第332話 適応進化の維持の為に
進化を始めようとしてたら、なんだか適応進化の維持の方に必要な手順があるっぽい! 水晶と増幅石の2つが必要だって話だったけど、ただ持ってるだけじゃ駄目なの……? その辺の説明、もしかしてどっかで飛ばしちゃった!?
「えっと、何か手順があるみたいですけど、何をどうすればいいんですかねー?」
ここは素直に聞いておくのがいいと思うのですよ! 変に自分だけでやって、雷の適応進化を失うのは嫌ー!
ミツルギ : 初めての進化の手順になるから、進化項目でチュートリアルが出てるはずだぞ!
富岳 : あぁ、そういえばこれはチュートリアルがあるんだったか。すっかり忘れていた。
ミナト : そういやそうだったね!? ごめん、サクラちゃん! チュートリアルの存在は完全に忘れてたよ!
「あ、普通にチュートリアルはあるんですね! それなら少し安心です!」
そっか、別に説明を飛ばしちゃってた訳じゃないんだ! これから出てくるのなら、そりゃ説明は見てなくて当然だよね! うん、なんかちょっとホッとした!
金金金 : 富岳さんやミナトさんがチュートリアルを忘れてるとは、正直意外だった。
こんにゃく : 流石に仕方なくね? 確かこのチュートリアルって成熟体へ初めて進化する時だろ?
ヤツメウナギ : いや、微妙に違うぞ。成熟体へ進化する時に適応進化になってて初めて出てくるチュートリアルだったはず。
こんにゃく : あー、そうだっけ?
ミツルギ : 1種族目で適応進化が発生してたら、初めての成熟体への進化の時に出てくる事になるからなー。そこは勘違いしても仕方ない。
サツキ : 誰でも忘れる事はあるし、そういうとこは仕方ないさー!
「あはは、まぁ確かにそれはそうですよね! 他にもたくさんの種族がいるんですし、最初にしか出ないチュートリアルは忘れても、ある意味当然ですもんね!」
私だって、他のゲームのチュートリアルのタイミングを全て覚えてるかと聞かれたら、全然分かんないもんね! そう考えたら、忘れてても全然変な事じゃないのです!
ミナト : あはは、まぁなんでもかんでも正確には覚えてられないからねー。
富岳 : ……だな。とにかくチュートリアルが出るなら、それを見ながらやればいい。
咲夜 : 間違っても、チュートリアルを飛ばすなよー!
イガイガ : サクラちゃんは、チュートリアル飛ばしの前科があるからな……。
神楽 : こんばんはー! チュートリアルを飛ばすって、最初のやつだよね! アーカイブで見た!
真実とは何か : それが真実なのである!
「さーて、その過去の事は忘れましょう! それじゃ進化を始めていきますねー!」
という事で、進化の項目を表示! ……あれ? チュートリアルが始まらないよ? あっ、『適応進化の維持』のチュートリアルって大きく表示が出てる! 選択しないとダメみたいだけど、多分これだー!
<『適応進化の維持』のチュートリアルを開始します。チュートリアルを行いますか?>
「おぉ、始まりました! ここはもちろん、はいですとも!」
チュートリアルを飛ばして痛い目は、もう既に見てるもんね! 手順を間違えたら台無しになる事もあるみたいだし、雷の適応進化を失いたくはないんだからここはしっかりやらないと!
サツキ : チュートリアル、開始ー!
金金金 : さて、どういう手順になるのか。
神楽 : 成熟体への進化をやってるのは分かるけど、適応進化の維持の意味がよく分かんない?
ミツルギ : この辺は、オンライン版とは全然違う要素だからなー。
チャガ : オフライン版固有の進化の部分だな。
神楽 : おー、そうなんだ?
水無月 : ワクワク!
「オンライン版とは全然違うとこなんです? まぁとりあえず先に進めていきますね。えーと、まずは維持に必要なアイテムの用意ですかー! 宝石系アイテムが1つ、増幅系アイテムが1つ……どっちもあるから問題ないですね!」
水晶と増幅石が1つずつ必要だっていうのは、ゲーム内ではここで初めて分かるみたい! これって今のタイミングで初めて知って慌てて確保するような事もありそうだよね!
「いやー、揃ってて良かったです! あ、持ってたら次の段階に進むんですねー!」
ふふーん、これから必要なアイテムを探しに行く必要が無いのはありがたいのですよ! なんだか必要個数のところに『成熟体への進化には』って書いてあるのが気になるけど!
いなり寿司 : ……そういや、このチュートリアルを見た時、アイテムが揃ってなくて大慌てで探したりしたな。
ミツルギ : あー、それはある。俺もそうだった。
こんにゃく : そう考えると、既に揃ってたサクラちゃんは運が良いんだな。
「そうなりそうですねー! えーと、次は……あ、まずは今の適応進化の状態を宝石系アイテムへ移すんですか! ……これ、移さずに進化を実行したらどうなるんです?」
なんだかここが富岳さんの言っていた、手順を間違えたら台無しになる部分な気がする! 私の直感がそう告げているのですよ!
富岳 : それをすれば、適応進化が消滅して普通の進化になるな。気を付けないといけない手順がそこの部分だ。
ミツルギ : 適応進化を維持する為には、一番ミスしたらいけない手順になるぞ。
金金金 : ふむふむ、だからミナトさんは教えようとしてた訳か。
ミナト : そうなるよー! まぁチュートリアルがあるのを完全に忘れてたのはあるけどね。
「そういう事なら色々と納得です! 本当に注意しないといけない部分ですねー!」
地味にこのチュートリアルは自動で発生するんじゃなくて、選択して発生するようになってたもんね。あからさまな注意書きになってはいたけど、あれはスルーする人もいそうな予感!
「さて、それじゃ早速移していきましょうか! えっと、宝石系アイテムの中から水晶を選択して、適応進化の保存を選択ですね。これでいいんですかね?」
とりあえずチュートリアルの説明に従って、持ってる水晶を使用していくのです! 確認が出たけど、もちろん実行ですとも! あ、アイテム欄から水晶が目の前に勝手に出てきた!?
<未成体【巧みなライオン【雷】】の適応進化を【水晶】に保存し、未成体【巧みなライオン】へと変化しました>
わわっ!? 水晶に向けて私のライオンから電気が迸っていったよ! ……見える前脚を見てみたら、これまでバチバチと流れてた表面の電気が無くなってるね。
「今の状態って、ただのライオンになっちゃってますねー。あ、水晶が『水晶【雷】』に名前が変わってますし、なんか中で放電してますよー!」
ちゃんと雷の適応進化は水晶の中に移せたみたいだけど、なんか今の状態は寂しい感じもする……。でも、これが必要な手順なんだから仕方ないよね! それにすぐに元の状態に戻せるはず!
ミツルギ : 間違っても、今の段階でその変化した水晶は使うなよー! 元の状態に戻るだけだからなー!
咲夜 : 手順を間違えそうで、なんか緊張感が……!
神楽 : なんだか地味に面倒な手順だね? サクッとそのまま進化じゃ駄目なのかな?
ミナト : 一応、この手順にも意味はあるんだけどね? 今の段階だとネタバレ案件だから、下手な事は言えないだけで……。
富岳 : そういう事になるな。
神楽 : そうなの!? それは失礼しましたー!
「ここにもネタバレ案件が含まれてたりするんです!?」
相変わらず、色んな所にネタバレ案件が眠ってるねー。この場合のネタバレ案件ってどんなのかな?
いくつかの適応進化を保存しておいて、それを自由に選べるようにしてるとか? 何種類か保存出来てたら、そういう事もしたくなりそうだもんね!
「うーん、まぁそこは今は気にしないで先に進めていきましょう!」
気になる部分ではあるけど、成熟体への進化をしていきたいしね! 今はまだその下準備段階って感じだもん。ちゃんと必要な物は揃ってるんだから、チュートリアルの手順を間違えないようにサクサクと進めていこー!
「えっと、次は……おぉ、ここで増幅石の出番ですか! あ、でもこの段階で先に成熟体への進化をしてもいいんですね?」
うーん、どっちを先にするのがいいんだろ? どっちを先にするか、チュートリアルで選択肢が出てるし……。
金金金 : 悩み顔の狐っ娘アバター! これ、どっちを先にするのがいいとかあるのか?
咲夜 : 特になかったはず?
イガイガ : ここは全く知らない方を先でもいいんじゃね?
ミツルギ : サクラちゃんの自由に決めていいとこだけどな。まぁ増幅を先でいいと思うぞ。
ミナト : あ、それならサクラちゃん、スクショの準備ねー!
「え、スクショの準備が必要って何かあるんです? あ、何か演出があるんですかね!?」
さっきの水晶の中へ、雷の適応進化を移す時もそれなりに演出はあったもん! それなら増幅石を使う時にも演出がありそう!
というか、ミナトさんが勧めるのなら間違いなくあるよね! 場合によっては今日のサムネイルになるかもしれないし、候補にする為にもそこは狙っていこー!
「それじゃ先に増幅石を使っていきますねー! えっと……増幅石を使用して、対象を『水晶【雷】』にすればいいんですね。えいや! おぉ! 何か始まりました!」
わわっ! 決定を選んだら、増幅石がアイテム欄から出てきていきなり砕けたよ!? これはスクショの連写を開始だー! 連写で撮ってください!
おぉ、そうしてる間にも砕けた増幅石の欠片が次々と水晶に当たっていって、溶け込んでいってる!? 欠片が溶けていく度に、水晶の中の放電もどんどん強まっていってるよ!
「わぁ! 水晶の中で放電が強まっていくのがすごいですね!」
うふふ、これはスクショを撮る準備をしておいて正解だね! ミナトさんがそう言った理由はよく分かるよ! これは撮り逃すのは損だし、今日のサムネイルの第1候補!
水無月 : なんか神秘的な光景だー!
金金金 : ほほう、これは結構な迫力だな。
咲夜 : ……水晶での雷の適応進化の増幅の光景って初めて見た。
イガイガ : これ、使う宝石によって見た目が変わるんだよな。
ミツルギ : 何の適応進化を増幅させるかでも変わってくるし、増幅草か増幅石かでも変わってくるからなー。
ミナト : 雷の適応進化と水晶の組み合わせは、結構派手なんだよねー!
「使うアイテムによって、その辺の演出って変わるんですね! あ、終わっちゃいました……」
もうちょっと見ていたかったけど、砕け散った増幅石の欠片は無くなっちゃった。でも、水晶の中の電気はさっきよりもかなり強まってるね! アイテム名もまた変わって『水晶【雷】:増幅Ⅰ』ってなってるね! 地味に増幅Ⅰの数字が気になるけど、そこはまぁ今はいいや!
ともかくやってみて分かった! 増幅石の役割は宝石の中に保存した適応進化の効果を増幅させる事なんだ! この増幅した後の水晶を使って、成熟体へ進化した後に再び適応させるって事なのかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます