第349話 新スキルのお試し
ふふーん、次の進化階位が完全体という名前なのは判明したのです! 名前的に次が最後そうだし、成熟体でのLv上げを頑張っていこー! 上限Lvはいくつなんだろなー?
「さてと、進化ポイントでスキルの解放は一旦お預けです! とりあえず、今の段階でお試しをやっていきましょう!」
ふっふっふ、ステータスもそれなりに上がったはずだし、色々とスキルも増えたもんね! 単純にこれ以上解放してからだと、何を解放したかを忘れちゃいそうだから、今の段階で少し整理!
ミツルギ : えーと、今回で増えたのは器用のスキルツリーで『戦意の把握』と『衝撃凝縮』、知恵のスキルツリーで『索敵』と『弱点分析』か。
いなり寿司 : それに合わせて、器用のステータスが+35、知恵のスキルツリーが+20だな。
G : ……マップが解放されてねぇと真価を発揮しない方が多いな。
咲夜 : あ、そういやそうだ。
金金金 : あー、確かにマップの表示とかの説明が多かったな。
「確かにそうなんですよねー」
まぁマップの解放が必要なのが分かったんだし、どっちにしてもそれはやらなきゃいけなかった部分! だから、サクッとマップを解放して、その辺を使えるようにしていこー!
サツキ : サクラちゃん、サクラちゃん! 今のステータスはどうなってるー? 結構上がったはずだよね?
水無月 : あ、それ気になる!
「あ、確かにそこは正確に確認しといた方がいいかもですねー! それじゃ出発前に、その辺を確認しておきましょう!」
器用が300を超えてるのは確実なはずだけど、知恵がいくつになったかは確認してないもんね! 移動前にその辺のチェックも大事! 要望もあったんだから、尚更になのですよ! という事で、最新のステータスを表示なのさー!
【ステータス】
名前:サクラ
種族:巧妙なライオン【雷】
進化階位:成熟体
Lv:2
生命 : 1530
屈強 : 208
堅牢 : 167
俊敏 : 212
器用 : 312
知恵 : 206
あ、思ってた以上に知恵が上がってた!? 屈強と同じくらいまで上がってるもんね! うふふ、それにやっぱり器用のステータスがダントツで高い! ……堅牢の低さが、更に浮彫になった気がするけど!
「麻痺が失敗する可能性は、知恵系統の敵以外ならほぼ無くなったくらいです?」
ミツルギ : まぁ知恵200を超えてれば、大体は心配はいらないはず。
富岳 : 知恵系統で進化していない場合だと、そこまで極端に知恵は高くなってないはずだからな。
イガイガ : 今のサクラちゃんみたいなもんだ!
ミナト : 知恵に極端な差が無ければ、雷纏いでの麻痺はかなり高確率だから早々防げないしねー。ただ、相手次第では出血効果とか毒の実とかは効かない場合もあるから、その辺は要注意!
神奈月 : その辺のチェックに使えるのが『弱点分析』だなー。
「あ、そういう感じになるんですね! まぁその辺は実際に使ってみましょう!」
確か弱点はスキル基準とステータス基準の2つがあるって話だったもんね。その辺の細かいところを実際に見ていきたいもん!
「えーと、あれ? そういえば『弱点分析』って、どういう仕様です?」
そういえば、詳細を確認した覚えがないよ!? 確かアクティブスキルだったような気はするけど、看破とか疾走とかと重ねて使えるの!?
「対象が1体だけの識別みたいなやつですかねー? それとも効果時間内ならずっと効果がある看破みたいなやつです? どっちなのかが重要な気がします!」
ミツルギ : 仕様としては『看破』に近いぞ。重ねて使う事が可能というか、『解析略化』の内容に追加出来る仕様だな。まぁパッと見だけだとシンプルな表示だから、ちゃんと確認したい時は詳細表示にした方がいい。
咲夜 : 効果時間内だけの追加情報になるから、その辺を見落とさないように要注意だ!
G : あ、そこを言ってしまうのか!?
こんにゃく : ……見落として、弱点がない敵だって慌てるのに期待してたんだけどなー。
金金金 : そういう事があるのか!? 何をやってくれてんだ、咲夜さん!
イガイガ : そうだ、そうだー!
咲夜 : え、今の俺が悪いの!?
「今のは咲夜さんは悪くないですね! むしろ、ご忠告ありがとうございます! というか、変な期待の仕方は止めてもらっていいですかねー!?」
確かにそういう場面は、見てるだけの側だと確実に面白い場面! だけど、初めからそれを求められるのは違う気がするー!
「ともかく、一緒に使えるなら問題なしです! それじゃマップを解放を目指しながら、東に向かって出発です! 『見切り』『看破』『弱点分析』!」
おぉ、ちゃんと一緒に発動出来たー! ふっふっふ、これで敵を見つけて確認すれば、弱い部分が分かるんだね!
「さーて、これで『索敵』を……って、もう発動しちゃいました!? え、でも何の変化もないですよ……?」
あれ? スキルの再使用時間は発生して……あ、出てるのは効果時間のゲージだ!? という事は、これも看破とかと同じ仕様っぽい?
ミナト : 『索敵』はマップに敵の情報を表示させるスキルだからねー。先にマップの解放が必須だよ?
ヤツメウナギ : 少し前に出た話題を忘れるなよー!
水無月 : サクラちゃんらしいとこだよねー!
「……あはは、そういえばそうでした。だったら、サクッと駆け抜けちゃいましょう! 『疾走』!」
ど忘れは誰にでもあるんだし、そこは気にしない方向で! ともかく今はマップの解放を目指して、東へ向かって駆け抜けていくのです! 南が高くなってる方だから、そこから予想は出来るのさー!
「あ、Lv3の『頑強なカタツムリ』がいますね! まだ距離があるので、少し止まって観察です!」
疾走を始めたばっかだけど、ズサッと止まって移動は終わり! 初めて使うスキルなんだから、どういう風に表示されてるかをちゃんと確認しておかないとね!
「えっと、赤色で『屈強↓』『俊敏↓』『器用↓』とか、黄色で『俊敏↓』『器用↓』『知恵↓』とか出てますけど……これが弱点解析の効果ですかねー? どっちがどっちか分かんないんですけど!?」
黄色と赤色が、多分それぞれスキルとしての弱点とステータスとしての弱点を表してるんだろうけど……色分けだけじゃ判別出来ないよー!? 内容が同じなら気にしなくても良かったんだろうけど、これじゃそういう訳にもいかないもん。
うん、まだ向こうからは攻撃されそうにないから、止まってみて正解! でも、これだけは分かった! このカタツムリは、明確に『俊敏』と『器用』が弱点!
サツキ : サクラちゃん、そこで詳細表示だよー!
チャガ : それでどっちがどっちかの表示は出るからな。
「あ、はい! それで確認してみます!」
今の状況はあくまで簡易表示だから、こういう風になるんだね! 慣れればそれですぐに分かるようになるんだろうけど、黄色と赤色が何を表してるかが分からないと意味がないもん!
堅牢系統だから大丈夫な気もするけど、気付かれて攻撃されないうちに確認だー! 詳細表示なのですよ!
『頑強なカタツムリ』
進化階位:成熟体
Lv:3
弱点【スキル】:『屈強』『俊敏』『器用』
弱点【ステータス】:『俊敏』『器用』『知恵』
おー、こんな風に表示されるんだ! 赤色がスキル基準で、黄色がステータス基準なんだね! うん、そこはしっかりと把握!
「えっと、この場合だと『俊敏』と『器用』が弱点になってる訳ですよね? 逆に何も出てない『生命』と『堅牢』に秀でてるって認識でいいんです?」
多分、そういう事で合ってるはずだよね。低い部分が表示されるんだがら、表示されない部分は低くはないって事!
ミツルギ : その認識で合ってるぞ。耐久寄りだな、このカタツムリ。
こんにゃく : ただし、ステータスでそこそこ『屈強』はある事になるから、攻撃力もそれなりにあると考えた方がいいな。
富岳 : ステータスの『知恵』が低いから、状態異常は入りやすい可能性は高いぞ。ただ、こういうパターンだとそうでもない時もあるから気を付けろ。
「えっと、状態異常は効きやすいのか、効きにくいのかどっちですかねー?」
ステータスの知恵が低いってのは分かったから状態異常は効きやすい気はするけど、そうでもない場合って何ですか!? うがー! 意味が分からないんですけど!?
G : あー、確かにそこは混乱するか。えっと、知恵のスキルツリーには状態異常を防ぐスキルが多いルートがあるからな。
富岳 : 説明が足りてなかったな。スキル基準の方に『知恵』が出てきてないから、それなりに知恵のスキルツリー自体は伸びている状況だ。まぁ言ってしまえば、サクラちゃんが知恵で解放しているルートか、もう片方かの2択になる。
「あ、何となく分かりました! 私の解放してるルートなら、戦闘自体には直接影響はないですもんね!」
そっか、そっか! 戦闘用のスキルじゃなくて、色々情報を見るのに便利なスキルのルートだもんね! スキルとしては色々解放してる事にはなるけど、戦闘中には役立たないって事なんだ!
ミツルギ : まぁ片方だけにしか弱点として出てこない場合は、単純に弱点と言えない場合があるから要注意だぞ!
G : 両方に出ているとこが、本当の弱点だからな。
ミナト : 今回の場合は『俊敏』と『器用』だから、攻撃速度も移動も速くないし、連撃や遠距離攻撃は気にしなくていいよー!
「はい! なんとなく『弱点解析』での判断の仕方も分かりましたし、実際に戦ってみますね!」
うふふ、耐久性は高いみたいだけど、明確な弱点も分かった! さーて、それじゃLv上げをしていこー!
まだマップの解放は出来てないけど、ちょっと『衝撃凝縮』の効果を試してみようかなー? これはマップの解放が出来てなくても、効果自体は出るはず! 具体的にどうなるのかがよく分かってないけど、自分で確認するって決めたもんね!
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