第136話 新たなエリアへ
脚を引っ張ってきた樫の木は、その辺の樫の木に手伝ってもらって撃破完了! という事で、改めて移動開始!
「それじゃ改めて出発です! 『看破』『威嚇』『疾走』!」
流石に何度もさっきみたいな邪魔される事はないはずだから、同じ手段でやるよー! 手段自体は特に問題ないみたいだしね! ふっふっふ、雑魚敵は逃げ惑うと良いのさー!
サツキ : サクラちゃん、いっけー!
咲夜 : 無事に辿り着きますように!
神奈月 : フラグにならなきゃ良いけど……。
ミツルギ : だよなぁ……。
咲夜 : 俺の扱い、どうなってんの!?
イガイガ : 変なフラグ製造屋?
咲夜 : おーい!?
「ここからさっきみたいなのは勘弁ですからね!? え、いくらなんでもないですよね!?」
もう既に走りだしちゃってるけど、これで毎回さっきみたいな事になるなら威嚇は使えなくなるよ!? たまーにああいう事があるくらいで、多分今回は大丈夫なはず!
ミナト : ……あはは、可能性としては0ではないからね。
富岳 : まぁ木については、威嚇中ならマップを見て確認すれば済む話でもあるがな。
咲夜 : あ、そういやそうだ。って、この状況でそれは無茶じゃない?
ミツルギ : 看破があると、ついそっちに意識が行ってしまう……。
いなり寿司 : 無茶と言えば無茶だけど、まぁ出来る人は出来るやつだしなー。
「あ、威嚇で交戦状態に入ってるんですから、マップを見て避ければよかっただけですよ!」
看破を手に入れる前はそうやって判別してたのに、なんで看破を取ったらその手段を忘れてたの、私! 地味になんか無茶とか言われてるけど、どういう意味なんだろ?
うーん、とりあえずマップの表示を拡大して、敵の位置を分かりやすくして実際にやってみよ!
「……って、マップを見つつ、看破で周囲の状況を把握しながら、周囲の木とか根を避けて走るのって難しいんですけど!? わっ!?」
脚が木の根に引っかかって転びかけたよ!? うぅ、折角転ばなくなったのに、これじゃまた転びそう!? うがー! これって情報量が多過ぎて、逆に混乱するよ!? 無茶って意味はこれかー!
ミナト : あらら、なんか混乱しちゃってるねー。
富岳 : まぁ流石に疾走での移動中だとこうなるか。
ミツルギ : これはやり慣れてても混乱する時はあるから、その辺は仕方ない。
チャガ : せめて疾走は使わないか、森みたいな見通しが悪めの場所では避けるべきだなー。
「そういう事は早めにいってくれませんかねー!? うぅ、もうマップでの確認は諦めます!」
これじゃ進もうとしても逆に進めなくなっちゃう! 看破で把握出来る範囲だけ警戒して、もし襲われた時はまた迎撃する方向で動く事に決定!
一応マップの最小表示でも敵の赤い印は確認出来るから、それをちょいちょい見ながら進んでいけば、比較的安全に行けるはず! この調子でどんどん南に進んでいくぞー!
ミナト : 今日は新エリアに辿り着いたくらいで終わりかなー?
ミツルギ : ん? あぁ、もう少しで20時か。
咲夜 : さっきの樫の木で地味に足止めになってたのかー。
真実とは何か : それが真実のようである。
え、そんな時間になってるの? えーと、あ、現在時刻は19時50分になってるし、もうそんなに今日の配信は残り時間はないね。うーん、あの樫の木め!
「この時間だと、ミナトさんの言った通りになりそうですねー。実況外でのプレイは、またマップの解放からですかねー」
まずどこのエリアに行ったとしても、マップの解放が最優先だよね! まだこの先がどんなエリアか分からないけど、マップは現在地を知るために必須! 疾走を使えばそれほど時間はかからないはずなのさー!
ミツルギ : あ、サクラちゃん、少しだけネタバレに近い情報をいいか? 実況外のプレイになるなら言っといた方が良いと思う内容。
富岳 : あぁ、確かにそれは言っておいた方が良いか。
ミナト : うん、それはそうかも?
G : この先のエリアは……あー、そうか。言っといた方がいいな。
金金金 : そんなに満場一致するような内容なのか?
咲夜 : する内容だなー。
「え、そういう情報なんです? うーん、それなら聞いておいた方が良さそうですけど……ここはあえて聞きません!」
実況外になるから教えておいた方が良い内容って事は、配信中で私が疑問に思いそうな内容なんだと思う! でも、そこを試行錯誤するのも良いよねー! 聞かなければ盛大に詰むという話でもないみたいだし、無理に聞く必要はないのです!
ミツルギ : 思いっきり断られた!?
ミナト : あはは、まぁ聞く聞かないはサクラちゃんの自由だからねー。
咲夜 : 実況外のプレイ動画が今から楽しみになってきた。
金金金 : いや、本当にどういう内容!?
真実とは何か : その真実は実況外のプレイ動画で判明するであろう。
いなり寿司 : そうなるだろうなー。
金金金 : あ、発生するかもしれない事じゃなくて、必ず発生する事なのか。
ミツルギ : 絶対とは言えないけど高確率でなー。
「ふっふっふ、何が来ようとも、何とか自力で乗り切ってみせます!」
どういう内容かは分からないけど、もし無理だったら明日の配信中にやればいいしね! とりあえずは可能な範囲で自力で頑張るのみですよ! 元々誰かに聞かないとクリア出来ないなんて風には作られてないはずだし、自力でもなんとかなるさー!
「あ、そう言ってる間にマップの南端に到着です!」
ぱっと見ではこの先のエリアの様子は見えないけど、どういう風になってるんだろうね? 草原から河川域に移動した時はエリアが切り替わって一気に見える景色の範囲が広がったから、そういう系統かな?
そういえば南に行ってる間は少しだけ登ってた気もするから、場所としては高い位置になりそうな予感! 疾走と威嚇の効果はまだ残ってるけど、そう長い時間じゃないからこのまま突っ込んじゃえ!
「それじゃ新エリアに進出です! レッツゴー!」
新エリアへの第一歩、踏み出していくのです! さーて、どんなエリアなんだろ?
<『名も無き高台の森』から『名も無き丘陵』へとエリアが切り替わりました>
<規定条件の達成により『名も無き高台の森』のエリア名が変更可能になりました>
「わぁ! 木が一気に減って、草がメインの場所になりましたね!」
雰囲気的には少し草原エリアに似てる? うーん、でもここは完全に平坦って訳でもなく、小高い丘みたいなのかいくつか連なってる!
丘陵ってなってたし、草原エリアみたいな平地ではないんだね! ちらほらと木が固まって植わってる場所もあるし、のどかな感じの場所! でも今は夜のせいか夜目があっても遠くは見渡しにくいし、昼間に来たかった気がする。木の育成をどれだけするかにもよるけど、今日の実況外のプレイ中で昼間になりそうかな?
金金金 : 丘陵エリアか。こりゃかなり広いな。
サツキ : サクラちゃん! ここはのんびり寛ぐのにお勧めスポットだよー!
ミツルギ : あー、何もせずにぼーっと木陰で休む癒しの場所として有名ではあるか。
咲夜 : 飛行系の種族で飛ぶのも人気があるエリアだよなー。
「おぉ、そんなお勧めスポットなんですか!」
そう言われてみると、確かに昼間の時にゆったりとピクニック気分でいられそうな場所だよね! まだ私は進出したばっかだから敵が厄介かもしれないけど、このエリアのエリアボスを倒した後とかにそういう寛ぎ方も良さそう!
「鳥で飛ぶのもやってみたいとこですねー!」
ミナト : その為にもまずは1種族はクリアしないとねー。
いなり寿司 : まぁ鳥系は初期種族にはいなくて、全部ロックされてるからなー。
サツキ : 鳥なら私的にはツバメがお勧め!
咲夜 : タカとかフクロウも結構強くていいぞ。
「おぉ、ツバメもタカもフクロウも良いですねー!」
タカとフクロウは敵として戦ったけど、あれを自分で実際に操作しながら大空を飛んでいくのはやってみたい! うー、ライオンはライオンで楽しいんだけど、こうやって聞いてると他の種族もやってみたくなるー!
でもまだアンロックされてる種族は解放出来ないから、まずはライオンの育成が大事! それにライオンでこの丘を駆け回るのも楽しそう! というか、まだ疾走の効果が続いてるから既に駆け回ってるけどねー! いやっほー!
「おぉ、タヌキとかもいるんですね! イタチも発見です! ……って、あれ? なんか、近寄ってきてません?」
ミナト : まぁ威嚇がまだ発動中だしねー!
咲夜 : もしかしてサクラちゃん、効果中なのを忘れてた?
「もしかしなくてもそうですね!? ぎゃー!?」
うぅ、完全に威嚇や敵の事を忘れてた!? わっ、一気に襲い掛かって、足元にも何かいたー!? あ、他にも襲い掛かってくる敵が見えるって……これは逃げきれないヤツー!
<サクラ【器用なライオン【雷】】が死亡しました>
<死亡した為、ランダムリスポーンとなります>
<『死亡還元』の効果で、進化ポイントを1獲得しました>
死にました。ほのぼのとした景色を見て油断しまくってたら、死にました! 袋叩きにあって、殺された!
ミツルギ : またサクラちゃんらしい事を……。
サツキ : サクラちゃん、ドンマイ!
いなり寿司 : ほんと、良く死ぬなー。
イガイガ : それでこそサクラちゃんだがな。
「まぁ死んだら死んだで仕方ないですね! 進化ポイントが手に入ったからよしとします!」
死んだからこその利益もあったもんね。いきなりランダムリスポーンになったけど、疾走や威嚇の効果はこれで完全に切れたし問題なし! そういう事にしておこう!
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