いばらの意味
勝利だギューちゃん
第1話
歩いている。
ただ、歩いている。
途中で、分かれ道に出た。
舗装された歩きやすい道。
そして、いばらの道。
僕は、速攻でいばらの道を選んだ。
かっこつけているわけではない。
たいていの人は、舗装された道を選ぶ。
僕は、人が苦手だ。
というより、嫌いだ。
だから、この道を選んだ。
まだ誰も歩いていないこの道を。
でも、少しだけ歩きやすい。
ということは、はるか昔に、何人かがこの道を選んだのか?
まあいい。
いばらの道は、辛い。
でも、人と関わるのは、もっと辛い。
ひとりでいるほうが、乗り越えられる。
そんな気がした。
このいばらの道は、時々給水所がある。
そこには、僕には好きなものがある。
僕が通ると、いきなり湧いて出る。
しかも、その時僕が、飲みたいものが出てくる。
そこにいるときだけ、後ろを振りかえる。
僕が歩いてきた道がある。
少しだけ、舗装されている。
もし、この道を選ぶ人がいたら、どう思うだろう?
僕は誰かの先駆者なのか?
まあいい。
でも、この道を選ぶ人は、おそらく僕と同じ人種。
検討を祈る。
まあ、僕はこのまま歩き続ける。
それを、上から見ている人に、僕は知らなかった。
『君は、ひとりじゃないよ。知らないところで、支えられている。
それに気が付いた時、君はこの道の本当の意味がわかるよ』
いばらの意味 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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