段階で50ほど消費したから、残りは134! まだ、スキルの解放には使えるね! でも、その前にこっちが先!


「いぇーい! これで進化先が出ましたねー! ちょっと軽く見ていきましょう!」


 なんていう進化先なんだろうね? 今の時点で見れるのは早いんだろうけど、それでもこういう部分はワクワクするよ! 


【解放された進化先】


『上限Lvに達していない為、選択は不可能です』


・至妙なライオン

 進化階位:完全体

 進化ポイント:100

 遠距離での戦闘を巧みに行うライオンへと進化した完全なる姿。


 おぉ、次の進化階位は完全体! って、あれ? 完全体……? 完全って事は、次の進化階位が最終形態になりそうな予感がするよ!


「完全体ですね! なんか最終進化が近付いてきてるみたいですし、成熟体の育成は頑張っていかないとですね!」


 もっと何段階かあるかと思ってたけど、そっかー! 次が最後の進化になるんだね! 進化の為に進化ポイント100も必要みたいだけど、完全体での上限Lvになったらクリアなのかな? それとも、進化した時点で終わりかな? まぁやってみれば分かる事!


ミツルギ : ……今は何も言わないでおこう。

いなり寿司 : それもそうだな。

ミナト : あはは、まぁ言っちゃ駄目な部分だしね。

イガイガ : だなー。

富岳 : まぁそういう事もあるな。

真実とは何か : 真実は……いずれ知る事となるだろう。


「皆さん、それってどういう反応なんですかねー?」


 んー? 結構謎な反応が返ってきたけど……はっ!? もしかして、成熟体の上限Lvは今までよりもかなり高いとか!? もうすぐにでも進化出来るような反応をしたから、そこを変に思われたのかも!


「まぁ次の進化の為にも、成熟体での育成を頑張らないとですね!」


 無理に今すぐ進化ポイントを使い切る必要もないし、ここまで解放したスキルのお試しをしながらマップの解放をしていこうかなー? 待ち時間が発生する状況は確実にあるんだし、マップの解放が出来てないと効果が分からないスキルもあるもんね!

 よーし、一旦スキルの解放はここまでにして、マップの解放をやっていこー!

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