のじゃロリ元賢者のわしが占い師やってたら女淫魔やら人狼少女やらなぜか女に好かれるんじゃが!?
一ツ木
第1話 のじゃロリ元賢者の夕餉
これは、人間の文化の発展により神秘が少しづつ失われていく世界でのお話。
ここでの神秘とは非科学的な要素全般のことを指す。
ある穏やかな夕食どき。
「ししょ~、できた。」
「ん。おお、すごい大きいの作ったのぅ、ルー」
「ぼくがたべるの。」
「食べきれるかのぅ?」
「うん。」
子供と子供がハンバーグを作っている。
正確にいうと片方は子供ではない。
「あらぁ~ずいぶん大きいですねぇ。中まで火が通るかしら……」
「なまでもへーきだよ。」
「ああ、そういえばルーちゃんはそうでしたね!」
「うん」
「サロの分も作ったがこんなもんでよいかの?」
「はいー!ラニャ様の愛の結晶ならどんな形でもいただきます!」
「愛の結晶ではなくハンバーグじゃろ」
「愛の……肉……肉欲……」
「含みのある言い方をするでない。そういうのルーが覚えたらどーするんじゃ」
「おなかすいた」
「やだなぁ英才教育ですよ~同じ神秘の怪物としての~♪」
「おぬしは神秘より思いっきり魔族じゃろが。早く焼いとくれ」
「おなか」
「みろ。ルーが限界じゃ」
「はいはい、ただいまー」
楽しげな食事の準備。実のところ誰一人血のつながりはない。
サロと呼ばれたやけにつやのあるムチムチした女は、女好きというか女しか好きじゃないサキュバス。
ルーと呼ばれた垂れた犬耳・黒髪・オッドアイの子供は人狼の女の子。
ししょーと呼ばれた白髪ロングの少女?は元賢者のラニャ・オウル・マギラステ。この家の主。
この奇妙な三人が出会ったのはまだ最近の話。
≪占い処【モーニング☆スター】≫
とてもとても爽やかな名前の店だ。名付けたのはルーとサロ。けしてゴツゴツした鉄球のついた鞭のようなものを想像してはいけない。
ここにはこの世から失われようとしている、【神秘】がよく集まってくる。
占いを表の商売に
うらないといいながら、
裏の商売を魔術や神秘系の問題の依頼、相談、解決を行う店。
毎日毎日色々な客が来る。
明日も変わった客がくるようだ。
・・・・
「んんむぐむぐ・・・・」
カチャカチャ
グーでフォークを握り夢中になって食べるルー。
「こーれルー。口がソースまみれじゃ。」
「うん。むぐむぐ・・・・」
ルーの口をふくラニャ。まるで親子だが関係的には師弟らしい。
「あーん。私にもお願いします!」
わざとソースを口の端につけるサロ。
「おぬしは今夜、ベッドで可愛がってやるから楽しみにしとけ!」
「きゃー食べられちゃうー♪」
「まったく、出会ったときの淑女はどこへいったんじゃ……」
「あれはー人間の世界で生き抜くための戦略です!うふふ♪」
「困った伴侶じゃ。」
サロとラニャは女同士ではあるがサロとしては夫婦であると認識している。サロは。ラニャは別にそうでもない。魔族と元賢者なので俗世間のルールなど気にしない。
「ししょー、はんりょってなに?」
「死ぬまで隣に一緒にいてくれる者の事じゃ」
「じゃあ、ぼくもはんりょ?」
「んー、ルーが大きくなってそれを望むならのぅ。」
「じゃあぼくもなるー」
「またついておるぞ、ほれ」フキフキ
この物語は、
こんな神秘系の女ばっかりになぜか好かれる
ラニャのハーレム物語?かもしれない。
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