転生者達とスキル付与
「 者 よ、 覚 め よ、、」
誰かが喋っているが上手く聞き取れない
「転生者達よ、目覚めよ」
あれ?俺意識失ってたのか、ていうかなんだよそのゲームみたいなセリフ誰が言ってるんだ?
目を開けてみるとザ・王様というような感じの人がセリフを言っていた
周りを見ると大きな宮殿の中に兵士のような鎧を着た人と魔法使いの杖のようなものを持った人など沢山の人がいた
その中心に俺と見知らぬ男1人と女2人がいた
すると王様のような人が口を開いた
「おぉ!やっと勇者殿達が全員目覚めてくれたか!」
俺達4人は誰も状況が把握できていなかった
確認のために隣にいた好青年に話しかけてみた
「あのぅ、すいません?これどういう状況ですか?」
「すいません、僕も目覚めたらここにいて周りの貴方達3人が目覚めていて、この王様らしき人がいうには勇者がどうのこうのって、」
「なるほど、全く意味がわかりませんね笑笑」
「そうですね笑、ひとまずここは話を聞くことにしましょう」
他の人も状況が分かってないのかすると今度は隣から叫び声のようなものが聞こえた
「やったぁ!!!!!これって異世界転生よね!そうよね!これで私の人生もバラ色だわ〜」
そう叫ぶ女の子はメガネに長髪だった
「勇者の中には転生術を知っている者もいるのか
それでは本題だか頼みがあるこの国を救ってくれ!」
王様は急に喋りだしだと思えば国を救ってくれだとよ、こりゃなんの夢だ?
すると先程叫んでいた女の子が王様に
「転生ってことは私たち何か特別な力があるのですか!!!」
妙に彼女は乗り気だな
「その事なんだが今から勇者の皆にスキルの鑑定を行ってもらう!転生者達はこのスキルに優れていると言われている」
スキルって一体なんだ???
「分かったわ!!なら、私から鑑定してちょうだい!!」
「了解した!そこの魔法師この勇者様を鑑定してくれ」
「承知いたしました」
鑑定?が始まる前にその女の子が残りの俺達3人に挨拶をしてきた
「私の名前は杉村彩!現実では高校一年生だったわ!よろしくね貴方達も日本から来たんでしょ?まぁ私は今からいいスキルをもらってこの世界を楽しむから今度であったらその時はよろしくね!」
そういうと周りをの2人も挨拶をした
「僕は佐藤隆史、現実では大学2年生でした
彩さんこの世界で今度出会った時にはよろしく!」
「私は宮本桜、現実では高校をでて会社で働いて2年目だったわ、彩さん、隆史君、今度会った時にはよろしく」
彼女はとても大人な女性といった感じで美人だ、
「俺は戸村圭太、現実では高校2年生でした
今度会った時には3人ともよろしくお願いします」
一通り挨拶が終わったが恐らくもうお別れだろうこれから鑑定が始まってそれぞれの道が始まる、、、
っておい!!!!
なんで異世界転生した、って流れがすんなり受け入れられてるんだよぉ!!
とりあえず王様に聞いてみよう
「なぁ、王様!!俺達は元の世界に戻れるのか?!?!」
周りの3人もハッとしたような感じだ
すると王様は
「すまんが今の所帰る方法は見つかっておらん
しかし約束しよう!我らの国を救ってくれたら必ずその方法を探し出すと!」
信用ならねぇ〜、なんで王様だ
流石に他の3人も不審に思ったのか
隆史が王様に異議を申した
「ちょっとまて!そんな戻る方法もないのに勝手に僕達を転生したのか??なんてことをしてくれるんだ!責任は取ってくれるんだろうな?!」
「それについてはすまないと思っている、なので力になれるかは分からないがお前たち4人にはしばらくの生活は安定して送れるように手配しよう」
しばらく何もしなくても生きていけるのか、少しはいいかも、
どうせ現実でも上手くいってなかったしこの世界ならもしかしたらなんとかなるかも
結局転生してきた4人は納得した様子で鑑定が始まった
「す、すごい!杉村彩様!貴方はムゲンエンチャントスキルの持ち主です!」
「おぉ!!ムゲンエンチャントか!さすが転生者!これで兵士の者たちは強化が完璧にできる!
魔法師よ!早く次の転生者の鑑定を!」
次は隆史の番だ
「う、嘘でしょ佐藤隆史様!貴方は聖剣スキルです!!!」
周りから歓声が上がる
「よくやったぞ!転生者!これでこの国も安泰だ!!大幅な戦力アップだ!!」
そして桜の番
「宮本桜様、貴方は聖女スキルです!!!!」
「す、素晴らしすぎる!!!今回の転生は大成功だ!!!!!」
これも周りから大歓声だ
周りの状況を見ればわかる、3人のスキルどれも凄いものなのだろう
3人とも褒められて悪い気はしないのだろうとても得意気だ、
最後に俺か、俺にもいいスキル来い!これで人生変えるんだ!!
「戸村圭太様、貴方のスキルはレベルアップです、」
よっしゃぁぁぁ!って、あれ、なんでみんな、反応薄いの?
え、何その哀れみの目ちょ、やめてよ、ねぇ、
1人の召使いのような人が王様に小声で申していた
「王様こやつは、大外れですよ、レベルアップって結局レベルが上がらずに最終的にはそこらの農民の方がいい運動神経してるってパターンですよ
こいつどうします?」
おい!聞こえてるぞ!
魔法師さんに涙目で助けてと訴えてみるが
「は、はは、申し訳ありません、、」
いや、なんかすいません、貴方のせいじゃないので気を落とさないで
同じ転生者である3人からは
「大丈夫だよ、圭太君!これからなんとかなるさ!」
「隆史、お前優しいんだなありがとう」
しかし彩からは
「あら?貴方見た感じ使えないスキルらしいわね私の下で働かせてやってもいいのよ
ハハハハハハーーー!」
なんで高校一年生の女子の下で働かないといけないんだよ!絶対に嫌だね!
そう思っていると桜さんが
「ダメよ彩ちゃんそんな事言ったら!ごめんね圭太君でもこんなところで諦めちゃダメよ頑張って!」
さすが聖女になっただけはあるとてもいい人だーーー!!!
「ありがとうございます」
落ち込んでいたが少しはマシになったかな
王様と召使いは話し合いが終わったのか俺達に指示を出してきた
「そこの3人よ!お前たちには生活の援助をしよう!これからは自由に生活もして良い!だが、我々が呼んだらこの宮殿に集まってくれると約束をしてくれ」
「「「了解しました!」」」
3人は良い形で話がまとまったな〜
あれ、?俺は??
「あの〜王様、俺はどうすれば?」
「すまんがお前は転生者ではあるがスキルやステータスともに勇者認定はできない
すまないが生活の援助もできない、だからお前には学園に入学してもらう事にした
そこで経験値を集めてまぁ、レベルアップできるように頑張ってくれ」
あの王様、最後苦笑い浮かべやがった!!
しかも援助もできないって俺なんで転生されたんだよ!!!!
他の3人は生活の援助が受けられることが確定し、話し込んでいた
「今日どこか食べに行こうぜ!!」
「いいわね!この世界にも美味しいものあるのかしら?」
「なるべく綺麗そうなお店がいいわね」
いいなぁ、〜そんな話できて
すると彩が
「あ〜あ、よかった変なスキルじゃなくて」
と大声で言った、すると周りの兵士魔法師は大爆笑だ、
「「「わハッハッハッハッ」」」
「確かにそうだよな!転生者でもスキル気にするんだなレベルアップスキルってなんだよ俺兵士結構やってるけど聞いた事ないぞ笑」
「俺もだよなんだあのへなちょこスキル笑」
「あいつ、どうなるんだろうなこれから」
うわぁ〜この世界でも俺こうやって周りに押し潰されるの、、
転生者の3人を見ると、クスクス笑っていた
俺の視線に気づき笑いを堪えるが
全部見えたわ!!!!!
そして王様が最後に
「転生者で勇者である3人よこれからは自由に生きてよいぞ!
転生者であるお前はしばらくはまぁ、がんばれ、」
周りの視線がきつい
みんなあの3人はすごいと口を揃えて言い
俺の事は馬鹿にしている
結局はこの世界でも俺は引き立て役なのかよ!!
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