カレン・ロメリア
「リゼー!リゼー!」
大きな声で私のメイドを呼ぶ
「及びでしょうかお嬢様」
いつも思うなぜこの子は私が呼んで数秒で現れることができるのかと、他の業務もあるんだよね?
一度つい聞いてしまったときには
『私にとってお嬢様の御用命が第一ですので
気兼ねなくいつでもお呼びください』
と涼しい顔をして言われてしまった。
おっと自己紹介を忘れてた、こんにちは私はここロメリア王国の王女カレン!
美しい姿勢でそこに立っている肩まである銀髪(今は仕事中だからまとめてる)で紅目のメイドがリゼッタ私の専属メイド
歳は多分私と同じなはず
気安くリゼとか呼んだら城内立入禁止にするからね!私だけでいいもの!リゼって呼ぶのはね!
さっきリゼから色々説明を受けていたみたいだけどきっとあの子全く自分のことを話さなかったと思うから私からあの子の事を説明するね。
ロメリアとミカエラのことは聞いたかな
そう元々リゼはミカエラの王女なの
人質としてこの国に送られてきたから丁重に扱われるし私になんて仕えなくていいはずなのに私のお父様に頼み込んで私の専属メイドになったと聞いたときの私の驚きは尋常じゃなかったよ
属国とはいえ一国の王女が別の国の王女のメイドになるってんだからましてやお姉様達ではなく第3王女の私って言う…
確かに私は才色兼備で時期女王だなんだって囃し立てられてはいるけどそれはあくまで学校に入ってからの話で
リゼがこの国に来たときはまだそんなことにはなってなかったから…
ますますどうして私を選んだんだろうか
自分のことを全く話さないけど貴女はとても
美しいし賢いからきっとαでしょう?
αがαに仕えたって苦しいだけではないの?
「…様…お嬢様…!!」
「ごめん考え事してたのどが渇いたからお茶入れてもらってもいい?」
当の本人の声によって現実に戻された
美しい紅い目がすぐ側にある
「かしこまりました少々お待ちくださいね」
離れていっちゃった…
リゼが出ていった扉に向かってポツリと零す
「…貴女はどうして私のそばに居てくれるの?」
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