74.始まりの街ルクシア-20
「やっとこっち側に戻ってきたな」
「移動のための魔法陣の場所が変わっているとは思わなかったよ。見つかりやすい場所にあってよかったけど、そうじゃなかったらもう一晩こちら側で過ごすことになるところだった」
「これも覚えといて広めないとな」
拠点を出てから三日目の昼過ぎにようやくルクシア北のエリアに戻ってくることが出来た。以前ルクがサスカー海岸で困っていたときのように今回もボスエリアからの移動用の魔法陣の場所が俺が来た場所ともジントたちが来た場所とも違っていたが、比較的開けた場所にあったのですぐに見つけることが出来た。発見が困難すぎる場所には出現しないようになっているのかもしれない。
しばらく観察してコリナ丘陵側での魔法陣の位置を全て記録するというのもしてみたいとは思うが、かなり時間がかかりそうだ。
「夜まで歩きゃあ街に戻れるか?」
「遅くはなるが十分にたどり着けるだろう。わざわざ今日一日外に止まることも無い」
「早く行こうよ!もうキャンプするの疲れた」
「街に戻って早くベッドで寝たいです」
「ちょっとぐらい遅くなっても大丈夫だろ?早く行こう」
このメンバーの進行速度はこの3日で大体わかったが、今から街に戻っても午後7時までには戻れるだろう。
「夜に行軍できるような明かりはあるのか?」
「アルが光魔法を使える。アキハも火魔法で明かりを出せるから大丈夫だ」
俺は魔法を使えないので不可能だが、魔法を使えるプレイヤーがパーティーに入れば明かりを出せるのだ。俺が夜に探索するなら“梟の目”スキルを鍛えて暗い中での視野を広げるか、松明でも作って使う必要がある。
「わかった」
その後昼食休憩もそこそこに再び街に向かって歩き始める。
******
その後、午後7:30に街にたどり着いた。街へと戻る途中では、すでに暗くなっている中で街と反対方向に向かうパーティーをいくつか見かけた。俺は以前は暗い中での視力がなかったので一切夜の探索はしていないが、夜にしか出現しないモンスターや、入手できないアイテムがあるのだろう。
「やっと着いたな。思っていたより長旅だった」
「やっぱ向こう側にもちゃんとした家か宿のある拠点を作らねえとな。街に戻ってくるのがこんなに安心するんじゃあ、外で探索なんて続けられねえよ」
「はやく、ご飯食べに行こうよ!」
「俺も腹減った。ほとんど保存食しか食えてなかったし。行こうぜ」
「うし、ちょっと豪華に肉でも食うか!ムウも来いよ、おごるぜ」
年少組が急かすと、ジントが景気よくそう言う。
「ありがとう。どこかいい店があるのか?」
「つい最近オープンしたプレイヤーの店なんだけどよ、いろんな肉料理を出してくれんだ。でっかい肉を焼いたやつとか、煮込んだのとか。結構人気だけどその分高いから、たまにしか食えないんだよな」
「それは楽しみだ。こいつらが入れればいいがな」
店のことを教えてくれたジントに、街の中までついてきた三匹を示す。
「ちげえねえ」
軽く笑い飛ばしてジントは皆を先導して歩き始める。
街には戻ってきたが、今日はもう夜になっているのでタリアのところにアイテムを売りにいったり新しい防具や鉈を作ってもらうのは明日以降にしよう。今日は晩飯を食った後、適当な宿に入ってぐっすり寝るのだ。寝袋もあったし野営をすることには慣れたが、それでもベッドで寝たほうがぐっすり眠れることには違いはない。そこでもまた三匹が入れるかが問題になってくるのだが。
自分で料理をしておいていうのも何だが、久しぶりにしっかりとした料理を食べるので、お腹が空いて仕方がない。楽しみだ。
その店は街の南側にあるらしく、北の門から中央の露店広場を抜けて南へと向かう。中央の露店広場は以前の所狭しと店が並んでいたころと比べると露店の数が減っていて整然としている。
以前は向かい合う店同士の間に2メートルもないほど所狭しと露店が並んでいたが、今は全体的に端に寄っているだけで中央は広く空間が空いているのだ。おそらく、生産職のプレイヤーも他の街に向かってこの街にいる人口が大きく減っているのだろう。
そんな空間的に余裕がある中を三匹を連れて歩いていると、周りを行くプレイヤーの目を非常によく集めた。
「着いたぜ」
ジントがそう言いながら左側の店を示すので見ると、頭上にはデカデカと看板が掲げられており、筆記体で店名が書いているようだ。以前街にいた頃にも幾度か大地人のレストランを利用したが、そのときにはこれほど目立つ店は無かったような気がする。
ここに来るまでの道中も目立つ看板を掲げた店をいくつも見かけたし、おそらくプレイヤーが店舗を借りたり買ったりして自分だけの店を持っているのだろう。
「でかい店だな」
「だろ?開店のときも掲示板とかビラとかで盛大に宣伝してたし、今のとこ一番有名な店じゃねえかな」
「なるほど」
店に入る前にジントが奥に向かって声をかけてくれる。
「すまねえ、ちょっと訳ありなんだが、誰か来てもらえるか?」
するとすぐにウェイターが出てきた。そのプレイヤーにジントと、ジントが言葉足らずな部分をマナミが事情を説明すると、驚きながらも三匹も一緒に入るのを許可してくれた。敵対的なように見えなかったことと、街に防衛機構が存在していることで危険は無いと判断されたようだ。
店内に入ると奥の方に厨房があり、かなり大きな机が余裕を持って置かれている。
7人で囲っても余裕の広さだ。おそらく、先程ジントが言っていたように大きな肉が運ばれてくるのでそれを置くためだろう。
席につくとすぐにウェイターが水を持ってやってきた。
「いらっしゃいませ。こちらがメニューとなっています。決まりましたらお呼びください」
ウェイターは高校生ぐらいの少年だ。あちらの世界では画像でしか見たことが無いが、ウェイターとしか説明の出来ない服を着ている。こちらの世界とは合わないかと思ったが、繊細な作りの調度品とは以外にマッチしている。
「何か、おすすめは無いかな?最近は来ていなかったから新しいメニューがあったら知りたいんだけど」
「そうですね。だったら、カーリーブルはどうでしょうか。ネクサス周辺にいる牛型のモンスターですが、最近鮮度を保ったまま輸送する方法が見つかってこちらに持ってこれるようになりました。ルクシアで入手できる肉よりも美味しく、今は一番人気ですね」
ルクシア周辺で肉が取れるのは知らなかった。俺がまともに探索しているのは北と南だけなので、おそらく東の草原で取れたのだろう。
「じゃあそれで頼むわ。メニューは任せる。こいつらにも適当になにか。普通に料理を食べるからよろしく頼む」
「わかりました。しばらくお待ち下さい」
そう言ってウェイターが離れていく。店の中には他に一組のパーティーがいて、机の上に置かれた大きな肉をみんなで分けて食べている。
上へと続く階段もあり、二階も存在しているようだ。
「これだけの店を作んのにいくらかかったんだろうな」
「相場には詳しくないが、50万ゴールドはくだらないだろうな」
「私の友達のお店作った子が、2階建てだと100万はするって言ってた。ここもそれぐらいはするんじゃない?」
「100万ゴールドもどうやって集めたんでしょう」
「その友達は何人かで一緒に作ったって言ってたよ」
「どっちにしろ、一人で何十万ゴールドも集めてるんだろ?何をしたらそんなに稼げるんだろうな」
「一ついくらの依頼をするよりいくつも武器を売ったほうが金になるんだろ。トップ組は金に糸目をつけないだろうしな」
「私達には想像もできないな」
気になった単語があったので俺も話に参加する。
「トップ組というのは何のことだ?」
「ああ、ムウは掲示板は見ないんだったな。トップ組ってのは実力で有名なパーティーとかプレイヤーのことだ。お前みたいなのもいるからトップ組が絶対的に強いわけではないんだがな。掲示板で有名だったり、ギルドでの冒険者ランクが高いパーティーとかがそう言われてるから、実力は確かだぞ」
「《三日月同盟》とか《竜剣騎士団》とか、後は《鹿威し》とかも有名だよね。あー、かっこいい」
腕にナツを抱えたアキハが少しうっとりしながら言う。トップ組とやらにうっとりしているのか、腕の中のナツにうっとりしているのか判断に困るところだ。
「アキハの言ったのは本当に有名なところだけだな。そのあたりはβテストの頃のギルドだが、それ以外にも特にパーティー名を名乗ってない集団も結構ある。単純に実力があるってのもあるが、やっぱ話題になるもんは必要だよな。こっちの世界にはアイドルもYouTubeなんかも無いし」
「それは確かにあるだろうな」
あちらの世界では存在していたエンタメが存在しないから、新しいエンタメを求めて人々が飛びついているのだろう。そういうものと考えれば、トップ組と言われる集団が存在するのもうなずける。戦闘の強さ、攻略の速度というのは明確な力量の指標として存在しうるし、それらが優れたプレイヤーが話題に上がり尊敬を集めるのは当然だろう。
だが、と、苦笑いが漏れる。
「どうした?急に笑って」
「いや、そんな話を聞いたら、俺の仲間が喧嘩を売りに行きそうだなと思ってな。俺より喧嘩っ早い連中が多いから本気でありそうな話なのが少し困るが」
俺がそう答えると、ジントは興味があるように乗り出してくる。
「へえ、お前の仲間か。そういや、そんなことも前言ってたな。どんなやつらなんだ?」
ジントだけではく、皆が注目しているのを感じながら言葉を紡ぐ。
「俺と似た大バカ達だ。強さとか戦いとか新しい景色とか、そういうのが大好きで突っ走ってしまうような奴らだよ。今はそれぞれあちこちで探索をしているらしいが、またそのうち会うんだろうな」
βテストの頃やこちらに来てからのことを思い出しながらそうまとめる。
「その人達もムウさんみたいに強いの?」
「まあ、自分で言うのは癪だが確実に他の奴らの方が強いだろうな。そもそも俺の戦い方は一対一で正面から戦うようなスタイルじゃない。パーティーで戦うとなったらまた話は別だが」
それでも、あいつらの強さはやはり飛び抜けている。いくら戦うことに慣れていて鍛えていると言っても、俺の武器は弓という遠くから射つことを本分とする武器であり、スキル自体も探索に向いたものであることから純粋な戦闘力では一歩劣るだろう。
「そんな強いやつらがいたら話題に上がりそうなもんだけどな」
「探索や攻略ではなくそれらに関する情報収集を主に行っているプレイヤーもいるから、そういうプレイヤーなら見かけていそうだな」
「え、でも私結構掲示板見てるけど、そんな強い人たちの話聞いたこと無いけどな。どのあたりにいる人?」
そう尋ねてくるアキハと、隣りにいるアルの目線と指は宙を動き回っており、今も掲示板で情報を探しているとわかる。
「俺も詳しくは知らないが、どっか新しい街の方に二組と、コリナ丘陵、南のボスエリアの向こう側に一組ずつ行ってるらしい。おそらくあいつらが他と比べて突出して進んでいるから目立たないんじゃないか?」
「そこまでの実力なのか?」
「今のトップ組の強さは知らないが、遅れをとることはないだろうな」
「まじかよ…。すげえな」
街に戻ってくるまでの間に食料調達のために二度戦闘をしたので、俺の戦闘力はある程度6人に伝わっている。そのため、突拍子もないように思える話も本当のことだと受け止めてくれるのだ。
そんな会話をしていると、大きな深皿が運ばれてきた。こんがりと焼けた肉が乗っている。次の皿にはスライスされた肉が煮込まれたものが乗っている。他にもレアステーキなど色々な肉料理が運ばれてきた。ジントの説明どうり肉料理が主体になっているようだ。
三匹のもとにもそれぞれ焼いた肉を載せた皿が運ばれてきた。早速嬉しそうにかぶりついている。あれほど大きな肉を一度に与えたことなど無かったので大喜びだ。
「うし、それじゃあ料理も来たことだし、食うとするか!」
「いただきまーす!」
皆で肉に手を伸ばして食べ始める。アルとアキハが肉を奪い合ったり、皆が気づかぬうちにセブンが一品食べ終えていたりして騒がしいものの楽しい宴となった。
途中でジントたちの知り合いが入店してきて、ジントやマナミがしばらく話し込んでいた。攻略情報や世間話など、話すことはたくさんあるのだろう。
三匹も初めて食べる巨大な肉に大満足の様子だ。自然の中で食べるスープや串焼きはそれはそれで美味しいが、手の込んだ料理というのはやはり美味しいのだ。
俺もアキハやシャーリー、アルたちと雑談をしながら食事を続ける。話題はやはり戦い方やスキルの話などだ。他には、三人から掲示板で有名な話などもいくつか聞いた。
特に気になったのは、新たな街で大地人から学ぶことによってのみ取得できるスキルの話だ。攻略組のプレイヤーが新たな街に到達してからは3週間ほどが経つらしいが、一般の戦闘職プレイヤーや生産職プレイヤーはまちまちで最近到達したばかりのプレイヤーも多く、新しい街で得られる様々なことが今大きな話題になっているらしい。
ルクシアではほとんど獲得できない食材や、様々な生産の素材となるアイテムも多く見つかっていてルクシアに残っていた生産職のプレイヤーも大規模な集団を形成してマンパワーで道のりを突破したり、戦闘職のプレイヤーを護衛として雇って新しい街へと移動しているそうだ。
そんな話題に事欠かない“新たな街”関連のことの中でも、ひときわ目を引くのが新たに取得可能なスキルの数々らしい。
魔法系統のスキルにおいては“召喚魔法”スキルや“結界魔法”スキルなど属性魔法とは異なる性質を持つスキルが色々発見されているらしい。新しい魔法とその使い道に魔法使いたちは非常に盛り上がっているそうだ。
一方武器系統のスキルは人を選ぶものとなっているようだ。まとめて魔法武器と呼ばれるそれらのスキルは、スキル名としては“武器魔法付与・炎”といった名前をしており、既存の“剣”“弓”スキルなどと組み合わせることで炎の剣や炎の弓など、『魔法を宿した武器』を使うことができるようになるらしい。
ただ、付与する属性ごとにスキル枠を一つ使うことになるので他のスキルとの兼ね合いが大変なようだ。更にMPの消費量も増えるので気楽に強くなれるようなものでは無いようで、こちらは活用のための話し合いが盛んに行われているらしい。
後は生産系のスキルとして、“楽器作成”スキルや“生産設備作成”スキルなどが発見され、今までは作れなかった物を作れる様になったようだ。後は“剣鍛冶”“刀鍛冶”スキルなど、特定の武器の製作に特化したスキルも見つかっているようで、すでに一部の生産職が専門を変え始めているという噂が立っているようだ。
少しばかり興味はあるが、俺は今のままで満足しているので特に新しいスキルをとる必要は無いだろう。スキルの枠で言えば弓師か弓製作かわからないが、弓を作るためのスキルを取得すれば一つのスキルで色々扱えるのだとは思うが、別にそれはスキルを付け替えれば問題ない話だ。
だがそうすると、武器種に特化したスキルは生産職に取っては特に必要のないスキルになってしまう。
アキハによると、魔剣や魔槍といった特殊な能力を持った武器や非常に高性能な武器は武器専用生産スキルを使わないと生産出来ないのではないか、という予想が生産職や情報通の間でなされているようだ。確かに、それなら納得できる。まあ、俺がスキルを取得するのはそれが明らかになってからでいいだろう。
そんな話をしながら食事は楽しく進んだ。街に戻ってくるまでの数日は疲れを取る意味もあってそれほどのんびりとした夕食はせずに早く眠っていたのだ。
美味いものを食べながら他愛もない会話をするというのは、非常に心が落ち着き、また温まる時間だった。
******
「ムウ、本当にここまでありがとうな」
食事を終えてジントが代表して支払いを行い店を出た。店の前で6人と向き合う。
「ああ。こっちも久しぶりに人と行動して楽しい時間を過ごせた。また縁があればどこかで会おう」
「できればまだ一緒に冒険をしたいが、あいにく私達のパーティーはいっぱいだしな。それにムウくんは、あまり群れるのは好まないだろう」
「私はやっぱり一緒に来てほしいけどな」
「…もう十分ムウには助けてもらった。後は自分たちで生き抜くべきだ」
「わかってるけど!」
アキハやシャーリー、アルといった年少組は、短い日数だったが街の外で生きていく術を色々と教える家庭で仲良くなっていたので、別れを純粋に悲しんでくれている。
とはいえ、俺はずっと一ところにとどまり続けるつもりは無い。彼らと一緒に行くことは出来ないのだ。
「こんな広い世界でも、旅をしていればいつか出会う。特に、あちら側を探索していればいつか出会えるんじゃないか?次出会えるまでには、自分たちで生きていけるようになっておけ。その時はまた旅をしよう」
年少の三人にそう語りかけた後、ジント、セブン、マナミに向き直る。
「拠点づくりで何か意見が必要になれば手を貸す。実働の方は約束できないが」
「十分だぜ。後は、拠点の例としてお前の拠点を使わせてもらってもいいか?いきなり言い出しても通じないだろうしよ」
「もともと俺の作ってる拠点は近くで困ったプレイヤーが自由に使う避難所を想定して作ってるからな。好き勝手にアイテムを持っていかれると困るが、希少なアイテムはどちらにしろ手元に置いているし自由に使ってくれて構わない」
「すまねえ。助かる。まあ別に場所を言ったりすることは無いと思うけどよ。でも実際に案内しろとか言われる可能性もあるよな…。まあそんときはまた考える。なるべくお前の迷惑にならないようにする」
「それで十分だ。また、縁があれば会おう。連絡してくれてもいいが、おそらく街にはそうそういないからな」
「ああ、本当にありがとう。また会えるのを楽しみにしている」
最後に6人と一人ずつ握手を交わして別れる。ほんの数日でも、自然の中でともに生きた人間と別れるのは心に来るものがある。また会える日を楽しみにしておこう。
三匹が僅かに沈んでいる俺に気づいて見上げてくる。
「元気だしていくか」
アキを抱えあげて頭に乗せる。ここ数日はアキハやシャーリーが三匹を抱えていたので俺が三匹を抱える機会は無かったが、今日からはまた俺が三匹を連れて行くのだ。
近くにあった適当な宿に入る。事情を説明すると、宿の設備を傷つけたり汚したりしたら弁償するという約束で三匹も一緒に泊まることを許してくれた。
アイテムの整理もそこそこにベッドに潜り込む。明日はタリアに連絡を取って気分が向いたらタクとも連絡を取ろう。後は薬師の里にも久しぶりに遊びに生きたい。里の少女のラタナンテとまた遊ぼうと約束したのだ。
防具を生産できる仲間はルクシアには誰も残っていないようなのでそれも考えないといけない。サスカー海岸とコリナ丘陵に言っているメンバーは俺と違ってある程度の周期で往復を繰り返しているようだしそのうち戻ってくるだろうが、あまり先になるようなら他の生産職を探そう。
次はいつ、コリナ丘陵に行けるだろうか。実はジントたちが始めようとしている拠点づくりにもかなり興味があるし、そっち方面で行くかもしれない。後は、北のさらなる先の探索だ。一番北までたどり着いたところからは、北に山脈が見えたのだ。あの山々、装備を整えて挑んでみなければなるまい。
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