読む前と後では、間違いなく人生観が変わります。具体的には、まだこの作品に出会っていなかった頃の自分が別人のように感じられます。我々には切っても切れない人生における選択を、自分以外に任せること。一見理想的なその状態で過ごすと我々はどうなるか。そんな想像もつかないことがありありと頭に浮かんでくる作品となっております。短編にまとまっているということもあり読みやすく、それでいて長編にしてもおかしくない題材。文句なしにおすすめです。