第15話 五月雨影月
「ば、バカな……これは、
「
分身は
大ムカデと化している
彼女はしとどに
「なっ、なんでこの技をあなたが、雅っ……!」
「うふ、一度だけ見たことがあるんだよ。
「てめえ、雅……こんなことして、許されるとでも思ってんのか……!?」
「さあ? ここで朱利、あなたの口を
「
「やってごらん。できるのなら、ね……!」
分身が
刀子朱利はムカデの足でそれらを次々と
しかしすべては
打ったそばから
彼女は
「く、くそっ、なめやがって……『
刀子朱利は半分われを
「そこかっ……!」
一瞬感じた
「当ったりー、だけどね……」
「ぐっ……!?」
『本体』の
「なっ……」
自身の
ニヤリ――
星川雅は笑った。
「ふふっ、ははっ……何度も言っちゃって申し訳ないけれど朱利、あんたって本当に頭悪いよね?」
すべては彼女の
分身をたくみに利用してかく
「ぐっ、くそっ……!」
大ムカデは必死にもがくが、勢いよく
「くそっ、くそ……てめえ雅いいいいい、ぶっ殺してやるうううううっ!」
刀子朱利の顔は
「だから
星川雅はとどめを差すべく、
「さよなら、朱利」
確かに自分は彼女からひどい仕打ちを受けた。
それに雅は、知られてはならない技を使ったらしい。
だけど、だけど……
命を奪うことだけは……
「やめて、雅……!」
彼女は
思わず両手で顔を
体育倉庫のバカでかい
「龍子っ……!」
(『第16話
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