64.コリナ丘陵-4

翌朝、日が登らないうちに目を覚まして片付けを始める。ナツ、アキ、フユの三匹は野生のモンスターだろうに俺よりも遅くまで眠っており、揺すっても目を覚まさない。これで自然の中で生きていけるのだろうか。


三匹をテントから引きずり出して、外に並べる。朝早くはマントを羽織っていない俺には少し寒い。こいつらは毛皮を着ているから岩の上に放り出されても寒くないのだろう。


テントを片付け、寝袋と一緒にズタ袋の中にしまいマントを羽織る。マントの中には武器を装備して探索の準備は完了だ。程よく明るくなってきた。


「行くぞ」


ナツとフユは目を覚ましたが、アキは未だに寝ている。仕方ないので、アキを抱えあげようとしたときだった。


ゴゴゴゴゴゴ…


と、地響きが鳴り、足元が揺れ始める。立っていられないほどではないが、次第に揺れが大きくなっている。


「地震か?」


とりあえず抱え上げたアキは腕の中で目を覚まして飛び降りる。他の二匹も地震に怯えるのではなく、何かを警戒しているように俺のマントを噛んで引っ張っている。単なる地震ではないのかもしれない。


俺よりもこの場所に詳しい三匹が警戒しているようなので、引っ張られるままに岩の上から降りてしばらく歩く。岩の上から降り、その場所から離れると足元に伝わる揺れは次第に小さくなっていった。どうじに、後ろの方からはゴゴゴゴゴとなにかの震える音が聞こえる。


少し歩き、小高くなった丘の中腹からキャンプしていた場所を見下ろす。俺が背を向けていた数分の間に、そこは大きく模様を変えていた。


「あん、なの、が、いるのか」


俺が昨晩テントを張っていた岩。その岩が今まさに、身を起こした・・・・・・。岩が、いや、二足の岩の巨人が大きく一歩を踏み出す。


ズズン…


100メートル以上離れたここまでわずかな振動が伝わってくる。


俺が昨晩寝ていたのは、あの岩の巨人の背中の上らしい。岩の巨人は全身が岩でできていて、所々に苔が生えている。胴体は巨大な二つの岩で構成されており、手足はいくつもの岩が連結してできていて、足は太く短く、腕は太く長い。顔に当たる部分の岩には黒曜石のような黒い点がいくつかあり、顔をなしているようだ。


どうやら、あの巨人はあの場所で埋もれるように眠っていたようだ。それがなんの因果か今日目を覚ました。いやまあ、俺が火を焚いたことが原因かも知れないが、岩で構成されていてかつあれだけの巨体の巨人が、俺が焚き火をした程度で目をさますとは思えない。


しかも、昨日の段階では“発見”スキルにすら反応がなかったのだ。あの巨人が強すぎるがゆえに反応しなかったのかも知れないが、それにしても何らかの違和感ぐらいはあるはずだ。そう考えると、昨晩までは本当に眠っていたと考えられる。


岩の巨人は、地響きをたてながらゆっくりと西の方角へと歩いていった。身長が15メートルもあるので、しばらくはその背中は視界から消えること無く次第に小さくなっていく。


「ふぅ」


岩の巨人に大して驚きはあったが、心の中の落ち着いている部分が探索という目的を思い出し、足の遅い巨人が丘の向こう側に隠れる前にイラスト付きのスケッチを取ることができた。


「穏やかそうな気はするんだがな」


あれだけ動きもおっとりしているし、背中の上で泊まっていても夜の間は反応しなかったことから凶暴なモンスターではないと思うのだが。とりあえず触らぬ神になんとやらと言うし、下手に手を出さないでおこうと思う。


とりあえず北に向かって探索しよう。あんなのがまだまだいる可能性もあるが、あそこまでうまく隠れられると気づくのは不可能だ。とりあえず岩の上に寝るのはやめておくが、かといって近くに他に良い場所がなければ仕方がない。


気を取り直して探索しよう。今日はひとまずあの巨大な岩の柱を探索するつもりだ。登れそうだったり、内部に空洞なりがあるなら探索して、拠点に良さそうならテントを設置してしばらくの拠点にしたい。


一時間ほど歩いて、ようやく岩の柱がある近くまでやってきた。周囲が穏やかな傾斜の丘ばかりの中、丘の中腹辺りから生えている岩の巨大な柱はかなりの存在感を放っている。


高さは、どれだけあるんだ?30メートルはくだらないだろう。


岩の柱に近づくにつれて、地表に露出した岩が多くなってきた。岩の柱が生えている部分では木の根のように岩が地中に潜っている。というよりは、もともと岩があった上に土が積もった、のだろう。ここに来るまでの露出していた岩は全て、今目の前にある岩の柱と同じ岩の一部なのだ。


もともと大きな岩が削れてできたのか、岩が上方向に成長していったのか。どちらにしろ、興味はつきない。岩柱の上の方は草や木が生えている。土があるのか。


そもそもこれは本当に岩なのか?岩の上に草はともかく、木が生えるか?


周りをぐるっと回ってみる。取り付いて上の方に登れそうな場所が二箇所と、その片方の先には中に入っていけそうな洞窟の入り口が僅かに見えている。


とりあえず洞窟のある方から登ってみる。階段のように整っているわけではないが、そこそこの凹凸がいくつも生えているので、登るのにはそれほど苦労しない。ズタ袋はロープをかけて下に置き、ロープの端を口に加える。マントは外してズタ袋の中にしまった。武器もインベントリにしまっている。


岩に手をかけて登る。壁をのぼるというよりは、巨大な階段を一段一段登っているようなものだ。後ろに踏み外したら落ちてしまいそうだが、これだけ立つスペースが大きければ踏み外すこともあるまい。


ナツ、アキ、フユは俺が全身を使って段差を這い上がっている隣を、ぴょんぴょんと軽く跳び上がっていく。コイツラの種族はなんなのだろうか。俺の身長より跳んでいる。かなりの跳躍力だ。


洞窟の入口は地表から10メートルほどの高さにある。入り口の前には隆起した岩があって正面から見たら半分以上入り口は隠れているが、登ってきてみると岩に覆われているだけで、入り口は人一人がくぐり抜けるには十分に広い。


キュウ キュウ


と、三匹は特に警戒すること無く中に入っていく。この場所を知っているのだろうか。


洞窟の中は、思っていたより遥かに明るい。岩の柱の一番上から吹き抜けになっているようで、上から光が入っている。


中はそこそこ広くなっていて、入り組んだ構造になっているがテントを張れるだけのスペースはありそうだ。天然のスロープを登った先にそこそこ広いスペースがある。


一方、下へと向かうスロープもある。螺旋を描いて下まで続くスロープを下っていくと、底の方に小さな湖があった。ここまで来ると上からの光は上の台に阻まれて届かないが、光っている鉱石がいくつも壁や天井に埋まっていて、それの光で明るさは保たれている。この鉱石も一つ採集しておこう。


「一通り探して、モンスターがいないならここを拠点にしようか」


空洞の中なら風もしのげるし、空洞を下っていけば水もくめる。今の所危険なモンスターもいない。内部であれば外に比べて上り下りもしやすく、拠点として申し分ない。上にもスペースが有るならなお良い。


テントをはろうと思っていたスペースから、更に上に登れそうだったので、少し無理をして登ってみる。この登り方は日常生活ではあまりしたくないが、ここを通れば空洞の向こう側、外へも行けそうだ。


てっぺんまで登る間に何箇所か同じような広いスペースを見つけた。中でいくつかの階層にわかれているようだ。


途中からは段差を登るというよりは壁を登ることになったが、気にせず登ってみる。ズタ袋やマントは下に置いてきたため身一つなので岩に手をかければ十分に上まで登ることができた。


やはり自然の産物のようで、下の方は人の身でも歩いたり登ったりできるようになっているが、上の方は壁を登れるようなやつだけがかろうじて探索できるような構造だ。これだけの空洞がどうやってできたのだろうか。雨に穿たれてもこうはならないと思うが。


5分ほどかけてようやく空洞から抜け、岩柱の天辺にたどり着く。そとから見たとおり草と木が生えており、わずかながら土もある。


だが、木の根は土の層を越えてその先の岩に根を張っていた。岩にも、ではない。この岩柱には、表層のわずかな土と内部に溜まっていた土以外の土壌は存在しないのだ。この木は、岩に根を張って生育しているのである。


「養分が取れないだろ。魔力が石の中を巡ってるのか?」


魔法の存在するこの世界なら、あちらの世界とは違う様々な方法で木や草が生育することもあり得るのだろう。


「さて、どうやって降りようか」


登ったはいいが、降り方がわからない。せっかくなので先程登ってきた道とは別の方法で降りたいのだが。


確か外から見たときに、外側からここまで登れそうなルートがあったはずだ。


岩柱の天辺は概ね平で、一つだけ大岩が鎮座している。上は大穴が空いているものの、意外と平らなスペースはある。その縁まで行って外側を覗き込んでみる。


あった。一箇所だけ他の場所と違って切り立っておらず、段々になっていて外側に向かって下っている。切り立ったところも気合を入れれば降りれそうだが、とりあえず誰でも降りていけそうなこちらのルートを降りてみよう。


誰でも降りていけそうな小さな段差の連続になっており、直立ではなく傾斜がついているとはいえ歩けるスペースは狭い。足を滑らせれば真っ逆さまだ。


「お前ら、落ちるなよ」


内側の壁を登ってついてきた三匹にそう声をかける。すると、俺の言葉を聞いてか聞かずか、ナツが一鳴きして外へ、空中へと飛び出していく。


「あ、おい!?」


あわててそちらがわの下を覗きこむ。すると、目の前までナツが浮かび上がってきた。


「飛べるのか?」


よく見ると足と足の間に膜があり、それを広げてむささびのように宙に浮いている。だが、それでは上昇気流のそれほど激しくないこの場所で浮いてきたことの説明がつかないので、おそらく何らかの魔法を使っているのだろう。


キュウ


と一鳴きしたナツと、それを追いかけて飛び出したフユは下へ向かって滑空していく。気持ちよさそうだ。誰か、パラグライダーでも作ってくれないだろうか。この世界では身体能力が高いのであそこまでの安全性は求めないので、ぜひ作っていただきたい。今度街に戻ったら誰かに頼んでみよう。


「お前は、いつでも登ってくるな」


俺が下降していく二匹に見とれていると、いつの間にかアキが肩に登ってきていた。気持ちよさそうに目を閉じている。


「俺たちも降りるか」


岩から岩へと伝って、下へ下へと降りていく。高さが高さだけあって下まで降りるのにそこそこ時間がかかった。ただただ上に向かって壁を登ればいい登りのときのほうが速かったかも知れない。


下に降りると先に降下した二匹が駆け寄ってきた。無事着地できたようだ。


全体的に切り立った、直立した崖のような壁面をした岩柱だが、今降りてきたところだけは岩がいくつも飛び出していてサイズが大きく乱雑な階段のようになっている。ここから登れば、上には行けそうだ。上は相当な高さで、絵を描くのにちょうど良さそうだったのでまた登ることがあるだろう。


再び岩柱の内部に戻って、しばらく滞在するための拠点を作る。テントを設置し、焚き火を焚く予定の場所には少しだけ穴を掘って薪を置いておく。火の熱を上に逃して、少ない量の薪で効率よく調理などをするためだ。


鍋や薪を取り出して地面に置いておき、インベントリから木材を取り出す


「やっぱり、小屋はいるよな」


今悩んでいるのは、この場所に木の小屋を作るかどうかだ。実は、今日道中色々なアイテムを拾ってきたせいですでにインベントリやズタ袋がいっぱいになっているのである。木材や、鉱石、何らかの生物の骨であろうものを主に拾ったのだが、俺のスキルでは鑑定できないものが多いため重複しているかも知れないものでもできるだけ拾っておく必要があるし、鑑定できる木材に関してはそもそも大量に使うので多く拾っておく必要があったのだ。結果、生産道具などをすべて持ってきていることも相まって色々いっぱいになってしまったのだ。


明日からの探索でもいろいろな物を拾ってくるつもりだし、明日は実際に戦闘もしてモンスターの素材も入手してこようと思っている。このままで行けばズタ袋やインベントリからあふれるのは確定だ。


だから、事前の予定通りアイテムを保管しておく用の小屋を立てようと思っているのだが、ここで問題が一つ。


俺はここを中心に探索したら、また拠点を移して探索するつもりである。そのとき、その小屋に大量に置いていったアイテムをどうすれば良いのだろうか。


今小屋を立てなければ置く場所がないのは確実なのだが、置いても結局は、と思ってしまう。


「まあ、また取りに戻ればいいか」


少し考えた結果、そういう結論になった。拠点があちこちにあるというのは悪くないし、アイテムも一度に街へと運ぶ必要はない。適当に置いておいて、何度か往復して運べばいいだろう。


そうと決まれば、小屋建設開始だ。


地面はこのままで良いだろう。むき出しの岩だが苔も生えていないし、湿り気もない。雨に振り込まれたら浸水するだろうが、床に直接アイテムを置かなければ問題ない。


広さは、そこそこの広さにしようと思っている。モンスターの素材や拾ってきたアイテムに加えて、薪や干し肉、燻製肉など、ここでしばらく暮らしていけるだけの物をおいておこうと思う。俺個人では使わないかも知れないが、せっかく秘密基地のようなものを作るんだし、しっかりとした設備のものを作りたい。


ナツとフユにじゃれつかれながら、外に出て細めの木を切ってくる。太めの木は今持っている道具じゃ切れないし、そもそも大きな家を作るわけではないのだから太い木はいらない。今回は細い丸太を使った小屋にしようと思う。


大量の木材を運んできて、岩柱の根本あたりの外で作業を始める。


まずは木材の枝を払ってから皮をはぎ、それから乾燥させる。皮をはぐのは手作業でしなければならないので、一本一本丁寧に剥いでいく。専用の道具を持っているわけではないが、小さな木なので持っているノコギリとノミでもなんとか剥げる。


最初の数本の木で丸太を立て掛けておくための台を作る。加工の終わった丸太は全てそこに立てかけるのだ。


台を作り終えたところで、小屋に使うための木材を加工していく。先程と同様に枝を払って皮をはぎ、今度は“木工”スキルを使って乾燥させる。木材は事前に乾燥させておかないと作った建物が歪んでしまうらしい。木材が乾燥していく過程で縮むことが原因だ。


用意した木材を全て乾燥させたところで、一度中に戻って実際に建てる小屋を考える。


スペースとしてはかなり余裕がある。木材はそこそこ形の整ったものが揃ったのでそちらの制限を気にする必要はない。とすると、ここは一つ二畳ほどの小屋を作ることに使用。高さは2メートルほどで、屋根は平らにしよう。そもそも、三角屋根は作る技術がない。“木工”スキルのレベルが上がれば自然とわかるようになるのか、どこかで学んで来る必要があるだろう。


計画が立ったところで、外に出て木材の加工を始める。大雑把な丸太小屋を作るつもりなので、皮を剥いで乾燥させた丸太の表面をヤスリで擦って平にし、丸太を重ねる部分をくり抜いていく。


全ての丸太の上半分に、直角に交差する向きで上側の丸太がはまるように溝を掘っていく。一通りの木材、全部で80本の木材をくり抜き終える。


これだけで四時間以上かかってしまった。木材を集めるのにも四時間はかかっているし、もうすでに昼を大きく回っている。だが、まだ作業はやめない。この後防腐剤を塗ってまたスキルを使って乾燥させれば後は組み立てるだけの状態になり、中に木材をかつぎ込めるのだ。昼食を取るのはそこまで終わってからでいい。


並べた木材にいっきに防腐剤を塗っていく。一本一本の作業はそれほど時間はかからないが、なにぶん数が半端なく多い。ある程度雑な作業と細い木材で簡単にできているが、本来丸太小屋を建てるのなんて何日もかかることなのだ。


俺の取ってきた木材がかろうじてズタ袋に入る大きさで助かった。一回り大きな木材を取ったときは、長さの都合上かひとつあたりの重さのせいか、ズタ袋の中に入らなかったのだ。しっかりとした丸太小屋を作るときは自力で木材を運ぶ必要があり、更に時間がかかるということだ。


全部の丸太に防腐剤を塗り終わった頃には、もう午後5時を回っていた。昼飯を食いそこねた。時間がかかりすぎたのか、眠っていたアキまで起き出してきて、フユとナツと三匹で遊んでいた。


インベントリとズタ袋にいっぱいに木材をつめて、何度も岩柱の中と外を往復する。やはり木材は重量が大きく、一度にインベントリやズタ袋に入る量も非常に少ない。運ぶのはおかげで楽になるが、インベントリやズタ袋に入れては出すのはそこそこに手間だ。


「やっと運び終わった」


思っていたより疲労が大きい。小屋を作るときの労働の量を甘く見ていた。今日は夕食を取ったらもう寝ても良いかも知れない。小屋を組み立てるのは明日でいいだろう。他にも作っておきたいものもあるし、明日は拠点づくりをする一日になりそうだ。


「おい、飯にするぞ」


外でじゃれ合っている三匹に声をかけると、我先に駆け寄ってくる。岩柱の中はすでに日が一切さしておらず真っ暗なので、昼間に掘っておいた穴に薪を入れて火を入れる。このあたりも明日対応したい。


下まで降りていって水を汲み、上で鍋を火にかける。今日も適当なスープとパン、3匹には干し肉を炙って与える。こいつらは魚を取れるようだし、おそらくだが小さな動物や小さな鳥は取れる。働かざるもの食うべからずということで、明日は何か獲物を取ってこさせよう。じゃないと俺の食料がなくなる。


簡単な夕食を済ませた後は、いますぐ寝たいという体に鞭打って鍋と器を洗いに行く。面倒だが後回しにしてもやらなければいけないことに変わりない。


洗ってきた鍋と器、匙を外に干しておいて、テントの中に入り寝袋に潜り込む。三匹が遊ぼうと揺すってくるが、今日はもう勘弁してほしい。小屋作りは相当に疲れた。絶対に一人でやるものじゃあない。


三匹にゆすられるのを感じながら、俺は眠りについた。

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