第7話 日記

1日目


今日 お母さんが帰ってくると聞いていたからソワソワしながら待っていた

しかも弟が一人増えるらしい

僕達は5つ子だからか皆似てる

弟も僕達の事を見分けられるのか凄く不安になった

でも お父さんはすぐ見分けられるようになるよと言ってくれた

他の人達はすぐ見分けられない

僕はすぐ弟ですか? とかって言われる

そうすると凄く悲しくなった

お母さんが帰ってきた

弟を見たら僕達に似ていた

凄く可愛かった 小さくて凄く可愛い

でも、それよりもお母さんが帰ってきてくれたのが嬉しかった…!

元気そうでよかった!

弟は 僕達を見て凄く驚いたような顔をしていた

こんな同じ顔があったら驚くよなと思った

でも、名前を聞いて驚いたような…?

いや 赤ちゃんが分かるわけないか…

いや名前は ユア お母さんは感じではこう書くと教えてくれた 夢に紅と書いて ユアと読むらしい

この日記もお母さんに勧められたけど 結構長く続けてる

いろいろ漢字がわかってきて楽しいな〜

ユアはすぐ 寝室に連れていかれたけど 僕は行かずにお母さんと一緒に寝てしまった

おやすみなさい 明日はいい事ありますようにって言いながら 朝にこの日記書いてる

とほほ 早く寝過ぎちゃったよ


2日目


今日は早く起きて 朝食の用意を手伝った

結構手慣れてきたじゃないと 母さんに褒めてもらった

そりゃそうだ 母さんを喜ばす為に家事とか色々手伝ったんだからな

別に って素っ気なくいっちまったけど 結構嬉しかった

母さんはいつも通りの笑顔でよしよしって撫でてきた

全く子供じゃないんだから やめてほしいな

父さん達も起きてきて ユアについて話し合った すると顔を覚えて貰うために 1人づつ居てもらって手伝ってもらおうって事になった

別に俺たちの顔を覚えてもらわなくても そのうち覚えるだろうと思ったが 母さん達の案なら仕方ないかと思った

1度言ったら聞かないからな

少し溜息をつきながらそう思った

さて 誰が面倒みるんだ?

まあ勝手に決めてくれたら別にいいか そう思ってキッチンにたって食器洗いを始めた

最初は 頼りになる俺になった


3日目


書くことが見つからない

けれど書かないと書かないで変だから書いておこうと思う

3日目は家族全員で集まった

家族団欒も必要だし名前ぐらい覚えてもらおうという算段らしい

1人づつ名前を言う

けれど 僕自身はあまり興味がなかったので 合わせておこうと思った

絵を描いて欲しいと頼まれた

だから僕は家族団欒の姿を描くことにした

上手だと褒めてくれた

絵だけは上手だから趣味だとも言える

でも少し怒られてしまった

自分が入ってないじゃないかと言われた

それはそうだろう 僕が描くのだから僕自身は描くことは出来ないのだから

そのままじゃなくて お前も入っていいんだからなと言われたが

そのまましか描けないのだから 別に僕自身描かなくてもいいと思った


4日目


あいつが来てから4日目が過ぎた

というかあの赤ちゃんに全員が付きっきり

ちょっと面白くないなって思って初日にちょっかいかけたら怒られちまった

まあ触った時ふわふわのもちもただったから許してやろう

今日は俺が手伝うターンらしい

あの赤ちゃん 俺の懇親の変顔で笑ったし すっげぇ楽しかった

やっぱ赤ん坊は赤ん坊で手助けがないと駄目みたいだ

でも時々すんげぇ顔して 考えこんでるみたいな仕草してる

赤ちゃんは誰かの真似をしたがるらしいし 父さんの真似でもしんだろうか?

まあ俺は 懇親の出来の玩具でも作ってやろうかなって考えてる

それくらいしか 面白くないことないしな!


5日目


今日は買い物にいった

赤ちゃんのユアと一緒の最初目の買い物だ!

楽しみすぎて寝れなかった

だってすんごく可愛かったから 本当に男の子と思うほど

俺だって負けてないと思うけどね!

服とかマナーとか一応身につけてるしね!

でもこれ見たら怒られそうだな

俺とか僕とか使わないようにとか

ちぇ 真似してるだけじゃん!

別にいいのにさ!

僕自身カッコイイ格好とか好きだし可愛いのもいいしね!!

まあ ほとんど兄たちの真似してるんだけどね!

やっぱり兄さんたちはカッコイイや!

このユアもかっこよくなるのかな!

そうだといいな!


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